演習1


キャラクターマーケティングQ&A


投稿者 あら


Q 表1のアンケートの回答の仕方はどうなっているのか?
A この調査はタイトル「お子様の好きなキャラクターは何ですか?」に対する自由回答を集計したものなので、具体的にキャラクター名を答えた人も大まかに番組名を答えた人もいると考えられる。コメントの一部を見ると「自分の子供は○○が好きです」と答える人が多かった。1位は「それいけ!アンパンマン」となっているが、その中にはアンパンマン以外のキャラクターも含まれていると思う。


Q 親が子供に見せたいキャラクターは子供の好きなキャラクターと関係があるのか?
A 「それいけ!アンパンマン」に対するコメントで「自分を犠牲にしても困っている人を助けてあげるというアンパンマンのストーリーは教育的にもいいと思います」といったものもあり、保護者にとって安心して子供に見せられる番組であることもわかる。また「ワンピース」については、保護者の影響で子供も好きになったというコメントも見られた。


Q 因子分析について、第1因子が最も重要だということか?
A はい。今回の分析例で説明すると、抽出された「愛らしい」「あたたかさ」「安全さ」「癒し」「元気」という5つの因子の中で、第1因子の「愛らしい」が、他の型と比較したときに持つ丸型キャラクターの印象に一番大きく影響していると考えられる。


Q アメリカに日本のキャラクターが進出することが難しかったのはなぜか?
A アニメの話になってしまうが、『日経キャラクターズ!』編集長中村均によると「ポケモン以前の日本製アニメは、番組販売とマーチャンダイジングの連携がきっちりととられているものはなく、アメリカにおいては一部のファン向けの域を越えられないものがほとんど。ところが、ポケモンは、広く一般大衆に受け入れられた。」とのこと。ポケモンは販売戦略を十分に練り、流通チャネルを整えてからアメリカ進出したことが、成功を収めた理由のひとつといえる。



キャラクターが使われているCMについての質問もいくつかあったが、これらについてはこれからの発表の中で答えていきたいと思う。




【参考文献】
辻幸恵、梅村修、水野浩児 2009 『キャラクター総論―文化・商業・知財―』 白桃書房

株式会社バンダイ『バンダイこどもアンケートレポートVol.190』
http://www.bandai.co.jp/kodomo/pdf/question190.pdf
未来創発 Vol.13
http://www.nri.co.jp/publicity/souhatsu/pdf/vol13_02.pdf
(最終閲覧日すべて2011年12月20日)