2003年11月7日(金)①
入院2日目の朝。
「おはようございます。7時になりました。」という放送で、目が覚めました。
体がだるく感じます。昨日からの疲れか、ベッドに2人で寝たからかはよくわかりません。
輸血は夜中に終わっていました。
脱水気味なので、入院してから輸液を入れていましたが、輸血が終わって、また輸液がつながれています。
ゆかっちは、輸血のおかげで今日は顔色もましで、元気そう。おなかへったと言うけれど、今日は骨髄穿針(マルク)という検査があるので、朝食は抜きです。
「検査があるので、ごはん食べないで下さいね。」ということを、看護師さんは、「検査があるので、絶飲食(ぜついんしょく)です。」と言います。
私は、長い間これを「絶縁食」だと思っていました。骨髄移植で入院してから違うと気づいたので、1年ちょっとです。”食”と”縁を絶つ”と。意味はあってますね。1字違いだし。
まあ飲むのもだめなので、やっぱり「絶飲食」が正解ですかね。
朝イチの採血後、しばらくして研修医I先生、血小板を持って登場。
血小板が9,000で、マルクの時に血が止まらなかったら大変なので、輸血することになったのでした。
昨日見た赤血球は赤かったのですが、血小板は黄色でした。
9時30分 処置室へ。
ルート から麻酔を入れます。厳密に言うとマルクの時の麻酔は、鎮静剤にあたるそうです。
ゆかっちはちょっとびびっていましたが、すぐに麻酔がきいて、ぼーっとなりました。そこで、「おかあさんはお部屋で待っていて下さい。」と言われたので、私は病室で待機。
10時30分 ゆかっち、ストレッチャーに乗って帰ってきました。
緊張のしすぎで、過呼吸になっていました。
「おうちに帰りたい。」「楽になりたい。」と言って、涙をこぼすゆかっち。
見ていてつらかったです。
このとき、「おねえちゃんに会いたい。」と、殊勝な事も言ってました。
過呼吸は1時間くらいで治まり、お昼ごはんまでベッドでゆっくり過ごしました。
夕方に主治医K先生が病室に来られたとき、ゆかっちに、
「今日の検査、どうだった?痛かった?」と尋ねられました。
ゆかっちは、「わからへん。」と答えたので、
「覚えてない様なので、ちゃんと麻酔きいてましたね。よしよし。」と言って、病室を出て行かれました。