闘病記が全く進みませんが、いとこの結婚式の前日、叔母の家にお祝いを届けに行きました。
何日か前からその妹が帰ってきていた様で、その時におうちにいたので、お茶とお菓子をよばれながら、2時間ほどいろんな話をしました。
ゆかっちの話に始まり、いろんなことをあーでもないこーでもないと、とっても楽しかったですね。
途中で叔母の家にみかんの木があるという話になり、去年の今頃はあおむしを育てていたことを思い出しました。
去年の今頃ゆかっちは、退院したあとの自宅療養中で、養護学校の訪問教育を受けていました。
3年生は、生活科でアゲハの幼虫を育てるのでやりましょうと言うことになり、家で育てたのです。
主治医の許可は出ましたが、水の交換やえさ(柑橘類の葉っぱ)の補充、ケースの掃除などのお世話は、念のため私がやりました。
ゆかっちは、観察日記を書きました。

うちにやってきたのは、3匹の黒い小さな虫。とりあえず大きさ順に、ベム、ベラ、ベロと名前をつけました。
ゆかっちも妖怪人間ベムはビデオで見てるから、このネーミングはOKです。
最初は可愛くも何ともなかったので、写真があまりありません。ピンぼけです。
そのうち、この3匹がみかんの葉っぱをどんどん食べていくのがおもしろくなり、そのうち脱皮して体が緑色になり、ますます食欲旺盛になり、かわいいな~と思う様になりました。
ベロが脱皮して黒い姿から緑の姿になる瞬間を見ることができ、感激でした。
あおむしの食事の様子は、かわいいです。キャタピラの様な足で葉っぱをしっかりとはさんで、葉っぱの端からきれ~に食べていきます。
静かにしていると、食べてる音も聞こえます。
このころになるとたくさん写真撮ってます。ピントもきれいに合ってますね。
のんすけには、「どこがかわいいの?そんなにたくさん写真撮ってどうすんの?」と言われる始末です。
下から見た写真です。みかんの枝をしっかりはさんでいるのが、なんともかわいい。
みかんとさんしょの混合の時もありましたが、あおむしはどうやら葉っぱのやわらかいみかんの方が好きな様でした。
ベムとベロはきれいなアゲハチョウになりましたが、ベラは、羽根が1枚しかなく、羽化しても羽根が伸びきらず、飛ぶことができませんでした。プランターのお花の中においてやったのですが、翌日見ると死んでいて、かわいそうでしたね。お墓作りました。
ベラは、あおむしのときから顔の左側にキズがあり、そのせいかさなぎの形もいがんでいたので、自然界にいたらもっと早くに死んでいたかも知れないし、蝶の姿になれたのでよしとしないとと思いました。
チャンスは3回あったのですが、残念ながら羽化は一度も見られませんでした。
本などには、早朝羽化すると書いてあるのですが、わが家の環境では(玄関の下駄箱の上で育てていました)、どうも8時50分頃に羽化するようですね。それがわかったのがベロのとき。ああ、時、既に遅し…。
8時55分頃にゆかっちがベロを見たとき、羽化直後だった様で、羽根がちょっとしわしわになっていました。
羽根が伸びていくのは見ました。
放してやろうと、外に出て、かごのふたを開けたのになかなか飛んでいきません。
何枚か写真を撮り、「ばいば~い。」と言ったら、飛んでいきました。
「写真撮ってるのわかってたんやな。育ててもらった恩を感じてたんや、すごいな~。」と言ったら、
トムさんに、「それはないやろ。単なる親ばかやで。」と言われてしまいました。
でも、本当にタイミングがぴったりだったので、わかってたんだと思いたい。
帰り際、叔母の家のみかんの木(植木鉢)を見ると、まだ黒いあおむしがたくさんいました。
懐かしいよ。今頃になると、アゲハチョウがタマゴを産みに来るそうです。
みかんの木、買おうかな。