Q1. なぜ、海外観光客も多く訪れるのか
A1. 展示されている作品が、超一流の建築家、芸術家のものばかりであるからです。「ベネッセアートサイト直島」に参加している安藤忠雄さん、草間彌生さんは韓国、建築家ユニットのSANNAはアメリカで特に人気が高く、また、美術館に飾られている作品では、クロード・モネの睡蓮シリーズが飾られています。特に宣伝活動を行っている訳ではなく、広告・宣伝費はないそうです。
「超一流を極める」ことでニッチ層の心をつかんでいると言っています。


Q2. 図3の芸術文化の復興の具体的内容
A2. 芸術家等の人材育成、舞台芸術の振興、国立美術館運営費、文化芸術創造活動への新たな支援の4つが挙げられます。


Q3. 表1の「1979年以降、心の豊かさを求める人が増加している」の理由は何かあるのか
A3. 1979年を機に増加しているのには、高度経済成長が終わったことが背景にあると思われます。


Q4. 直島の施設にはベネッセの特徴(教育)はあらわれているのか
A4. 「ベネッセ(Benesse)とは『よく生きる』という意味があり、それとは何かを考える場所をつくりたい、定まった価値観を学ぶのではなく、一人一人が作品と向き合い、『よく生きる』を考えるためのものでありたい、直島はそれは何かということを考える契機にしていただければと思います。」と代表の福武さんが言っているように、教育というよりはベネッセが提唱していることが軸にあり、それは直島に表わされているのではないかと考えます。


Q5. 図4の韓国・中国のN.A.はどういう意味か
A5. 資料がない という意味です


Q6. ベネッセホールディングスと福武書店、直島などとの関係はどういったものか
A6. 福武書店が、1995年に(株)ベネッセコーポレーションと社名変更し、2009年に(株)ベネッセホールディングスとなりました。また、福武書店は岡山市で中学生向けの図書や生徒手帳の発行を行う会社として誕生しており、そこに当時の直島町長三宅親連氏の従兄弟が勤務していたという縁から、直島町長と当時福武書店代表の福武哲彦氏が出会いました。これがベネッセホールディングスが直島に関わるようになったきっかけです。


Q7. 町おこしの主体は、役所・住人・企業誰でもありか
A7. どこが主体になるかはどこでも、誰でもありだと考えます。しかし、どこが主体になるにしても、役所・住人・企業それぞれが互いに協力しあうことは必要不可欠であるとも考えます。


Q8. CSRも町おこしに含むのか
A8. 企業が行ったCSR活動が、人口減少や工場跡地の処理など、まちが持っている課題からの脱却に貢献しているのなら、その活動は町おこしのひとつとなっているとわたしは考えます。


Q9. これからのターゲットは誰なのか
A9. 瀬戸内国際芸術祭の年齢別来場者率を見てみると、20代が多いことから、若者の需要がこれからも引き続き高いのではないか。しかし、ベネッセハウスなどベネッセホールディングスが提供する宿は、1泊約2万円かかるので安くはない、また小学生未満のこどもが泊まることができないというところから、中高年層(団塊の世代など)も需要も期待できると考える。


Q10. どうやって土地を入手・利用しているのか
A10. 1987年に福武書店は藤田観光から直島の土地を一括購入しています。


【 参考文献・HP 】

我が国の文化政策 平成23年度 文化庁
http://www.bunka.go.jp/bunka_gyousei/pdf/bunkacho2010_ver04.pdf
ベネッセアートサイト直島
http://www.benesse-artsite.jp/naoshima/
財団法人日本交通社
http://www.jtb.or.jp/

(すべて最終観覧日 2011年12月18日)