皆様いかがお過ごしでしょうか。
どうも雲辺寺でございます。
本日は、
雲辺寺第60代住職 義仁【ぎにん】僧正
についてお送りいたします。
遡ること約300年前、
開創以後1228年の歴史がある雲辺寺は
この時代に存続の危機に瀕しておりました。
原因は、
簡単に言えば
その時代の有力寺院による乗っ取り未遂です。
江戸時代に発行された
お遍路のガイドブックが流行り
巡拝者が徐々に増え始めていた
まさにその時に…
自分たちが雲辺寺であると主張し、
裁判を起こしてきた寺により
もし
その時の対応を間違えていれば
雲辺寺は雲辺寺ではなくなっていたでしょう。
この時に
毅然として対応をしたのが、
第60代住職 義仁僧正です。
内容は省略いたしますが、
結果は雲辺寺の勝訴です。
以前から
裁判には概ね勝訴したと
古文書とともに口伝により
代々言い伝えられて来ました。
なぜ
言い伝えられて来たかというと、
判決後も問題が発生していたからです。
しかし
最近になって
雲辺寺の古文書が解読され
勝訴したことが明確になりました。
相手方には資料が残っていないこと、
また
義仁僧正が残していた相手方とのやり取りが、
かなり詳細に記録されていたことにより、
この古文書が正しいのであろうと
雲辺寺は確信しております。
現に今も
雲辺寺が雲辺寺として
存在しております。
それが何よりの証拠です。
今はもう
義仁僧正のお顔や
本名を知ることはできません。
しかし
義仁僧正のように
自分が知らない方からも
何らかの影響を受けており、
今の自分の行動が
後に
ものすごい影響を与える可能性があると思うと
身が引き締まる思いです。
これはお寺にだけ言えることではなく、
皆様方にとっても同じことだと思います。
そろそろ
彼岸がやってまいります。
普段考えることが少ないであろう
遥か昔の方々に
思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
合掌