【ホツマツタヱ】イサナキ様とイサナミ様(1) | 二十歳うにょえの【歌】と【歴史】と【植物】の部屋

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マイブームは「植物」かな?
音楽、歴史は継続中。Syncroomで遊んでまーす。

 古事記では、イサナキ様とイサナミ様が非人間であるかのように書かれています。
しかしホツマツタヱを読んでいると「人」とまり「祖先」であることが解ってきます。

 今回は、このお二人の事を紹介したいと思います。説明に加えてホツマの現代語訳を
紹介していきたいと思います。

 このお二人がアマカミになられた経緯ですが、このお二人がアマカミになれれる前の
アマカミ様のオモタル様には、子供が出来ませんでした。
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23-027 オモタル尊に世継ぎがなく、政を
23-028 継ぐ者がいなくなりそうになった。そこでオモタル尊がイサナギ尊に
23-029 言われるには、『トヨアシハラに
23-030 広く開けて稲田になる土地がある。
23-031 汝が行って治めよ』と、
23-032 トと矛を授けられた。
================================================================================ そこで、先代のウチビニ様の曾孫である、タカヒト様と、タカムスビ5代目のトヨケ様
の娘のイサコ様を夫婦として、アマカミを継がせる事にしました。
================================================================================02-082 二尊が天君の
02-083 七代目を継ぐそもそもの始まりは次の通りだ。
02-084 クニトコタチ尊が木の実を東の地に
02-085 植えてハコ国という国を創った。そこで産まれたハコ国の君が
02-086 日高見のタカマに
02-087 ミナカヌシの神を祭った。橘の木を植えて
02-088 産んだ御子のタカミムスビを
02-089 人々はキノトコタチ尊と称えた。
02-090 キノトコタチ尊の御子はアメカガミ尊といい
02-091 筑紫を治めた。ウビチニ尊が産んだ
02-092 御子は(アメカガミ命の養子になった)アメヨロツ命である。
02-093 アメヨロツ命がソアサを治め、アワナギ命とサクナギ命を産んだ。
02-094 アワナギ命はネのシラヤマモトと
02-095 チタルまで治め、法も行き渡った。
02-096 アワナギ命の産んだ御子は、諱をタカヒト
02-097 男御子である。タカミムスビの
02-098 五代目、諱タマキネ、
02-099 トヨケ尊の娘のイサコ姫とタカヒトとの
02-100 間に入ってハヤタマノヲ命が
02-101 仲人をしようとしたが、イサコ姫はその気になれない様子だった。
02-102 それを説得して二人を結んだのでコトサカノヲ命と呼ばれた。
02-103 日高見のケタツボの西南にある筑波の
02-104 イサ宮で二人は夫婦になることを確かめ合い、
02-105 名前をイサナギ尊、イサナミ尊と名乗られた。
================================================================================ お二人は、乱れた国内を、矛によって治めました。と言うことですから、悪人退治を
武力を持って行われたのでしょう。このあたりの「矛」が、古事記に登場する矛で島を
作るお話になってしまったと思われます。
================================================================================02-076 二尊は、為政者の立場になって
02-077 民の様子をご覧になった。矛によって民を治め、
02-078 国の形を整えて宮殿を造り、
02-079 その地をオオヤマトとした。多くの物を作り出して
02-080 民の食糧生産や養蚕の
02-081 技術も高め、制度を定め
02-082 大きな功績をあげた。
================================================================================ このお二人のお子様が、ワカヒメ様、アマテラス様、ツキヨミ様、ソサノヲ様です。
柱の周りを回ってラブラブなお二人の事も、ホツマに書かれています。
================================================================================03-003  「二尊(イサナギ・イサナミ)が一人の姫と三人の皇子を産んだ
03-004  殿が五つあるのはなぜか」と聞くと、カナサキが
03-005  答えた。「昔、二尊が
03-006  筑波にいたとき、イサナギ尊がイサナミ尊に子をもうけられる
