☆番外の番外＝つまりオマケ…☆
～前書き～
例の天使の輪っかのお話その2💫😇💫
賢く理知的なスーさんは、新し物好きで何でも器用に使いこなしそうなイメージです。
きっと、存分に天使の輪っかのチカラ(本当にあるのかは謎ですが)をフル活用して、思いっきり天国Lifeを楽しんでおられるような気がします。
コッチの世界では、住人は皆、1人1個ずつ頭の上に「天使の輪」を与えられる。天界の住人の証だ。
この輪の恩恵で、僕達はココでの生活に必要な殆どのことを賄えるようになっている。『天使の輪っかのチカラ』というやつだ。
中でも気に入ってるのは、瞬間移動＆宙に浮くこと。上に上がるイメージをするだけで、ほら浮いた！しかも、浮いたままスタスタ歩ける。
瞬間移動も見たいか？行きたい場所をイメージすれば、そこに一瞬で移動出来る。
離れた所で何かとんでもない事やらかしてるルイを見つけて叱りに行く時は、いつもこれを使うんだ。とても役に立つ。
どうも、アイツは未だに試したことない＆そんな技が出来る事すら知らないようだ。(もうすぐ25年もコッチにいるというのに…)毎回「え!?いつの間に後ろに立ってたんだ？
」と本気で驚いている。
」と本気で驚いている。雲の上から地上の好きな場所の様子を見る”空中ビジョン“を出すことも出来るぞ。
空中に大きく四角を描いて『Screen！』と唱える。
おお、映った。これはエディナとヘンリエッテのDschinghisKhanだな。
2人とも「歳老いてもなお」(秘密だぞ…空の上でこんなこと言ってるなんてバレたら怒られる…)相変わらず美しい
ずい分幼い雰囲気の『可愛らしい坊ちゃん嬢ちゃん』達と組んでるんだな。綺麗どころ揃いのヴォルフ側とは、また違う魅力だ。
まあ、僕達DK.I.Hの『キャラの濃さ＆本家本元が醸し出す大人の魅力』には完全に負けてる
残念ながら勝負にもならないぜ。
残念ながら勝負にもならないぜ。少し離れた所で、ルイが食べ物と飲み物をパチン
と出している。
と出している。ココでは何も食べなくても腹は減らないんだが…皆それぞれ、好きな時に好きな物を飲み食いして楽しんでいる。
その気になれば、キッチンを出して料理することも出来る。
で、ルイよ…君はまた『Pommes frites(フライドポテト)と謎の赤いお茶
』なのか。この偏食め。他に食べたい物は思いつかないのか…。(後で少しもらうか。意外と美味いんだ。)
』なのか。この偏食め。他に食べたい物は思いつかないのか…。(後で少しもらうか。意外と美味いんだ。)「あぢっ
熱すぎて飲めない舌ヤケドした水みず水～～」また1人で大騒ぎしてる。さっきはさっきで、出入口に透明な扉あるの忘れて頭ぶつけてるし…何でこうも間が抜けてるんだ、君は。昔はもう少ししっかり者だと思ってたのに…
熱すぎて飲めない舌ヤケドした水みず水～～」また1人で大騒ぎしてる。さっきはさっきで、出入口に透明な扉あるの忘れて頭ぶつけてるし…何でこうも間が抜けてるんだ、君は。昔はもう少ししっかり者だと思ってたのに…あーあ。額にタンコブが出来ている。
ほら、自分で天使の輪のチカラrecovery(修復)でそのコブ引っ込めてみろ。
そうそう、そうやって目を閉じて(⌾ˉ ꒳ ˉ⌾)〇ﾎﾟﾜｰﾝと内側から全身に光を放つイメージをする…。
…簡単だろ。誰でも出来る一番初歩的なワザ……
？…おかしい。何度「イメージする」を繰り返してるんだ？気になって、そっと近づく。
1回で直るはず…
「げ、ルイ！何なんだ、その髪
」
」そこにはモシャモシャのライオン頭がメデューサみたいに広がってしまったルイがいた。顔の5倍以上はあるだろうか…
