16日は大文字五山の送り火の日でした。毎年見に行って、亡くなったおじいちゃんやおばあちゃん、叔父、叔母のことを思い出し、手を合わせています。
「地獄の釜の蓋が開いて、大文字の煙に乗って、お盆の間に来ていた人達があの世に帰っていかはるんやで。」と、子どもの頃から梅ママに言われていました。
学生時代、「大文字は、既に宗教行事ではなく、観光行事になった。」と言った同じ学部の学生がいましたが、私にとっては、大文字はちゃんとした宗教行事としての位置づけです。
さて、その1週間前、六道珍皇寺に六道参りに行ってきました。
8月7~10日に、冥土にも届くと言われている迎え鐘をついて、先祖の霊を迎えるのが六道参りです。
このお寺のあたりは、平安朝の時代には野辺送りをしたところで、六道の辻と呼ばれるあの世への入口があります。
また、このお寺にある六道の辻の井戸から小野篁が冥界に通い、閻魔大王の片腕となって働いていたという伝説もあります。
う~ん、ミステリアス。
迎え鐘は、あまりにもたくさんの人が並んでいたのでつくのはやめて(ごめんなさい)、お参りだけしました。
六道参りは毎年行くわけではないのですが、今回どうしても行きたかった理由は、幽霊飴を買いたかったから。
ちょっと不信心ものでしょうか。
赤ちゃんのために、毎夜飴を買いに来たおかあさん幽霊のお話しは有名ですね。その飴が売っているのです!
琥珀色で、形は不揃いですが、宝石の原石の様にきれいで、とっても美味しいのです。
もう何年も前に子どもの時に食べた幽霊飴を思い出し、食べたいとずっと思っていたのです。しかも、思い出すのはいつも季節はずれ。幽霊飴は、六道参りの時期にしか売られていないのですよ!!もう何回チャンスを逃し、秋に思い出しては悔しい思いをしたことでしょう。
今年はちゃんとゲットできました。
お店の人と話したら、「昔は六道参りの時だけだったけれど、問い合わせが多いので、年中売ってます。(月曜定休日)」とおっしゃってました。何年前から年中売られてたんやろう。悔しいよ…。まあ、ええわ。
帰ってから食べましたが、幽霊飴の形と味は、私の記憶の中にあるものと同じで、嬉しかったです。
そして、大文字が終わると、一気に夏が終わる感じがします。
のんすけとゆかっちは、これから夏休みの宿題の追い込みをすることになるのです。
最近は、夏休みが短いので、ちょっとかわいそうです。