古事記では、イサナキ様とイサナミ様が非人間であるかのように書かれています。
しかしホツマツタヱを読んでいると「人」とまり「祖先」であることが解ってきます。
今回は、このお二人の事を紹介したいと思います。説明に加えてホツマの現代語訳を
紹介していきたいと思います。
このお二人がアマカミになられた経緯ですが、このお二人がアマカミになれれる前の
アマカミ様のオモタル様には、子供が出来ませんでした。
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23-027 オモタル尊に世継ぎがなく、政を
23-028 継ぐ者がいなくなりそうになった。そこでオモタル尊がイサナギ尊に
23-029 言われるには、『トヨアシハラに
23-030 広く開けて稲田になる土地がある。
23-031 汝が行って治めよ』と、
23-032 トと矛を授けられた。
================================================================================ そこで、先代のウチビニ様の曾孫である、タカヒト様と、タカムスビ5代目のトヨケ様
の娘のイサコ様を夫婦として、アマカミを継がせる事にしました。
================================================================================02-082 二尊が天君の
02-083 七代目を継ぐそもそもの始まりは次の通りだ。
02-084 クニトコタチ尊が木の実を東の地に
02-085 植えてハコ国という国を創った。そこで産まれたハコ国の君が
02-086 日高見のタカマに
02-087 ミナカヌシの神を祭った。橘の木を植えて
02-088 産んだ御子のタカミムスビを
02-089 人々はキノトコタチ尊と称えた。
02-090 キノトコタチ尊の御子はアメカガミ尊といい
02-091 筑紫を治めた。ウビチニ尊が産んだ
02-092 御子は(アメカガミ命の養子になった)アメヨロツ命である。
02-093 アメヨロツ命がソアサを治め、アワナギ命とサクナギ命を産んだ。
02-094 アワナギ命はネのシラヤマモトと
02-095 チタルまで治め、法も行き渡った。
02-096 アワナギ命の産んだ御子は、諱をタカヒト
02-097 男御子である。タカミムスビの
02-098 五代目、諱タマキネ、
02-099 トヨケ尊の娘のイサコ姫とタカヒトとの
02-100 間に入ってハヤタマノヲ命が
02-101 仲人をしようとしたが、イサコ姫はその気になれない様子だった。
02-102 それを説得して二人を結んだのでコトサカノヲ命と呼ばれた。
02-103 日高見のケタツボの西南にある筑波の
02-104 イサ宮で二人は夫婦になることを確かめ合い、
02-105 名前をイサナギ尊、イサナミ尊と名乗られた。
================================================================================ お二人は、乱れた国内を、矛によって治めました。と言うことですから、悪人退治を
武力を持って行われたのでしょう。このあたりの「矛」が、古事記に登場する矛で島を
作るお話になってしまったと思われます。
================================================================================02-076 二尊は、為政者の立場になって
02-077 民の様子をご覧になった。矛によって民を治め、
02-078 国の形を整えて宮殿を造り、
02-079 その地をオオヤマトとした。多くの物を作り出して
02-080 民の食糧生産や養蚕の
02-081 技術も高め、制度を定め
02-082 大きな功績をあげた。
================================================================================ このお二人のお子様が、ワカヒメ様、アマテラス様、ツキヨミ様、ソサノヲ様です。
柱の周りを回ってラブラブなお二人の事も、ホツマに書かれています。
================================================================================03-003 「二尊(イサナギ・イサナミ)が一人の姫と三人の皇子を産んだ
03-004 殿が五つあるのはなぜか」と聞くと、カナサキが
03-005 答えた。「昔、二尊が
03-006 筑波にいたとき、イサナギ尊がイサナミ尊に子をもうけられる
体調かと聞かれました。
03-007 そしてイサナミ尊の体の足りない
