今日はビフォアシリーズの第三段である「ビフォア・ミッドナイト」を見てきました。


このビフォアシリーズは、私にとってはあまりにも神映画な作品です。
一作目の「ビフォア・サンライズ」から18年。
フェイスブックやスカイプなどを使っているところにも時の流れを感じます。


久しぶりに二人っきりでホテルでのお泊まり。
はじめはラブラブな雰囲気だったのに、ちょっとした誤解とすれ違いから、セリーヌの積もり積もった不満が溢れ出てしまいます。


キャリアウーマンだったセリーヌが、子育てに悩んだり落ち込んだりして、理想的な母親になれない自分に自己嫌悪を感じ、また老いていく自分に女性としての自信を失い、そういった行き場の無い感情をパートナーであるジェシーにぶつけるさまに、何だかいたく共感してしまいました。


相手を傷つけたくないのに、愛しているがゆえに傷つけてしまったり、本気でそんなことを思っていないのに、つい試すように思ってもいないことを言ってしまったり。


そんな経験が私にもあります。。


ジェシーは、感情的にまくし立てるセリーヌに対してつい応戦してしまうものの、冷静に受けとめ、真正面から向き合って、逃げずにとことん話し合おうとします。


どんなセリーヌも全部引っ括めて、生涯ただ一人の人として愛し抜く覚悟を決め、それをセリーヌに真っ直ぐに伝えます。


人生いろいろあるけれど、君を愛し続けることは何があろうと決して変わらないよ、80歳になってもずっと一緒に生きていこう、というメッセージがセリフから伝わってきます。
男性の器って、こんなにも大きなものなんですね。


ラストの展開は予想以上で、ただただ涙が溢れ出ました。


昨年結婚した私にとって、またしてもバイブルな作品になりました。


ぜひ、9年後の二人の姿も見てみたいです。