最近ふるさと納税に目覚めた山田です。
今年の夏休みは予算があまり取れず、2泊3日でリーズナブルな犬も泊まれる新潟の宿泊施設に家族で行って来ました。
ただ折角の夏休み、「もう一泊位したいなぁ」と思っていると、日ごろよく利用しているアンケートサイトから『リロ バケーションズ』の体験宿泊というサイトを紹介されました。
何でも抽選に当選すると。1泊2食付きで一人500円~(曜日よって異なります)リゾート施設に泊まれるという信じられない価格。
この体験宿泊は、国内34箇所ある施設の中で12箇所から選べます。前日の宿泊地新潟十日町から移動距離の比較的少ない場所で旅行気分を味わえる場所、かつ犬も泊まれる施設で探してみると那須がよさそうです。
...で応募してみると、2~3日後に電話がかかってきました。
「この体験宿泊は、販売促進キャンペーンで、
①夫婦揃って約1時間の商品説明を聞いて頂くこと。
②事前に送付されるアンケートを記入し当日持参すること。
③宿泊する日は日曜日の為、1泊1,000円/人かかること。
④犬を連れて行く場合は狂犬病予防接種、3種混合予防接種を受けていること。」などの説明を受け了解致しました。
最後に、
「16時までに施設に入ってほしい。」という説明があったのですが、これを了解したのが失敗だった。
新潟県十日町から、栃木県の「ポイントバケーション那須」までは、車の最速ルートで264km、時間にして4時間30分。
午前中位は十日町のホテルでゆっくりしようと思っていたのですが、昼食時間も考えると、10時位には出発しないと間に合わない💦
朝食のバイキングも慌ただしく、9時半でチェックアウトで那須方面へ。
「ポイントバケーション那須」周辺には買い物施設がないとの事なので
高速を降りた近くのコンビニでビール、ワイン、おつまみの類、子供の飲み物を買い込んで目的地に向かう。
「那須ハイランドパークのすぐ目の前」と言われてカーナビをセットしたのですが結構分かりづらく、2度ほど通り過ぎて到着は15時半。
受付にはBGMが流れており、簡易的な売店もありました。
事前アンケートを手渡すと、部屋のキーを渡され希望の夕食時間を聞かれた後、この後の宿泊の流れを伝えられました。
部屋のドアを開けてみると...。
かなりゴージャスな内装のリビングです。
この施設は、できてからまだ2年程度と築年数も浅居住空間がかなりきれいです。
この部屋はメゾネットになっており、2階は
4畳半程度の寝室と琉球畳の6畳和室が2部屋ありました。
この2階部分は、ペットの入室禁止です。
ポイントバケーションは「別荘を持つより割安」と「日本をまるごと別荘に!」を売りにしているリゾート施設。
専有部の設備もかなり整っておりました。
システムキッチンには、IHクッキングヒーターが装備されて冷蔵庫もかなりの量が入ります。早速買ってきたビールやミネラルウォーター、ジュースを冷蔵庫へ。
家電品や食器類も日常生活にまったく不便なく揃っています。
リロバケーションは、食事のオーダーもできますが基本は自炊だそうです。
洗面所には、ドラム式全自動洗濯機。これ助かった~。
2泊3日の旅行帰りの我が家は、洗濯物が袋一杯の状況で、帰ってから自宅で洗濯は結構面倒で、妻はとっても喜んでました。
30分ほどくつろいだ4時半頃から、部屋で説明会が始まります。
担当者が現れて「まず最初にDVDを観て頂き、終わったら電話してください」との伝えられる。
DVDの内容は、リロバケーションの会員になった方の体験談と、全国34カ所の施設案内。
DVDが終わり連絡をすると説明会の始まりです。
リロバケーションは国内34箇所、海外2箇所(2019年7月現在)にリゾート施設を持つ会員性のクラブ。今後も順次拡大していくそうです。
親会社は、東証一部上場の「リログループ」
会員は1万2千人程度いるそうで、ほとんど個人の契約だそうです。
この会社の会員制度特徴は、宿泊場所・時期・日数に応じてポイントが発生する所。
例えば、「ポイントバケーション那須」を7月28日S2の部屋で一泊すると50ポイントが必要となります。
これを年間何回利用するかで、契約金額が変わってきます。
だいたい年2回休日1泊するなら100ポイント、季節ごとに1泊するなら180ポイント程度が必要になります。
気になる契約金額は...。
50ポイント入会金200万円! 高っ!!