03-008 所と、イサナギ尊の体の
03-009 余っているところを合わせて御子を
03-010 生むために交わりを
03-011 されて、イサナミ尊は御子を身籠られました。生まれた御子の
03-012 名はヒルコ姫といいます。しかしながら父は
03-013 四十歳、母は三十一歳で、
03-014 (二年後には)天の節目が宿るので災いが起き、
03-015 女の子は父の厄災を受け、男の子の時は母親が
03-016 心の病になります。慈しみ育てるのが3年に
03-017 満たなかったけれど、イワクス船に
03-018 乗せて捨てました。われが姫を拾い
03-019 西殿でお育てしました。その後、
03-020 二尊がキミになって継いだ
03-021 国は安定し、大きな殿を建てました。
03-022 その殿の柱を巡って世継ぎ子を産もうと
03-023 言挙げをするために、イサナミ尊は左より、
03-024 イサナギ尊は右より分かれて巡りました。
03-025 出会ったところで、イサナミ尊は『ほんとうにまあ、
03-026 素敵な男』と詠い、イサナギ尊は『ああ嬉しい
03-027 素敵な乙女』と詠いました。そして身籠られましたが、
03-028 月が満たないうちに、生まれてしまいました。
03-029 その子は流産だったのです。
03-030 この子もまた、世継ぎ子とはならなかったので
03-031 芦船に乗せて、わが身の恥として流しました。
03-032 事の子細をトヨケ尊に告げると、トヨケ尊が
03-033 フトマニでよくよく占って言われました。
03-034 『五・四の歌は、良い結果になりません。
03-035 言挙げも、女は先に声を立てないものです。
03-036 世継ぎを産もうとする時は、例えば、メスのセキレイが
03-037 先に尾を揺らして鳴くと、オスは鳴き去りますが
03-038 また、オスが尾を揺らして鳴くときは
03-039 メスは様子を悟って交わります。
03-040 これは天の神が鳥に教えさせた
03-041 世継ぎを産むための則なのです』。再び帰って
03-042 二尊は、改めて柱を巡り、
03-043 イサナギ尊は左より、イサナミ尊は右より巡りました。
03-044 互いに詠った天のアワ歌は、イサナギ尊は
03-045 『ほんとうにまあ美しい乙女に
03-046 会ったものだ』でした。イサナミ尊が応えて
03-047 『なんとまあ素敵な男に
03-048 会ったことでしょう』と詠いました。二尊は心を通わせ、君と民とを
03-049 国造りの基にしました。ヤマトアキツス(大和秋津州)
03-050 アワジシマ(淡路島)、イヨアワフタナ(伊予・阿波の二名)
03-051 隠岐三つ子、筑紫、吉備の子
03-052 佐渡大島の各地を建て直して、海や川や
03-053 山の産物を豊かにし、木の神のククノチや
03-054 萱の神のカヤノ姫や野土の神を祭りました。
03-055 二尊はアワ歌によって治めたハラミの宮に
03-056 住みました。二尊は既に八州の国を
03-057 建て直したので、どうしても後継ぎの君を
03-058 産もうとお思いになり、日の神をお産みになりました。
03-059 その御名をウホヒルギと名付けて
03-060 称えました。国中が喜びに
03-061 沸き返りました。二尊は、稀にみる高貴な皇子は
03-062 手元で育てるのは畏れ多いと、トヨケ尊の元に送り、
03-063 トヨケ尊は皇子に人の上に立つ男君として、帝王学を
03-064 お教え申し上げました。ハラミ山でお生まれになったのでハラミ山を
03-065 大日山と名付けました。トヨケ尊が考えて
03-066 皇子にワカヒトと諱を奉げました。
03-067 その後、二尊は筑紫に御幸し、
03-068 そこでお産みになった皇子をツキヨミ尊と名付け、
03-069 後々アマテルカミを補佐させようと、トヨケ尊の元に行かせました。
03-070 以前、厄年の災いを受けないようにと捨てられた
03-071 ヒルコ姫は、今は十分に慈しみ
03-072 育てられて、アマテルカミの妹として戻り、
03-073 ワカヒル姫と名付けられました。ソサ国で生れた
03-074 ソサノヲ尊は常に大声で叫び
03-075 泣きわめき、国の民を困らせました。
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古事記がややこしい書き方をしていますがアマテラス様は男性であることが判ります。
古事記では、雲の上から矛を持って、海をかき混ぜて滴った雫が島になったと非人間的な事が書かれて居ますが、ホツマを読むと、人間であり、日本の祖先であると読めます。
長くなったので、続きは次回にしたいと思います。
ソサノヲ様をお生みになられたのが、 三重県熊野市有馬町の産田神社だと思われます。