父の生涯 学生時代中学受験のころ、父は能天気な上、人生をエンジョイするタイプだったのでさほど成績は良くなかった。危機感をいだいた養母である大叔母があらゆる手をつくしたので、旧制中学に入ることができた。 あらゆる手、とは 1. 家庭教師を雇った。 2. 教職員に盆暮れの付け届けをかかさなかった。 3. 良く出来る級友を家に招いて、ご馳走を出し、サポートしてもらえるようにはからった。 おかげで父は落第をせず、大学にも入れた。大叔母のおかげである。