古事記は基本、時系列の記述になっています。ですので、始まりは「天地創生」。
まずは「古事記」( https://nihonsinwa.com/page/171.html )
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01 天と地が初めて分れて、高天原(タカマガハラ)に出てきた
02 神の名前は天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)、
03 次に高御産巣日神(タカミムスビノカミ)、
04 次に神産巣日神(カミムスビノカミ)です。
05 この三柱の神は、奥さんや子供のいない独神で、姿かたちもありませんでした。
06 まだまだ国土は若く、固まらず、水に浮いている油のようで、
07 クラゲのようにフワフワと漂っている状態でした。
08 すると葦(アシ)の芽が成長するように産まれたのが、
09 宇摩志阿斯訶備比古遲神(ウマシアシカビヒコヂノカミ)と
10 天之常立神(アメノトコタチノカミ)です。この二柱も独神で、
11 奥さんや子供も居ず、姿形がありませんでした。
12 この(上記二柱にアメノミナカヌシ・タカミムスビ・カミムスビを合わせた)
13 五柱は天津神の中でも特別な神さま…「別天つ神」です。
14 次に産まれたのは、国之常立神(クニノトコタチノカミ)、
15 次は豊雲野神(トヨクモノノカミ)です。
16 この二柱も、独神で、対となる神はいませんし子供も居ませんでした。
17 また、姿形もありませんでした。
18 その次に産まれた神は宇比地迩神(ウヒジニノカミ)と
19 妹の須比智迩神(スヒジニノカミ)です。
20 その次が角杙神(ツノグヒノカミ)と妹の活杙神(イクグヒノカミ)です。
21 その次が意富斗能地神(オオトノジノカミ)と
22 妹の大斗乃辨神(オオトノベノカミ)です。
23 その次が淤母陀流神(オモダルノカミ=オモタル)と
24 妹の阿夜訶志古泥神(アヤカシコネノカミ)。
25 その次が伊邪那岐神(イザナギ)と妹の伊邪那美神(イザナミノカミ)。
26 この国之常立神(クニノトコタチノカミ)から
27 伊邪那美神(イザナミノカミ)までの神を、神代七代と呼びます。
28 注)最初の二柱(クニノトコタチ神とトヨクモノ神)は独神で
29 対となる神はいません。この二柱は各一代とします。
30 これ以降の10柱は対となっていて、対で一代となり全部で五代。計7代です。
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「ホツマ」( http://hotsuma.anyone.jp/mikai/cat/yaku10/page/3/ )
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14-032 アメミヲヤに始まる。天や大地や人が
14-033 まだわかれていない時、アメミヲヤの元初の一息が
14-034 動き始め、その息が東から昇り
14-035 西に下ってウツホを巡り
14-036 天と地が混然として回っている中に
14-037 御柱が立ち上がった。そしてメとヲが分かれた。
14-038 ヲは清く軽く、回りながら
14-039 天となった。メは中心に向かって固まっていき
14-040 泥地となって、水と土に分かれた。
14-041 ヲのウツホは風を生み、風も
14-042 火を生んで、ヲは『ウツホ』『カセ(風)』『ホ(火)』の三元素となった。
14-043 メは『ミツ(水)』と『ハニ(埴)』の二元素になった。ヲの三元素が
14-044 日輪となり、メの二つの元素が
14-045 月となった。『ウツホ』と『カセ』と『ホ』と
14-046 『ミツ』と『ハニ』の五元素が混じり合って
14-047 『人』になった。これがアメノミナカヌシ
14-048 の神である。アメノミナカヌシは多くの国々に
14-049 たくさんの子どもを産んで、それらの国に住まわせた。
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ホツマにクラゲは出てこないようですが、天地創生の雰囲気は、同じような感じでしょうか?
問題は出てくる神様のお名前です。
創生の3人の神様。アメノミナカヌシ様は合致していますが、
高御産巣日神(タカミムスビノカミ)、神産巣日神(カミムスビノカミ)のお二人は、このシーンではホツマには登場しません。
同姓同名なのか判断できませんが、タカミムスビ様は別の箇所で登場されます。
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02-084 クニトコタチ尊が木の実を東の地に
02-085 植えてハコ国という国を創った。そこで産まれたハコ国の君が
02-086 日高見のタカマに
02-087 ミナカヌシの神を祭った。橘の木を植えて
02-088 産んだ御子のタカミムスビを
02-089 人々はキノトコタチ尊と称えた。
02-090 キノトコタチ尊の御子はアメカガミ尊といい
02-091 筑紫を治めた。ウビチニ尊が産んだ
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タカムスビ様がご誕生される時のお話ですが、直前にミナカヌシ様をお祭りしたお話があります。
ごれを誤読して、タカムスビ様は、ミナカヌシ様の子供だと思ってしまったのでは無いでしょうか?
万が一私の想像が合っていれば、古事記の信憑性は地に落ちると思いませんか?