かの三大テノール、プラシド・ドミンゴ先生の名言。
2011年のNHK番組『ショータイム』の谷村新司さんとの対談で仰った言葉です。
『歌っているときは、その曲と仲良くなることです。今歌っている曲が一番美しい曲だと信じるのです。
たとえそうでなくても(え??)、その瞬間だけでもそう思わなければなりません。』
(あのドミンゴ先生でも「たとえそうでなくても」なんて思うことあるんだな😅💧…と苦笑しました)
私の大好きな言葉です。
この言葉を聞いてから、自分自身、歌との向き合い方が変わりました。

大好きなルイさんの ”モスカウ” のダンスを観てると、まさに「『歌っているときは、その曲と仲良くなることです。今歌っている曲が一番美しい曲だと信じるのです。』とはこういうことなんだぞ!」とお手本示してくれてるような、彼のすごいプロ意識の高さを感じます。

いや…ルイさんさ、当時の雑誌インタビューで『実は、モスカウがジンギスカンよりヒットしなかったら元のソロバレエダンサーに戻ることも考えてたんだ。(どうも、本当はまだ若干バレエダンサーに未練が…?)』
『…最初、絶対成功しないアセアセと思ってた💧』
的なことをガーン(おいおい謙遜か!?ガーン主役の貴方がそれ言っちゃダメだろアセアセ)言ってるくせに、モスカウでもジンギスカンでも
『なあなあ、俺たちの踊りと歌を見ろよ!爆笑最高に格好良いだろ!?さあ☆お前も俺たちの仲間になれ!Hey!Hey!Hey! Hey!爆笑と言わんばかりの最高に素敵な表情で、キレっキレの踊りを繰り広げてるのですΣ(⊙ω⊙)

しかも、モスカウの前奏で金色のマントをブワッと翻す瞬間、見て下さい!
なんと誇り高く、美しく気高いんだ!まるで本物の王様のようです。

その姿は『本当はバレエダンサーなのに、今の自分は“練習をあまりしなくていいジンギスカン“…なんでこんな風変わりな衣装を身に着けて、小っ恥ずかしい踊りをしてるんだ、私は…( º言º)あぁ、バレエに戻りたいショボーン』みたいな自虐や迷い、羞恥心とか躊躇とかいった物を、観る側に微塵も感じさせない。
彼だけでなく、あの人達6人全員が、ある意味完全に針が振り切れてるガーンというか、なんというのか…タラー『ええい、もうヤケだ~~~!こうなったら、コサックでも手拍子でも掛け声でも、何でも来い!思いっきりやってやる!なるようになれ~~!』みたいなテンションびっくり
たぶんその『やるしかないと腹を括った”いい歳した 理性ある大人6人” が、恥も外聞もかなぐり捨てる勢いで、全力で楽しんで歌い踊る!』姿が『うわ、楽しいぞこれ!』『聴いてるとウキウキしてくる☆』『一緒に踊りたい!』と沢山の人々の心を掴み、ジンギスカン&モスカウの大流行→彼らを世界規模の人気者へと導く力となったのでしょう。
(もし適当に手抜きして踊ってて全然楽しそうじゃない雰囲気だったら、絶対この人たち売れてなかったと思う。)
そして未だに、映像みた人達を『魔王すごい!一体この人何者よびっくりえ、パフォーマー!?』『Dschinghis Khanの歌って格好良い!』『ダンス面白い!イムホ、また振付間違えたグラサン
と魅了する力になり、時を超えてなお(ルイさんスティーヴさんなんて『既に天国在住キラキラ十字架(T_T)』なのにタラー)新たな世代のファンを増やし続ける魔性の魅力になっているんだと思います。

今私は、小さな小さな音楽演奏団体に所属して、色々な曲を歌ったり創作オペレッタ(半分コント仕立ての面白い話)で役を演じたりしてますが、素の自分の中では『え~…こんなの歌うの~?』とか『あんまり好きじゃないんだけどな、ジブリ』とか色々思ってしまうことがあります。
時にはルイさんじゃないけど、本当に『えっ!?これを踊れってか!?ウソでしょ!?』『コスチューム、これ~!?ガーン』なんてこともしょっちゅう。
そんな時いつも、ドミンゴ先生の言葉を思い出し『今この瞬間、この曲は世界一美しい歌ꉂ(ˊᗜˋ*)私は、この歌と大の仲良しラブ』と心の中で唱えます。すると、何だか楽しくなり、嫌々歌ってる時より何倍も出来の良い演奏になっていく感触がします。
『好きこそ物の上手なれ』自分が演奏する歌と仲良しになり、『ねえねえ、この歌どうよ!すごいでしょ!世界一ステキでしょ♪』と言わんばかりの空気を醸し出しながらステージで輝く☆そんな歌い手を目指していきたいです。
迷った時は“いつでも最高に楽しそうな笑顔でモスカウ踊ってた“ルイさんの勇姿を思い出しながらね照れ