私の家族はだいたい年1回の旅行で3泊~4泊するのが定番なので、少なくとも150ポイントは必要になる。
説明によると、この他に
・会員登録料10万円
・初年度年会費8万6400円
・契約印紙代200円
が必要になる。
(この他、毎回宿泊の度に5400円の管理費がかかります)
100ポイント300万円の入会金で計算してみると
318万6600円!!
とても払える金額ではありません。
この会員制度は、相続もできるそうですが、「ハーベストクラブ」のように売却はできないとのことです。
金額的に無理だと伝えると
「体験宿泊参加者に限り、毎年50ポイントサービスする」とのこと。
それでも躊躇していると
試験的な商品として、40代限定で
グリーン会員制度というのを案内される。
100ポイントだと150万円。
なんとさっきの金額の半額じゃん。
何が違うかというと、相続ができないことが違いだそうです。
これでトータルすると160万200円が初年度の価格。
ムムム...これなら無理すれば払えない金額ではないかな。と少し気持ちが傾きかかる。
最終的な判断は、食事をし終わってから聞かせてくださいということなので、夕食を取らせて頂くことに。
このお弁当の配達も、先程説明頂いた営業担当者が持参してくれます。
顧客との接点機会を何度も創出するこの作戦はいいですね。
リビングで注文したお弁当を頂きます。
揚げ物弁当を注文したのですが、かなり豪華なお弁当です。
飲み物はついておりませんが、これだけでも一人2000円はかかるのではないでしょうか。
コンビニで買ってきたスーパードライとジュースで家族揃って乾杯して夕食に。
「食事が終わったら、ロビーに電話ください。」と先程の担当営業者が言い残して部屋を離れました。
私の家族は私を含め皆沖縄好きで、沖縄をリロバケーションを申し込んだケース、通常の旅行に申し込んだケースで3泊4日の2年間シミュレーションをしてみました。
【価格勝負】
リロバケーション
初年度160万200円+翌年年会費86400円+(管理費5400円)×2+(飛行機代+レンタカー費用約24万円)×2+食事代=2,177,400円+食事代
個人旅行
42万円(家族4人)×2=84万円
その差133万7,400円で
個人旅行の勝ち
【専有部使い勝手】
自宅よりハイスペックな設備を持つ
リロバケーションの勝ち
【宿泊館内設備】
リゾートホテルの大型温泉やレストラン併設などが優れる
個人旅行の勝ち
【宿泊先のチョイス】
リロバケーション沖縄は1箇所、個人旅行予算に合わせて好きな場所に宿泊
個人旅行の勝ち
トータル個人旅行の勝ち
(せめて会員権が売却できれば、検討の余地はあるのですが...。)
結果今回のポイントバケーションリロはお断りすることに致しました。
夕食の終わった20時すぎにそのことを営業担当者に伝えると
、少し寂しそうな顔をされてました...。
(しつこく勧誘されることはまったくありませんでした。返って何とも言えぬ罪悪感のような気持ちが...)
ポイントバケーションは、別荘を持ちたい人が比較対象なので一般旅行と比較すると惨敗するとも言ってました。
食後に大浴場に行きましたが、こちらはビジネスホテルの大浴場とさして変わりません。「ポイントバケーション那須」は、部屋の総数自体が10部屋程度なので、あまり大きな設備はできないのでしょうが、マッサージチェア位はあった方が良かったかなぁ。
朝食も昨日の担当営業者が朝8時に届けてくれました。
「夜遅くから勤務時間何時間なのですか」と伺うと「12時間程度ですが、中休憩が結構ある」とのことでした。どの仕事も大変ですね。
10時のチェックアウト時に会計をすると
宿泊費1,000円×4人=4,000
ペット利用料 =1,080円
入湯税(大人のみ)150円×3人=450円
洗剤(全自動洗濯機を夜フルに活用)=110円
トータル5,640円。
4人朝夕2食付きでこの値段は恐縮の限りです。
ある程度予想はしてましたが、会員制度の説明会から、お断りした気まずさで「ゆっくり楽しめなかったなぁ」というのが妻と私の正直な感想でした。
子供達2人は、非日常空間のリゾートマンション生活を楽しんでいたようです。
【ポイントバケーション那須】
訪問日時:2019年7月28日
場所:栃木県那須郡那須町高久乙3375-275
おすすめ度:☆☆☆