ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんの著書「『定年』からでも間に合う老後の資産運用」を読みました。

 

既に投資をバリバリしている人には向きませんが、投資を始めようとしている方、まだ始めたばかりの方にはおすすめです。特に、退職が現実のものとして近づいてきたアラフィフ・アラカン世代に読んでいただきたい本です。

 

前半は日々の家計管理についてのお話で、貯蓄の目安、支出見直しのポイントなどが参考になります。後半は資産運用の話で、金融商品の紹介、証券会社の選び方、投資信託の選び方などについて書かれています。年月が経つと状況が変わってしまうので、具体的な銘柄を挙げることを避けている本も多いですが、こちらの本は具体的な銘柄も例として色々挙げています。鵜吞みにするのは危険ですが、どの投資信託から調べていったらいいかわからない場合には良い手掛かりになると思います。

 

この本を読んで一番よかったことは、今が「最後の貯め期」という事実に気づいたことです。

 

風呂内亜矢さん曰く、人生の貯め期は3回。

1つ目、就職してから結婚するまでの独身時代。2つ目、結婚してから子どもを授かる前の共働き時代。そして3つ目が、子どもが独立してから退職するまでの間。

 

いけない。油断していたわ。子どもが独立して、夫婦二人で旅行することも増えて、パカパカ使っていたわ・・・。「最後の貯め期」と今気づけてよかった・・・。

 

もう一つ参考になったことは、投資信託の売却のタイミングや取り崩し方です。

定額、定口、定率それぞれの切り崩し方のポイントが具体的に書かれています。投資信託を買うのは積み立てで買えばいいから簡単ですが、いつまで積み立てたらいいのか、いつ売ったらいいのかよくわからない。今の私は売却が必要なライフステージではありませんが、70代80代になったら切り崩していくわけですものね。

 

正統派の資産運用について書かれているので、安心して読める一冊です。