私はたいてい、怒りが頭に登ってきても押さえ込むことが多い。すると次の日にはもう消えています。誰かに対して怒ったとしても、自分を振り返れば「自分だって同じようなことをしているじゃないか」と思って黙り込んでしまいます。だから、まわりの人は私という人間を、あまり怒らない人間だと思っているフシがある。でも、私だって人並みに怒ることもあるんですよ。それを表に出さないだけ。
60歳も近い私だけど、まだ夢はあります。実をいうと絵を描いて暮らしたいのです。でも長い間サラリーマンをやってきたので、絵の技術は相当に落ちているに違いないし、世に問うにしても、どうしたらいいかわからない。「まあ、無理かなあ」などと考えて、趣味で一生を終わらせようと考えがちになります。
でも、怒りはそんな私を引っ叩くのです。小さい頃からお前は絵を目指したの ではなかったのか?会社ではダメダメ人間だけど、絵に対する情熱はまだ残っているはずだろう? 私を軽く見ている人間、認めようとしない人間に対して、本当の私を見せることができたらスカッとするかなあ?
私に悪意を持っている人がいるなんて、そんなの単なる妄想に違いないけれど、でもそう思うことによって、「よっしゃ、やってやるぜ」っていう気持ちになれたのです。
自分もふくめて、「ほめられて伸びるタイプ」という人は多いと思うけれど、叩かれることも、意識の持って行きようによっては、メゲることなく前に進む原動力にもなりうるなあ。今日はそんなことを考えながら、会社を出ました。
例えば年寄りは立ち上がったり、座ったりという時に、とてもゆっくりと動きます。急に動くと、どこかがグキッとなるのが怖いのです。年をとったと思うのは、ごく簡単なことが思い出せない、何か用事があってここにきたはずなのに、それが何だったか思い出せない、ちょっと運動しただけで息が上がり、すぐにダル重~くなるというようなことを経験する時、かな? 他にもあると思うけど。
でも、ホントかなー? この歳になってもまだ、これらのことが歳のせいだということを疑っているのです。昔は、20歳あたりを境に細胞はどんどん老化していく。特に脳細胞は減少するばかりといわれてきたじゃないですか?でも最近の研究では、歳をとっても細胞は増やすことができる、記憶をつかさどる海馬の細胞だって増えるんだということがわかってきたでしょう?確かに昔より、疲れるのは早くなったし、ちょっと筋肉を動かさないとすぐに落ちてしまう。それが加速されているように思うけど、そのスピード以上に記憶力を鍛えたり、筋肉を鍛えたりすればいいんじゃないか。そう、思うんですよね。
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尊敬する外山滋比古さんの著書『「人生二毛作」のすすめ』にあやかって、もうひと花咲かせようと思っています。ただいま私は59歳。定年まであと1年を切りました。しかし、これからが勝負と思ってあがいてみたいと思っています。
