【表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬】若林正恭 | 【Mink 。本のにおいがスキである。】

【表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬】若林正恭

■タイトル:表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

■著者:若林正恭

■発行:2017年7月14日

■発行所:株式会社KADOKAWA

■定価:本体1250円(税別)


残したい箇所を抜粋します。


『授業が始まった頃、それらの疑問を投げかけたぼくに家庭教師は「若林さん、世界史の教科書の産業革命以降を読んできてください。あと、経済学入門書と日本史の教科書の戦後以降も。授業はそれからです」と言った。』

『「明日死ぬとしたら、生き方が変わるのですか?あなたの今の生き方はどれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」というゲバラの名言がある。』

『あの犬は手厚い庇護を受けていない。観光客に取り入って餌を貰っている。そして、少し汚れている。だけれども、自由だ。誰かに飼いならされるより自由と貧しさを選んでいた。ぼくの幻想だろうか?それとも、キューバだろうか?』

『社会主義だから当たり前といっちゃ当たり前のだが、広告の看板がない。ここで、初めて自分が広告の看板を見ることがあまり好きではないことに気づいた。東京にいると嫌というほど、広告の看板が目に入る。それを見ていると、要らないものも持っていなければいけないような気がしてくる。必要ないものも、持っていないと不幸だと言われているような気がぼくはしてしまうのだ。』

『人間の固定観念って自分がイメージするより狭くて頑固なんだろうな。』


Mink