2月くらいに子供の首のあたりに湿疹ができた、と私に相談をもちかけられた。

 
私はもちろん皮膚科医でもなければ看護師でもない。
 
 
でも、職業柄、よく聞かれる。水いぼだったり、とびひだったり、アトピーだったり…
 
どうしたら治るか、なんて言われても
 
困ったりする。
 
 
ただ、他の子供達の症状をみて、
多分これかな~、あれかな~なんて、
思いつく知識をふりしぼるのみ(笑)
 
ってか、普通は難しいことは皮膚科をご案内して納得して頂くけど、お母さんによっては、ネットで調べ上げ、やらた詳しい知識と臨床実験を我が子にし始めてしまうせいで、いったい何がよくて、何があかんのか、わからなくなってるケースもある。
 
 
ま、それがここのケースなんだが…
 
首の湿疹が、かゆいから掻く、それが炎症を起こす。お母さんは、すでに湿疹に取り憑かれてしまったように、お風呂の入浴剤から、お風呂上がりのオイルから、水素水のローションから、体にいいものを使いたいのか、と思えば、ステロイドも使う。アレルギーと言われれば、甜茶にかえて、
乾燥と言われれば、私がほし~いクラスの保湿クリーム、新しい湿疹をみつければ、
「これはなんだと思いますか?」と。
 
いや、どう見てもどこにあるかわからない程度。
 
それくらい、敏感になっていた。
 
親が敏感になれば、もちろん、子供にも反応する。
 
ひっきりなしに体にみられたら、子供もかなわない
 
 
でも、そうなってしまうこともわかるんや。お母さんの焦る気持ち…
 
あの時、臨床を止めさせることはできなかった。ただ、加速しないように、年齢と共に、抵抗力や、免疫力もつくから、きっと治るよ
言い続けるしかできなくて。
 
気にしすぎの自分にも気がついてる。
 
湿疹がでる前から、2歳半の子ではあるが思い通りにいかなくて…と困っていた。
 
お互いが、どうもしっくりいかない。
この場合は親子で呼吸が出来ずに皮膚に出たのかも知れない。
 
よく、言ったもんだよね。昔から。
「肌があわない」
 
 
それから三ヶ月。
 
久しぶりに会ったお母さんは少しふっくらして
にこやかだった。
 
あれから、もう、抵抗することをやめて、この子を受け入れることにしました。この湿疹も、ま、仕方ない、治るのを待とうと。
 
そしたら湿疹も治ってきて…と。
 
よかった、お母さんがフッと力をぬけたからやね。がんじからめやったもんな(笑)よう、がんばったな!
 
 
…うるうる
 
 
お母さんがちょっとゆっくり呼吸をすれば
子供の体の細胞だってゆっくり呼吸するんだね。
 
 
         
 
 
 
 
 
 

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