「またやってしまった…＿|￣|○ il||li」これは完全に失敗だ。まるでコントのような素晴らしい巨大アフロもどきが完成している。
「ほ～…
ある意味、見事だな…面白いからこのままにしとくか？」
ある意味、見事だな…面白いからこのままにしとくか？」「冗談じゃないこれじゃ重たいし、身動き取れない
助けてくれ～」
これじゃ重たいし、身動き取れない助けてくれ～」
「…「天使の輪っかのチカラ」を使えば簡単に解消できる筈なのに…」
」“簡単”…な(苦笑)。その“簡単なこと”が、どうして君には上手く出来ないんだ？ルイ…
「…不器用だからに決まってるだろ( o̴̶̷᷄﹏o̴̶̷̥᷅ )」
凹み顔でルイがうなだれる。しょうがない奴だな。
「ほら、こっち来い。」巨大アフロに手をかざし、ポワっと手から全身に向けて光を輝かせると…「あ、直った」
ほらみろ、あっという間にタンコブもライオン頭も元通りじゃないか。少しは覚える努力しろよ。
当の本人“ノーテンキライオン”は「ありがとう☆スティーヴがいてくれて良かった～
」とニコニコしている。
」とニコニコしている。その顔は『次にもし何か起きても、またスティーヴを頼れば良いや～』と言いたげな呑気な表情で…見てると腹が立ってきた。
「この甘ったれの坊ちゃん育ちめ💢」
…だが、怒りながら気づいた…
はぁ…そうか。こうやって僕が甘やかすから、いつまで経っても君は、ココで『自分で自分のことが出来ない』んだ…
はぁ…そうか。こうやって僕が甘やかすから、いつまで経っても君は、ココで『自分で自分のことが出来ない』んだ…あぁ…今更気付いても遅いが、過保護でお人好しすぎる自分の性分の罪深さ…
溜め息をついていたら「へへへ、甘やかし大歓迎だよ。さすがスティーヴは、みんなのVater(父さん)だ頼りになる」とルイが肩を寄せてきた。
頼りになる」とルイが肩を寄せてきた。なっ…!?甘やかし大歓迎?!…“…ふざけるな💢”と怒鳴ろうかと思ったら…
「助けてくれる友達がいるって幸せだよ…困った時に誰も側にいなくて独りぼっちってさ…すごく…寂しくて心細いんだ。もうあんな思いするのは懲り懲りだ。一緒にいてくれてありがとう」
…困った時に誰も側にいなくて独りぼっちってさ…すごく…寂しくて心細いんだ。もうあんな思いするのは懲り懲りだ。一緒にいてくれてありがとう」しみじみ言うその言葉に、思わず怒りが引っ込んでしまった。(…もしかして、誰にも助けてもらえず、1人で途方に暮れた事があったんだろうか…)こうも実感こめて心底嬉しそうに言われてしまうと、もはや反論もツッコミも出来ない。
)こうも実感こめて心底嬉しそうに言われてしまうと、もはや反論もツッコミも出来ない。…いかんいかん。情に絆されて…このままじゃ完全に僕は『ルイのお世話係』定着じゃないか。
僕は君のVaterにも爺やにもなった覚えはない。ちゃんと自立しろ！
…邪魔が入ってすまん。気を取り直して、天使の輪っかのチカラの話の続きをしよう。
髪型といえば、これも自分で好きなように変えられる。ロン毛にアフロに、スキンヘッド…一瞬で元に戻せるから、試し放題だ。
服も一瞬で着替えられる。(ただし脱ぐのは自力だ。ついでに言っとくと、繰り返し“一瞬着替え“すると、全部重ね着になってしまう…)
)
他にもっとスゴいの無いかって？…おお！コレを忘れちゃいけない。ぜひ見てほしい技がある。
僕達は天気を自由自在に操れる。嬉しい時には美しい夕日や虹、悲しい時には雨…地上の家族や友人に自分の心境を意思表示することが出来るんだ。
ただし、地上に悪影響が出るような天気操作はしない方が良い。
