法学教室(有斐閣)は、学部生だけでなく、LS生の普段の学習でも有効性を発揮すると考えられています。

つまり、学部の定期試験だけでなく、司法試験や予備試験でも通用するということになります。

 

例えば、LS生に「橋爪連載に目を通したか?」と問えば、みんな、一定の反応を示すことでしょう。

(注:橋爪連載とは、橋爪隆東大教授の執筆した「刑法総論の悩みどころ」「刑法各論の悩みどころ」のことをいう。後掲参照。)

 

論稿の特徴は次の通りです。

 

1.基本書補完機能

基本書では、あっさり書かれていること

→ケーススタディ(事例演習)等を通して、じっくり解説するものが多い

 

2.最新動向習得機能

基本書は、改訂の関係で最新判例をフォローすることが難しい

→法学教室は月刊であるため、フォロー可能

 

3.演習橋渡し機能

基本書では、問題の解き方までは全く習得できない

→事例演習や事案の見方を説明するものも多い

 

なにより、法学教室の論稿が基本書としてリメイクされているものも多く、およそ全連載が終了2年後には、書籍化していると考えてよいでしょう(前記・橋爪「刑法総論の悩みどころ」も、2020年に書籍化した)。

 

さて、ここでは、最近の(司法試験との関係で)必読に値すべき論稿をまとめていくことにします。

 

※なお、随時加筆修正し、更新します。

 

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1.憲法

・蟻川恒正「起案講義憲法」(全43回・連載終了) ※余裕があれば目を通したい。

・曽我部真裕「憲法 教科書のその先へ」(連載中) ※内容はかなり難しい。

 

 

2.行政法

・村上裕章「スタンダード行政法」(連載中) ※基礎から教えてくれて、丁寧。

・曽和俊文「行政救済法を学ぶ」(全24回・連載終了) ※やや難しいが、判例の内在的理解に必読。

 

3.民法

・吉永一行、丸山絵美子、三枝健治、伊藤栄寿「ケースで考える債権法改正」(連載中) ※改正をひたすら学ぶためには必読。

 

4.商法

・伊藤靖史「ケースで探索・会社法ー理解を進め、もう少し先へ」(連載中) ※LQ4人組の1人。やらない理由はない。

 

5.民事訴訟法

・名津井吉裕、青木哲、八田卓也、鶴田滋「事例で考える民事訴訟法」(全24回・連載終了) ※ぜひ挑戦したい連載。

 

6.刑法

・橋爪隆「刑法総論の悩みどころ」(全24回・連載終了) ※必読しましょう。みんな読んでいます。

・橋爪隆「刑法各論の悩みどころ」(全24回・連載終了) ※必読しましょう。みんな読んでいます。

 

7.刑事訴訟法

・大澤裕「刑事訴訟法の基本問題」(全12回・連載終了)ただし、捜査法のみ。

 

※刑訴法では、連載で全範囲をフォローしたものは少ない。

 そのため、刑訴法の特集は参考になる。

 

ほかに、おもしろい、参考になる論稿があれば、ぜひ教えてください。