ベースのU-KIです。
私事ではありますが、今年から始めたソロワークス第2弾シングル、「Carpe Diem feat.Takeo」をリリースしました。
今回はアンリバともよく対バンしてくださってるLYNXのTakeoくんに歌っていただきました。
なぜ彼に頼んだかというと、単純に現時点ぼくの知ってる中でこの曲を一番表現してくれる、それができるボーカリストだったから。
ぼくの歌だと癖が強すぎて違うなということで…。
彼の家で収録したのですが、考えてみれば”自分のバンドのボーカル”以外のボーカルディレクションをしながらレコーディングしたのは初めてでした。でも、彼の技術はさることながら、歌に対する姿勢やアプローチのおかげで普段の作業より高いレベルのやりとりができたと思います。
この曲は6年ほど前に出来ました。
実はオケは前作と同じく当時の素材を使ってます。下手くそなので弾き直すのも考えたのですが、あの日込めた想いを小綺麗に直すのもちょっと違う気がしたので。
7年前の今日。
あの日を境に何かが変わった人が沢山いると思います。
ぼくもその1人です。
すでに今これを書きながら色々込み上げて半泣きなのですが、あの日泣きながらテレビに映る見慣れた場所の想像もしなかった光景を見るしかできなかったことが忘れられません。
ぼくはすでに上京して1年経とうかという頃でしたが、その日はちょっと違ったらその場にいたかもしれませんでした。でもたまたま東京にいた。
しばらくして実家の家族とは連絡がついて安心しましたが、日が経つにつれ状況がわかっていくにつれ、ショックが大きくなって。
でも、直接の当事者というわけでもない。
つらかったのはあの日あの場所にいた人たち。
助けたいけど、力になりたいけど、
そこでなんと自分は無力なのかと知った。
東京の街もどこか陰鬱になっているのも手伝って
本当にどこにも居場所がないように思った。
宙ぶらりんみたいになってる自分が他人事のように思えた。
それから数ヶ月したある日の夜中、何気なくギターを持って爪弾き始めたら、あの歌詞ごとメロディが勝手に口から出てきました。
うそだぁ、と言われそうですがあの曲まるまる。で、自分で泣きました…。
とりあえずボイスメモはしたけど、聴くたびダメージがあったので慎重に、半年ちょっとほどかけて今の形に仕上げていった、という感じです。
実は当時やっていたバンドで演奏したことがありました。(懐かしいゆっけさんと共に)
女性ボーカルだったんで、キーあげて、若干アレンジも変わって。
ただなんだかそれは違う気がして、変な気持ち悪さが自分の中にあって、あのキーであのアレンジだからというのが自分の中で大きくて、やっぱりバンドとなると4人なら4人の意志がどうしても曲の中に血として混ざってしまうから、この曲はバンド向けじゃないんだろうなと眠らせてました。
なので、今回こういう形でリリースできてよかったなと思います。
あんまり語るつもりじゃなかったけど、つい長くなってしまった…失礼しました…。
各種配信サービス、定額制サービスで聴けますので是非聴いてみてくださいね。
それでは、また。
