また金田一です![]()
最近心惹かれる作品に出会えなくて、古い本を引っ張り出しています。
面白い作品、読みたいなぁ![]()
この作品は、実は初期なのかな?
金田一が復員したばかりだし、復員便りなんてラジオで放送しているし。
「逗留に当たり、多少の米なら用意がありますが」と金田一も言っています。
お金よりもお米が重要だったのですね。
こういう作品を読むと、戦争が市井の人々にどういう影響を与えていたのか。
ほんの少しわかる気がします![]()
戦友・千万太の戦死&最期の様子を伝えるため、彼が書いてくれた紹介状を片手に獄門島へと渡る金田一。
ちょうど良いから、と心身のリフレッシュも兼ねてしばらく滞在。
でも本当の目的は、千万太の最後の言葉だった。
「妹たちが殺される、、、」
自分が死ねば妹たちが殺される。
なんとか防いでくれ、、、そう言い遺して力尽きた戦友のため、島へと向かう。
ところが彼を嘲笑うかのように、事件は次々と起こる。
千万太の言葉通り、次々と死体となる3人の妹。
閉鎖的な島の住人、ちらちらと見え隠れするあやしい人物。
何かを隠していそうな和尚。
誰が、何のために3人娘を手にかけたのか、、、?
この作品は、結構衝撃???の1本でした。
発想の転換というか、そう来るか![]()
のような。
ネタバレになりそうなので詳しくは書けませんが、意外な犯人。
あやしげな人物を出しておいて実は、ならよくあるパターンですが、これは更に1歩進んだ感じです。
ほんと、このシリーズはいろいろなトリックが使われています。
さすが金田一シリーズ![]()