…実は去年(2018年)の7月と9月だったか…ルイが面白半分で天気をいじり、
彼の祖国 南アフリカの国内全土に『めったに降らない大雪』を降らせてしまったんだ😱地域によっては150年ぶりの降雪だと大騒ぎだ。
。気がついた時には砂漠もサバンナも街も、雪で真っ白。服を着られる人間はともかく、可哀想なのはサバンナの動物達…キリンも象もライオンも雪まみれで呆然と佇んでいた…
『あいつの『面白半分で』は危険すぎる…』これも僕がお目付役を辞められない理由の一つだ。
大げさにいうなら『地上の平和の為』仕方ない。
ん？なんだこの音は…キーンと小さな美しい音がする。
…また天使の輪を指に引っ掛けて、フラフープみたいに回してるのか。…
『充分回転させてから指をフワッと抜くとさ、ＵＦＯみたいに飛ぶんだよ。神秘的だろ
』とか言ってたな。
『充分回転させてから指をフワッと抜くとさ、ＵＦＯみたいに飛ぶんだよ。神秘的だろ』とか言ってたな。確かにAMAZINGだが『そんな事してたら、そのうち無くすぞ。オモチャ代わりにして遊ぶのはやめとけ』そう何度も言い聞かせてるのに全く聞きやしない。
…「うわっ」いきなり天使の輪がフライングディスクかブーメランのような勢いで顔めがけて飛んできた！寸でのところでキャッチしたが…顔に激突する寸前だ…💢
」いきなり天使の輪がフライングディスクかブーメランのような勢いで顔めがけて飛んできた！寸でのところでキャッチしたが…顔に激突する寸前だ…💢あぁ～！もう我慢ならん。退屈しのぎは他の方法でやれ！
「…こら💢」背後から声を掛ける。自分でも目が座り、こめかみに怒りマークが浮かんでるのが分かる。
「スティーヴ」こっちを振り返った瞬間、ルイは怯えたような表情で後ずさりした。
」こっちを振り返った瞬間、ルイは怯えたような表情で後ずさりした。「こんなもん投げたら危ないだろ💢オモチャにするなって何度言ったらわかるんだ、君は！」頭を手でカバーし、本気で怯えている。…ちょっと脅かしすぎたか？
仕方ない…本当はゲンコツしてやりたいのを百歩譲って我慢しつつ、天使の輪をルイの頭上にそっと載せ直した。
これはココに浮かせとく物だ。どこで「ブーメランにしよう」なんて思いついた？
「ちぇ～…つまんねえの。」
！何が“つまんねえの”だ。その口ぶりは反省の色まったく無しだな。それなら…
！何が“つまんねえの”だ。その口ぶりは反省の色まったく無しだな。それなら…「💢…もし君が輪っか無くしても、僕は絶対に探すの手伝わないからな。」「それは困る！」
」「…反省してるならそのPommes frites全部よこせ。」「…はい」
」…どさくさに紛れた叱り方で、ルイの昼メシになるはずだったPommes fritesを没収した(苦笑)。
ん～Sehr lecker ☆やっぱり今日のも美味いな。こりゃ絶品だ。
“Louis…Die Pommes, die du machst, sind wirklich lecker.”
実は、僕がどんなに豪華なご馳走を“輪っかのチカラ”で出せても、この“ルイが出すシンプルなPommes”には決して敵わないんだ。本当に美味だ…☆うますぎる。
Super, Louis! 世話が焼ける奴だが、こんな美味しい物を天使の輪で出せるなんて、すごい才能の持ち主だ。このポテトに免じて、多少の甘ったれと迷惑は勘弁してやる。
褒めると調子に乗って、10mの山積みPommes-frites-turm(フライドポテトタワー)
とか出しそうだから、絶対言わないけどな☆HAHAHA！
とか出しそうだから、絶対言わないけどな☆HAHAHA！(End)