最初に、成績を確認したとき、「不合格」の文字がありました。
ぞっとしました。血の気が引くというか…。
学部時代も含め、単位は全てとってきましたから、今までに、科目取得不合格という経験がありません。
ましてや、それがダイレクトに留年につながるのですが、留年という経験もしたことがありません。
そうです。
法科大学院(以下、「LS」という。)は、「基本科目の不合格=留年」になる恐ろしさを抱えています。
たった1科目でも、また100万円近く納めるのです。
ある意味で詐欺です。
学部生だったら、「また来年とればいいや。」となりますが、LSは違います。
結局、1科目100万円みたいなことになるわけです。
しかし、これは納得できません。
不合格科目は、留年させずに、進級させて、再履修させることも可能です。
にもかかわらず、即留年にする理由は何か。
それは、LSの経済基盤の安定確保にあると考えられます。
どこのLSも採算はあっていないようです。
たしかに、一時期、LSは国公立、私立問わず、潰れまくりました。
24時間自習室だの、LS専門図書館だの、かなり金がかかります。
そこで、LS側は、授業料が頼りになりますが、ただ、お金を取っていても儲かりません。
「カモ」になる存在が必要です。
そこで、LS側は考えます。
「あ、留年させて、もう一回払わせればいいんだ!」
これが、ロースクールビジネスです。
したがって、今あるLSの多くは必ず留年者を輩出させています。
学生側のために、もう一回、しっかり勉強してほしい。
これは、でたらめ、嘘です。
そんな美談はありません。
大学は、LS生が合格するかどうかは、あんまり興味はありません。
補助金に影響するとは言われていますが、そもそも予備試験勢が大多数を占める現状で、文科省やLS協会の審査基準も多種多様になっており、合格率だけで、増減額ということにはなりません。
大学は、ビジネスで成り立っています。
これは国公立も同じです。
よく、私大だけがビジネスで受験料で設けていると聞かれますが、それは正しくありません。
私自身の経験から言えば、正直、留年してから、司法試験へのモチベーションはかなり下がりましたし、法曹への憧れも薄れています。
さて、留年の、この瞬間、私は、ある意味、線路から外れたのです。
(続)