竹内神社 

 

 当社は、近くの愛宕神社の境内社「武内社」でした。神託により、現在地に遷座。併せて、神社名を「竹内神社」と改めました。

 

◇鎮座地:千葉県我孫子市布佐1220

◇最寄駅:JR成田線・布佐駅~850m

◇主祭神:天之迦具土之尊

(あめのかぐつちのみこと)=火の神

◇合祭神:日本武命、武内宿禰命

◇御朱印:あり

 

 

 

【表参道】

 布佐駅からの道は1km足らずですが、分かりにくいです。住宅地を歩いていると、突然、参道が現れます

 

◆松並木

~入り口に鳥居はありません。砂利を踏みしめながら、優美な松並木を進みます。入り口から大鳥居まで、約100m。参道右手は中学校の校庭、同左手は空き地と個人の住宅です。

 

 

◆社頭

 

 

◆狛犬

~たて髪や尻尾の毛並みが良いです。そして、首には注連縄。と、言いたいところですが、「荒縄の首輪」に近い感じです。「リード」部分には空蝉・・・。ムナシサがつのります。

 

 

◆大鳥居

~「のれん」のような注連縄は、兼務社の「葺不合神社」でも見ることができました。味わい深い注連縄です。

 

 

◆手水舎

~こちらは、遺構でした。石段を上り、境内に入れば、まともな手水舎があるだろう、と思いつつ先を急ぎます。

 

 

◆石段

~このところ、段数を数えるようになりました。こちらは、53段。頂上に射す陽光が逆光となって、神々しく感じられます。

 

 

 

【社殿】

◆拝殿

~向背の右側部分に、授与所が後付けされています。後刻、こちらで御朱印を受けました。

 

 

◆扁額

~文字を読むと、東京・日本橋の氏子による奉納のようです。大正時代のものです。

 

 

◆賽銭箱

~この神紋は初見です。柏の花のかなァ。

 

 

◆鬼瓦

~屋根の上で、獅子が逆立ちしています。「飛狛」という用語があるようです。まあ、これは散見されるもので、稀有ではありません。めちゃくちゃカメラ目線になってます^^;

 

 

◆手水舎

~大樹の下に手水舎を発見!しかし、使用不能でした。手水舎は、境内に2か所ありましたが、どちらもダメでした。蝉時雨が凄かったです。時雨というより、豪雨でした。

 

 

◆本殿

~平入り・流れ造り。千木は外削ぎ。鰹木は5本でした。

 

~瑞垣を含めて、きれいに維持管理されているのが分かります。

 

 

 

【境内社】

この付近は、良い空気感でした。

◆左:神明神社

御祭神:天照皇大御神

合祀神:大国主神、事代主神

~天津神と国津神が同殿。すなわち、支配者と被支配者がひとつ社殿に祀られています。

 

 

◆右:御嶽神社

御祭神:大己貴命、少彦名命

~こちらは、国津神の最高神とその右腕です。

 

 

◆稲荷神社

~社殿はトタンで覆われていました。古い社殿の安全を期してか。彫刻の保護なのか。しかし、トタンが古びていて、オンボロ感が出ちゃってます。

 

 

 

【境内点描】

◆緑

~画面奥は、左から順に神輿庫、稲荷社、天満宮

 

 

◆ご神木

~「六根清浄」の札が貼られていました。これは、執着を断ち、心を清らかな状態にすること。そのため不浄なものを 《見ない、聞かない、嗅がない、味わない、触れない、感じない》ということ。

 

 

◆青面金剛

~台座には、お約束の三猿。「見ざる・言わざる・聞かざる」が彫られています。

 

 

 

【御朱印】

~きっぱりとした墨書には、清々しさを感じます。御朱印の陰影は、社号ではなく「神璽」です。

無人でしたので、宮司さん宅に電話したら、神社まで来てくれました。ありがとうございます。

 

 

 

【参拝ルート】2018.07.21

START=JR常磐線・我孫子駅→JR成田線→新木駅~900m~①『葺不合神社』~徒歩~新木駅→成田線→布佐駅~850m~ ②『竹内神社』 ~徒歩~布佐駅=GOAL

 

 

 

【編集後記】

◆池

~境内を出て、裏の山道を降りていくと、この池に出ます。樹齢の高そうな樹木もあるので、かつては神域だったのかを神社関係者にお尋ねしたところ、そうではなく、たんに自然の森林であり、池であり、公園として整備されている、とのことでした。いずれにせよ、美しい景色であることに違いはありません。

 

 

◆布佐

~神社へ行くには成田線・布佐駅を下車します。今は、のどかな田舎町、といった感じです。しかし、江戸時代は、銚子から江戸へ物資を運ぶための水運の要所で布佐河岸として大いに繁栄していたようです。水運の衰退が町の衰退につながり、それが神社にも及んでいる。そんな気がしました。 (了)