「ママ、預かり保育できる?」

 

 
…?預かり保育?うち、保育園ちゃうけど
 
 
「え、なんでよ?できるも何も、知っての通り
一応訪問保育の仕事やってるけどぉ?」
 
…親の職種しらんのかいっ頼むわ(笑)
 
 
「友達の子供のエルちゃん、面倒見てほしいねん。夜中。今ベビーシッター会社探してるねんて~」
 
よ、夜中??
 
 
「えっ…い、いつよ?」
「今日やねんあかん?」
 
きょ、きょう??
 
 
 
 
出先に電話かけてきた二女。たまに突拍子もないこと、ゆうてきはるわ~、ほんま。どんなにがんばっても、今から帰ると今日は夜10時半着。
 
 
「家ついたら10時半くらいになるよ?遅いやろ?」
「あ、大丈夫、夜中1時までだから。
 
そんな問題ちゃうやろ。
 
 
二女とは、小学校からの友達。熊本から京都の実家にしばらく戻ってきたらしく、夜仕事だから預け先がなくて困ってるから、すこし役に立ちたいと思ったのだろう。
 
こうなったら私もやるっきゃないでしょ!!雷炎
 
 
タクシーをとばす。
玄関開けると一足先に預かったエルちゃんを抱っこしてる二女と、小学校からかえった長女の姿。いつも疲れ切ってる長女も、保育の血が騒ぐのか
交代に抱っこでがんばってる
 
「ママ、ミルク作って!」
 
あ、ミルクねすりきれ一杯で50mlか…
 
人肌にあっためてと。
 
「あ、寝るまえにオムツ変えな!だれがする?
私できひん!」
 
できひんのかいっ!
 
こけるわ、よう、預かるゆうたな~
 
 
 
時間はもう11時をまわる。長女は明日も早い。子守してる場合じゃない27人の子供が明日もまってるから、「たんぽぽのちえ」の国語の本を片手に、いそいそ帰る。
 
ここからはやっぱ私の出番しかない。
二女から交代をして、ゆっくり本を読み聞かせる。いつもの環境も人もお母さんもいない。
 
この子は不安いっぱいだろう…
震災でも怖い思いをしただろう…
 
その思いと泣くこの子を抱きかかえて、
しっかり包んだ…いつの間にかぐっすり。
 
私のベッドで寝かせた。ちと、狭いけど。
 
この前174センチの二女が、地震でこわいよ~!とこのシングルベッドに潜り込まれた時より、ま、ましか(笑)
 
んでも、今日はちと、眠いわ