こんにちは、宇野なつきです。
先日、2017年アカデミー賞の候補作が発表されましたね。
作品賞や主演男優・女優賞などの賞に注目が集まりがちですが、個人的には美術賞や衣装スタイリング賞など、その作品の世界観を支えるスタッフがどのように評価されるのかが気になるところです。
昨年は、ヒットシリーズの27年ぶりの続編『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が最多12部門でノミネートされ、同じく最多6部門で先に挙げた美術賞などに加え、編集賞などを受賞しました。
派手なアクションや演出などのイメージが先行していた作品でしたが、スタッフの確かな技術やこだわりが評価されたということですね。
そして、この作品が現在また話題を呼んでいます。
2015年10月にDVD・ブルーレイが発売されたのですが、今年の2月に作品全編をモノクロに編集しなおしたバージョンを改めて発売すると発表したのです。
現在は映画の撮影後にデジタルで色の調整を行う場合がほとんどだといいますが、監督のジョージ・ミラーによると、その調整の段階で、モノクロとなった本編を見たときに「この映画は白黒が一番だ」と感じたらしく、それがきっかけとなり今回のモノクロ版が製作される運びとなったようです。
監督はさらに「白黒で見ることによって映像はもっと抽象的になる」「色の情報が少ないことでなぜかより魅力的に見える」「私は『マッドマックス』のモノクロ版の公開を夢見ていた」とモノクロバージョンへの思い入れの強さを語っています。
加えて、カラー版は劇場公開時にR15のレーティングがかかっていましたが、今回のモノクロ版はPG12と多少規制が緩くなり、さらに多くの人が楽しむことができる内容となっているようです。
また、白黒フィルムで撮影された過去の名画にデジタル加工を施し、カラー映画として復活させるなどの新しい試みも行われています。
技術の進歩によって映画の楽しみ方が増えていくのは、本当に喜ばしいことですね。
【TOPICS】
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