高津比咩神社
(たかつひめ)
拝殿内部の壁面に女性の顔と思しき影。しかも、2つ浮かび上がっています。一体の、どなたのお顔なのか・・・。
◇鎮座地:千葉県八千代市高津 294
◇最寄駅:東京メトロ東西線=東葉高速鉄道「八千代緑が丘駅」~東洋バス・八千代台駅行→「高津石橋・バス停」~徒歩3分
◇御祭神:多岐都比賣命、大己貴尊、木花之開耶比賣命、北斗北辰、間宮庄五郎、源高秀
◇御朱印:あり
【今回の核心】
拝殿内部の壁面に女性の顔と思しき影。しかも、2つ浮かび上がっています。
いったい誰の顔なのか・・・。
◆扁額
~「高津比咩神社」と書かれた扁額の右手に白っぽいお顔がひとつ・・・。のちほど詳しく。
【参道】
◆常夜燈
~奇抜なデザインの常夜燈です。
◆一の鳥居
~左隅に宮司さんが映ってしまいました。
◆二の鳥居
~一の鳥居に重なるように、両部鳥居が建立されていました。
◆狛犬と手水舎
↓透明な水面。 柄杓が「逆さ富士」的に映っています。
【社殿】
◆拝殿
宮司さんが徹底的に掃き清めていたので、土の部分もきれいです。
【壁に浮かんだ顔】
~「興味深いものをお見せしましょう」
と、宮司さんは扉を全開してくれました。
◇白っぽいお顔が二つ並んでいます。でも、なぜか怖くありませんでした。むしろ、畏敬の念が湧き起こりました。
「二つのお顔は、御祭神の姉神です」と言われた方がいた、と。すなわち、多岐都比賣命が下総國の片隅で健気に頑張っている。それを気にかけた姉神ふたりが寄り添っている、と。
※宗像三女神→アマテラスの「うけい」によって生まれた女神。化成した順に、多紀理毘売命(たきりびめ)、 市寸島比売命(いちきしまひめ)、多岐都比売命(たぎつひめ)。 by古事記
◆本殿
~こちらも、完璧に掃き清められているのが、一目で分かります。
◆高津姫のこと
~当社御祭神である多岐都比賣の別名が高津姫です。したがって、御祭神の名を冠した神社と言えそうです。
その一方で、高津姫とは、藤原時平の御息女の名でもあります。
時平は、菅原道真のタタリから逃れるため、家族を連れて京を出ました。藤原家の荘園があった下総國の高津に居を構え、この地で終生過ごしました。後に姫が亡くなったあと、村人たちが御霊を祀る神社を建立しました。
社号の「高津」とは、多岐都比賣のことなのか、時平の娘なのか、当地の地名なのか。
【境内点描】
◆古い常夜燈
~江戸時代のものです。東日本大震災で倒れましたが。倒壊は免れたそうです。
◆屋根で逆立ちする狛犬
~こんなの初めて見ました!目が生きています。
◆左:社叢、右:「出羽三山」講の石碑
◆神輿奉安所
~牧場のサイロみたいな神輿庫です。
【境内社】
◆浅間神社
~御祭神:木花之開耶比賣命
◆左:天満宮、右:御嶽神社
◆左:金刀比羅社、中&右:八坂社
◆左:三峯神社、古峯神社、右:阿留来哉大神
【御朱印】
~宮司さんは、お掃除を中断し、書いてくれました。感謝。
【ひとこと】
◆偶然発見
~神社庁サイトで「神社検索」していて、偶然発見した『高津比咩神社(たかつひめ)』でした。
◆宮司さん
~参拝者は、三諸だけ。境内を掃き清めている宮司さんに何度も話しかけ、お仕事の邪魔してしまいました。にもかかわらず、イヤな顔ひとつせず、丁寧に対応していただきました。ありがとうございました。
◆拝殿の壁
~話が弾み、 多紀理毘売命と市寸島比売命 が映る壁 まで見せていただきました。とても、めずらしいものを拝見することができて感動でした。 (了)