     体調かと聞かれました。
03-007  そしてイサナミ尊の体の足りない
03-008  所と、イサナギ尊の体の
03-009  余っているところを合わせて御子を
03-010  生むために交わりを
03-011  されて、イサナミ尊は御子を身籠られました。生まれた御子の
03-012  名はヒルコ姫といいます。しかしながら父は
03-013  四十歳、母は三十一歳で、
03-014  (二年後には)天の節目が宿るので災いが起き、
03-015  女の子は父の厄災を受け、男の子の時は母親が
03-016  心の病になります。慈しみ育てるのが3年に
03-017  満たなかったけれど、イワクス船に
03-018  乗せて捨てました。われが姫を拾い
03-019  西殿でお育てしました。その後、
03-020  二尊がキミになって継いだ
03-021  国は安定し、大きな殿を建てました。
03-022  その殿の柱を巡って世継ぎ子を産もうと
03-023  言挙げをするために、イサナミ尊は左より、
03-024  イサナギ尊は右より分かれて巡りました。
03-025  出会ったところで、イサナミ尊は『ほんとうにまあ、
03-026  素敵な男』と詠い、イサナギ尊は『ああ嬉しい
03-027  素敵な乙女』と詠いました。そして身籠られましたが、
03-028  月が満たないうちに、生まれてしまいました。
03-029  その子は流産だったのです。
03-030  この子もまた、世継ぎ子とはならなかったので
03-031  芦船に乗せて、わが身の恥として流しました。
03-032  事の子細をトヨケ尊に告げると、トヨケ尊が
03-033  フトマニでよくよく占って言われました。
03-034  『五・四の歌は、良い結果になりません。
03-035  言挙げも、女は先に声を立てないものです。
03-036  世継ぎを産もうとする時は、例えば、メスのセキレイが
03-037  先に尾を揺らして鳴くと、オスは鳴き去りますが
03-038  また、オスが尾を揺らして鳴くときは
03-039  メスは様子を悟って交わります。
03-040  これは天の神が鳥に教えさせた
03-041  世継ぎを産むための則なのです』。再び帰って
03-042  二尊は、改めて柱を巡り、
03-043  イサナギ尊は左より、イサナミ尊は右より巡りました。
03-044  互いに詠った天のアワ歌は、イサナギ尊は
03-045  『ほんとうにまあ美しい乙女に
03-046  会ったものだ』でした。イサナミ尊が応えて
03-047  『なんとまあ素敵な男に
03-048  会ったことでしょう』と詠いました。二尊は心を通わせ、君と民とを
03-049  国造りの基にしました。ヤマトアキツス(大和秋津州)
03-050  アワジシマ(淡路島)、イヨアワフタナ(伊予・阿波の二名)
03-051  隠岐三つ子、筑紫、吉備の子
03-052  佐渡大島の各地を建て直して、海や川や
03-053  山の産物を豊かにし、木の神のククノチや
03-054  萱の神のカヤノ姫や野土の神を祭りました。
03-055  二尊はアワ歌によって治めたハラミの宮に
03-056  住みました。二尊は既に八州の国を
03-057  建て直したので、どうしても後継ぎの君を
03-058  産もうとお思いになり、日の神をお産みになりました。
03-059  その御名をウホヒルギと名付けて
03-060  称えました。国中が喜びに
03-061  沸き返りました。二尊は、稀にみる高貴な皇子は
03-062  手元で育てるのは畏れ多いと、トヨケ尊の元に送り、
03-063  トヨケ尊は皇子に人の上に立つ男君として、帝王学を
03-064  お教え申し上げました。ハラミ山でお生まれになったのでハラミ山を
03-065  大日山と名付けました。トヨケ尊が考えて
03-066  皇子にワカヒトと諱を奉げました。
03-067  その後、二尊は筑紫に御幸し、
03-068  そこでお産みになった皇子をツキヨミ尊と名付け、
03-069  後々アマテルカミを補佐させようと、トヨケ尊の元に行かせました。
03-070  以前、厄年の災いを受けないようにと捨てられた
03-071  ヒルコ姫は、今は十分に慈しみ
03-072  育てられて、アマテルカミの妹として戻り、
03-073  ワカヒル姫と名付けられました。ソサ国で生れた
03-074  ソサノヲ尊は常に大声で叫び
03-075  泣きわめき、国の民を困らせました。
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 古事記がややこしい書き方をしていますがアマテラス様は男性であることが判ります。
 古事記では、雲の上から矛を持って、海をかき混ぜて滴った雫が島になったと非人間的な事が書かれて居ますが、ホツマを読むと、人間であり、日本の祖先であると読めます。
 長くなったので、続きは次回にしたいと思います。
ソサノヲ様をお生みになられたのが、 三重県熊野市有馬町の産田神社だと思われます。