前回、100点を知らないうちに取れてしまう子供の共通する、育ってきた環境、お母さんの関わりの重要部分を一部書いてみた。


脳細胞が記憶する、という引き出しをたくさんつくる大事な時期にどう、関わっていくかで、集団生活を始める幼稚園、保育園から、その活躍は、すこしずつ評価となって形にで始める。


本人が気付いたときには、

しっかりしてるよね〜〜
なんでも出来るわね〜〜
一番にできるのすごいね〜〜


と言われつづけてきて。




もちろん、小学校でも、なんの心配もない
ちと、こ生意気な100点小僧(笑)




そんな彼をもつ、ある小学三年生のお母さんから
相談を受けた。




自分の採点したプリントがクラスのゴミ箱に
くちゃくちゃになって捨ててあった…と。






たまたま参観日で来ていたお母さんは、
帰り際、担任から聞いた。
驚いたお母さんは、
もちろん、本人に聞いてみる。




本人は知らない。…と。




そう、担任に伝えると、
授業をつぶして、
クラスで話し合いが持たれた。


しかし、
クラスから誰も名乗りでることはなかった。




それもそう。






本人が捨てたのだから…。





お父さんがゆっくり話をすると
彼は泣きながら、




僕がした。




と言った。




テストをみると、
100点中、50点、70点、90点だった。




そう…三枚も捨てたのだ。



点数が悪くても叱ったりしないのに…

わたしは動揺するお母さんに伝えた。


今、わかってよかったね。
きっと、ずっと、賢いと言われてきたことで、僕はすごいんだ、賢いんだ!ミスはしないんだ!と言う自分を作ってしまっただけだから。


間違ったことに自分がびっくりしたのと、
賢い自分を否定されたみたいで、周りからどうみられるか、気になったんだろうね。




なんとか、この現実をかくそう。


彼はそれだけだったように思うから。



まず、正直に言えたことはほめ、
ただ、嘘をつくことはすごく悲しいこと、と言う事を伝え、これから、一緒に、お約束ごとを作ってみてもいいね、と提案した。


忙しさで宿題もみてやれなかったらしいが、
これからは、一緒に間違い直しすることで、
楽しい時間にしてもらえたらいいな。







小さいころから
なんでも、こうしてこなしてしまう子供には
つい、安心して目を離してしまう。



幼児期には
手を離さず…




学童期には
目を離さず…  


まさしく
このことだね。







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