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先週の木曜日は母校の大先輩が経営する巣鴨のスタジオへ

後輩たちがそこでバンドクリニックを受けるので見学しに行きませんか?という連絡がまわってきたのだ。

職場が立川である私には、少々遠かったんですが(^^ゞ

仕事も片付いたので行ってきたわけです。

クリニックの講師はK先生。

見学していて、すごく衝撃を受けました。

バンドがみるみる成長していき、スウィングしていくのがハッキリわかったからです。

私たちOBは吹いているわけじゃないのに自分たちのように興奮してました。

そして見てるうちに思ったんです・・・あれ??私のコンマスと似てない??

K先生の指導・指揮ぶりが自分のやり方に似ていたのです。

なんて書くと、K先生の指導を受けたことある後輩たちに怒られると思うし、もちろんK先生は別格です(^^ゞ

身振り手振り、そして声を出して歌う!歌う!歌う!そして最高だと合間に声がでてしまう(笑)あの感じ。

いろんなプロの方の指導を見学したけど、テクニカルな指導される方が多い気がしていた。

何度のハモはこうで、パッセージはもっと正確に!!みたいな、具体的で緻密な指導。

実際、それでバンドはうまくなるんだけど・・・見ていて自分には違和感あったんだ。

もっと感情的で大きな流れを大切にしたかったし、ジャズの名盤で「キチッと揃ってる演奏」なんてない!!って思っていたから。

自分はアマチュアで邪道かもしれないけど、とことんアマチュアの特権を活かして自分の思っている音楽を追求したかった。

でも、最近は自分のバンドのメンバーも「細かく合わせたい」のかな?と思ったりと迷いがあって

以前のように「自由」にやっていなかったように思う。

そしたら、自分のテンションも知らないうちに落ちてたんだよね。

でも、プロの方でもこういうクリニックする方もいたんですね!!

理論より感情が全面にでるような指導。

もちろん、上手くなったその先はテクニカルな教えもあるのかもしれないけど。

とにかく、すごい衝撃を受けたんだ。

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日曜日のリハーサル。

私は円の中央にでて歌いつづけ、身振り手振り踊りまくりました!!

管の音量に負けないアクションと音量で。

この日は、体の毛穴という毛穴から感情が溢れだす勢い(笑)でやろう!!って心に決めてたから。

私は学生時代にビッグバンド聴きすぎたせいか、ベイシーものはほとんど全パート覚えている。

もちろんやりたい曲は長年聴いてきたからイメージだけは完璧にできあがってるのね。

だから吹けなくても歌える。

デモは全く聴かない(新鮮味がなくなるので)主義だったけど、普段からジャズしか聴かないせいか耳に染み着いてしまったみたい。

新曲のサド・ジョーンズの曲は、歌とジェスチャーで伝えただけで、ほぼ初見だったのにあっという間に雰囲気ができあがった。

6年ぶりに引っ張り出したベイシーの曲は、全パートを裏メロ打ち込みつなげて歌い伝えることができた。

トランペットのフレーズがサックスのフレーズのココとつながっていて・・・とメンバーは全てが見えたみたいです。

この曲も、あっという間にカタチになっていった。

この日はメンバー全員が充実感を感じたようで素晴らしいリハーサルとなりました。

昔から参加しているメンバーに「やっぱりtakeさんがこうじゃなきゃ。これだからUJOが好きなんです」と言ってもらえた。

私の方こそ、自分のやりたい音楽をメンバーが体現してくれるのが幸せでたまりません。

こんな迷えるバンマス兼コンマスに、10年以上もメンバーがついてきてくれることに感謝しきれません。

私にとっては、ライブだけじゃなくて毎回のリハーサルが本番なんだ。

その日しかできないサウンドをもっともっと大切にしたいよね。

それを積み重ねて、UJOしかできないサウンドやグルーヴになる。

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リハの感動をツイッターで呟いてみた。

「私もクリニック見て似てると思ったんだ」

と先輩のスズエさんが答えてくれた。

そして、そのリハにいたら嬉しくて号泣したかも・・・と。

スズエさんは厳しい方だし、すごくちゃんと私のことを見てくれていた方。

自分のバンドにも在籍していたから音楽の付き合いが長い。

信頼してる方からの一言は本当に嬉しい。

もっとがんばらなきゃ!!

そしてもっとがんばりたくなった。