川口神社
西暦943年の創建以来「氷川神社」として歴史を刻んできました。しかし、明治6年に近隣の神社を合祀したタイミングで「川口神社」と改称しました。
◇鎮座地:埼玉県川口市金山町6-15
◇最寄駅:川口駅~徒歩8分
(JR京浜東北線川口駅)
◇御祭神:素戔嗚尊、金山彦命、菅原道真公、宇迦之御魂命、保食命
◇社格等:県社
◇御朱印:あり
【表参道】
◆大鳥居
石でできた壮大な鳥居です。鳥居の向こうに神門。
◆神門
隋神門タイプではないので、門の中には何もありません。神社の周囲を囲む玉垣は石柱を連ねた垣根になっています。正面だけが、神門つき木製玉垣になっています。
◆千社札
美しく遠望できた神門でした。ところが、近くに来てみると千社札が醜悪でした。
◆手水舎
神門をくぐった、すぐ右手。オーソドックスな手水舎です。
浄水が水盤の底から湧き上がる形式、だったかな? ちょっと、記憶が飛んでます。
◆拝殿を遠望
神門から拝殿までの石畳は、とても清々しい道程です。
【社殿】
◆拝殿
鋳物の町らしく、天水桶は鋳物製でした。
唐破風と千鳥破風というオーソドックスな組み合わせです。
◆本殿
◆瑞垣裏門
◆瑞垣と玉垣
木製瑞垣の外を鉄製フェンス(=鉄製玉垣)で囲っていました。
【境内社】
①金山神社
以前は、拝殿にて合祀されていました。1955年に拝殿もろとも、別宮として独立させました。
面白いことに、当社の住所は金山町です。
◆御祭神:金山彦命
鉱山を司どり、また荒金を採る神とされ、鉱業・鍛冶など、金属に関する技工を守護する神とされています。鋳物の町にふさわしい神さまを祀っています。
◆鋳物
当然のことながら、天水桶は鋳物でした。軒下には精緻な彫刻が施されています。
②浅間神社
葛籠折りの登山道を左に1回、右に1回、左にもう1回、折曲がれば頂上です。築山は、2014年に整備されたばかりです。御祭神は、もちろん 此花開耶姫(コノハナサクヤヒメ)です。
◆山頂からの眺め
山頂には、社や祠がなく、石碑でした。したがって、厳密に言えば、富士塚ではありません。築山です。見えているのは、木造の神楽殿。
③梅ノ木天神社
御祭神:菅原道真公
本殿裏手の、境内最北部に鎮座しています。神牛は、闘牛のような鋭い角を持ち、体形はややスリムでした。
④護国神社
覆殿(千木=内削ぎ、鰹木=3本、という不思議)の中に、社殿が鎮座しています。御祭神は、西南戦争以降、川口市出身者の英霊をお祀りしているとのこと。戊辰戦争を含まないのは、川口には幕府軍(=朝敵)の兵士しかいなかったから?
⑤三神相殿社
杉山稲荷神社、石神井社、第六天社が合祀されています。
※境内社は、このほかにも、八雲社や金刀比羅社もありましたが、写真は割愛します。
【境内点描】
◆社務所・参集殿
唐破風付きの趣ある建屋。正面玄関に注連縄。そして、格子窓。さらには、桜の古木!
↓↓↓ こうした風景! ひと目見て、ピンと来ました!
↓↓↓すぐさま、靖国神社・到着殿と桜古木を連想したのでした。
(靖国神社 到着殿 2017年 4月 3日 撮影)
◆狛犬社
◆舊狛犬(ふるこまいぬ)
1861年に造られた1対の狛犬。約160年の長きにわたって、社頭を護ってきました。
◆東鳥居
ここをくぐると、すぐ右手に「梅ノ木天神社」、左手に進むと「金山神社」です。
【御朱印】
角印の陰影は「川口市総鎮守縣社川口神社」です。
【参拝ルート】2018年 6月 5日
START=JR京浜東北線「川口駅」~徒歩8分~①『川口神社』~徒歩~「川口駅」→京浜東北線→「蕨駅」~徒歩10分~②『和樂備神社』~徒歩~「蕨駅」=GOAL
【編集後記】
◆授与所の壁面
~授与所の壁には、番傘が並んでいました。日常的には、めったに見ることができないので、許可を得て、撮影させてもらいました。
◆境内のカラス
~境内にはひとつがいのカラスがいました。拝殿と金山神社の間に営巣地があるようです。この近辺を歩くと威嚇してきました。この時期の参拝は、幼鳥が巣立つまで要注意です。
◆良い神社
~そこそこ広く、緑あふれる境内。大鳥居~神門~拝殿と続く参道の美しさ。境内は、清々しく気持ちの良い神社でした。(了)