先日久しぶりに外来で会ったAちゃんのおかあさんは、「復学は、大変。」ともおっしゃっていました。
同感です。ゆかっちの場合も、思っていたよりもすんなりいかなったです。
退院したらすぐに元の生活に戻れるかというと、そういうわけではありません。
病気はよくなっていても、長い闘病のために体力は落ちています。
入院生活やつらい治療がストレスになっているので、精神的に不安定になっていることもあります。退院してすぐそのストレスが解消できるわけでもありません。
退院しても学校に通うのがまだちょっとしんどい場合は、自宅療養という事になります。
学校に通い出しても、他の子と同じ学校生活が送れるわけではなく、体力と相談しながらになります。免疫力も低い場合が多いので、生活上の制限があることも多いのです。体と相談しながらぼちぼちと、ということです。
また、病気によっては、退院後もしばらくは通院での治療がある場合があるので、そうなると学校を欠席する日数も増えます。
自分のペースで生活していた入院中や自宅療養中と違い、学校では集団での生活になるので、体力不足も手伝って、みんなとペースをあわせるのが大変なようです。
友達との関係も、再び作っていかなればなりません。お友達とトラブルが起きる場合もあります。
院内学級や訪問教育で勉強はしていても、治療がつらくて勉強できなかったときもあり、全ての勉強ができているわけではなく、授業について行けない場合もあります。
そして、復学には学校側の協力が不可欠ですが、学校側の理解が得られない場合もよくあるようです。
ゆかっちの場合に限らず、復学するときは学校と面談 をして理解を求めるのですが、それでもわかってもらえない場合が多いと聞きます。
一度、入院中に仲よくなったおかあさんに、骨髄移植後に復学するときは年度が変わっているから、担任も変わってるだろうし、「新しい担任は、病弱児に理解のある人がいいな。」と言うと、「そんな先生、いないよ!」と言われて、びっくりしたことがあります。
その方の場合、よほど学校の対応が悪かったのでしょう。
ゆかっちの学校の先生はよくして下さっていたので、私としては不満はないのですが、しんどい思いをしている子どもと親がおられるのだと改めて思いました。
エスビューロー という特定非営利活動法人が復学について行ったアンケートの総括がHPに載っているので、合わせて読んでいただいたら、よくわかっていただけるかと思います。(このアンケートは、私も回答しました)
明日は、ゆかっちの復学について書こうと思います。