“ムニムニカボレ” | ★untlim official blog★

“ムニムニカボレ”

ムニムニカボレ



幼少時代のボクがつくったおまじない

36にもなって、一語一句忘れないその“おまじない”。



残念なことがあったとき

とてつもない孤独に襲われたとき

抱えきれない大きな挫折を感じたとき

こころに大きな傷を負ったとき...



幼少時代のボクは部屋にひとりこもって

このムニムニカボレを唱えながら

ピシャッとこころの窓を閉じて

自由気ままに思い描く楽しい世界を旅することができました。



そうやって子供なりに自分自身の癒し方を知っていたんですね。

不思議と寂しさや不安が転じて元気になれたものです。

そんなおまじないを思い出すきっかけが突然に。


先日。

身近にいた小さな命の灯が消える瞬間を目の当たりにしました。



いままでもさまざまな死に向き合うことは経験していましたが

今回は思いのほかその現実を受け止めきれない自分が正直ここにいます。


情けない話
何をする気力もない抜け殻のような気持ちで週末をやり過ごし
週が明け、無理やり日常にもどることしか生きる術がなく
一瞬でも気を許してしまえば、その瞬間に関係なく涙があふれてしまい
その小さな命の存在の大きさをありありと感じているこの頃。


本当に情けない話

泣き過ぎて人相が変わってしまうほど瞼を腫らし

外出時にはサングラスがかかせない状態で

自分でも驚くほどこころのバランスを崩してしまう一歩手前と自覚。



そんなときに突然甦った“おまじない”。


ただ

どんなに一人無心になろうとしても

どんなに一人楽しい世界を思い描こうとしても

この場所からどこか遠くに気持ちが旅立てない。


どうやら

大人になったボクにはこのおまじないはもう効かないのかな...


でも

ムニムニカボレを唱えたときに

忘れかけていた経験が驚くほど鮮明に蘇りました。



販売員時代。

まぁ、人間生きていれば信じられないような傷を負うもので

そのときも『もういやだ』という事件が勃発したわけです。


その日ばかりは

誰ともかかわりたくない

お願いだから放っておいてほしい

そんな身勝手な思いのままふくれっ面で出勤したことを覚えています。


でも

販売員のそんな身勝手な内面をお客様に気付かせるわけにもいかず

笑顔が鉄則の売場がそのときのボクの職場。


何があろうと

どんなにツライことがあろうとも

そんなことはお客様に一切関係のない話。

自分自身と葛藤しながら向かった職場。

気持ちの切り替えができていたはずなのに

その日の朝礼時にメンバーの前で話をしながら不覚にもボクは泣きました。

朝から皆を前にして涙を流してしまったものだから

周りにいたメンバーはそれはそれは驚いた様子で

何も言わず同僚から励ましの手紙をそっと手渡されたり...

そんなにもこころがボロボロだったとしても

売場では洋服をお勧めして、幸せな瞬間をお客様へ提供したくて

その日はお客様はもちろんのこと、周囲のメンバーに対しても

いつもよりも丁寧に

いつもよりも優しく接することを心がけました。

心がけようと努力をしていた。というのが正しいのかな。

気持ちと裏腹な行動をしなければならないことは

とても苦しかった、だけどその努力はいつしか自然な行動へ変わった気がします。

そうしているうちに自然に笑顔になれたし

ひとからこころが笑顔になるきっかけを返してもらえて

笑顔があふれる気持ちのよい時間を過ごすことができた。


気持ちを整え、優しくなろうと思えたのは

その手紙に込められた優しさのおかげでした。

いまでも本当にあたたかくありがたい思いやりでした。



それまで生きてきた中で

一番ツライと思っていた日に

それまで生きてきた中で

一番ヤサシイ気持ちになれたわけです。



そう

大人になって社会の中で生きるということは

決して部屋にひとりこもって自己完結できることばかりではない

社会の中に存在する責任のもと生活しているわけなんですよね。



現在のボクにとってムニムニカボレ

周囲にいるすべてのひとのこころを引き寄せあう“おまじない”。



ツライときほど

ひとと接することでそのこころは癒えることを思い出したから。


誰ともかかわりたくない

お願いだから放っておいてほしい

もう何もかもがイヤなんだ

そんな気持ちのときほど

ひとと関わることで感じられる

あたたかいつながりをこころが欲しているのだと今なら素直にそう思える。


だから

いま周囲にいるすべてのひとに

改めてここに感謝したい。



いつもありがとう。


それでもまた涙が溢れそうになったそんなときは

そのおまじないをつぶやいてしまうボクがいるかもしれませんけどね(笑)



最後に

ペットロスでこころを痛めるすべてのひとに贈ります。

ムニムニカボレ



こつかもとひろ