2年前の大晦日に、のんすけと映画『ポーラーエクスプレス』を見に行きました。ゆかっちの骨髄移植のための入院の直前でした。


ポーラー・エクスプレス特別版(2枚組)/DLW-38954

¥3,980

懸賞で当たったのでチケットが2枚のみ。しかも大晦日までの上映でした。

当時の主治医K先生には、「骨髄移植前だから映画はだめ。」と言われていたので、ゆかっちは行けませんでした。「元気になったらいくらでも行けるから。」と言われたのですが、それから約2年。もう少しで免疫抑制剤が終わるので、ゆかっちが映画に行ける日も近いです。ゆかっちは、終わればすぐにでも行こうと思っているようですが、私はインフルエンザの季節が終わってからと考えています。『どうぶつの森』が見たいらしいです。


原作は、オールズバーグの絵本『急行「北極号」』です。

急行「北極号」/Chris Van Allsburg
¥1,575
Amazon.co.jp

映画のパンフレットに書いてありましたが、『ジュマンジ』の原作もオールズバーグとは知りませんでした。



クリスマスイブの真夜中11時55分に家の前までやってくるポーラーエクスプレス。その行き先は、北極点。

映画の主人公の少年は迷いながらもその列車に飛び乗ります。


北極点に到着したときだったでしょうか。エルフが少年の資料を見て言います。

「君は、今年はサンタと一緒にデパートで写真を撮っていない。

サンタへのココアを妹に用意させた。

そして、サンタへの手紙を書いていない!!」


ここで、のんすけはかなりびびっていたと思います。当時彼女は5年生で、その年はサンタさんへの手紙を書かなかったからです。後で聞いたら、「ちょっとびっくりした。」と言っていました。


スピード感があって、とてもおもしろく、ファンタジックで良かったのですが、私の心に残ったのはこのフレーズです。

ポーラーエクスプレスの車掌が、少年を家まで送り届け、列車を降りるときに言った言葉です。


「大切なのは行き先じゃない。乗ると決めた事。」


ゆかっちが骨髄バンクに患者登録して約半年。その間、移植しか道はないとわかっていても、本当にこれでいいのか迷う事もありました。入院を目の前にしても不安がいっぱいで、落ち着かない日々を過ごしていたのですが、この言葉を聞いて、

「骨髄移植をやると決めたんだから、しっかりやりきろう。」

と思う事ができたのでした。


最近のんすけが、「あの汽車に乗って行くやつ。もっかい見たい。」と言ったので(タイトルは忘れていたようです)、どこが一番心に残ったか聞いてみた所、

「最後に車掌さんが、「信頼」とか「友情」とか、その子にとって一番大切にすることをその子のチケットに穴をあけはるところ。」

そう、車掌さんは、子どもが列車を降りるたびに、1人ずつこれから大切にする事を昔懐かしいパンチでその言葉をあけていくのです。


やっぱり人によって感じる所は違うのだなあと思いました。そして、のんすけが、そこをよかったと言ってくれた事が嬉しかったですね。


DVDが出て期間が経っているので、今はかなり値段が安くなっています。私ももう一度見たいし、ゆかっちは見ていないから見せてやりたいし、買おうかどうしようか迷っている所です。











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