大國魂神社
(おおくにたま)
創立は、西暦111年とのこと。例えば、卑弥呼が魏から銅鏡を受けたのが238年です。当社の古さが分かります。
◇鎮座地:東京都府中市宮町 3-1
◇最寄駅:京王線・府中駅~500m(手水舎)
JR武蔵野線・府中本町駅~450m(手水舎)
◇御祭神:大國魂大神=大国主命
◇御朱印:あり
【表参道】
京王線府中駅から真っ直ぐに伸びた参道は、両サイドに欅の大木が続きます。
◆欅の古木
~大鳥居の手前、欅の巨木が私たちを迎えてくれます。圧倒的な存在感をご覧ください。
◆大鳥居
~その昔、参道の起点に「一の鳥居」があったそうです。しかし、今は残っていません。起点から府中駅を経由し、全長600mに及ぶ欅並木。拝殿まで一直線に続きます。
◆手水舎
~唐破風と千鳥破風で装飾された重厚な屋根。精細彫刻が施された軒下。
◆狛犬
~やたら筋肉質でした。神社の宝物である、木彫りの狛犬を石で再現したようです。
◆鼓楼
~時刻などを知らせるための大太鼓を置いたそうです。
◆随神門
~素木の建築物は、美しい!こちらから、次の神門「中雀門」が遠望できます。
◆中雀門(ちゅうじゃくもん)
~金具を打ってある門=鍮石門(ちゅうじゃくもん)。この名から転じたようです。
【社殿】
◆拝殿
◆社号提灯
~十六弁一重表菊紋。
ちなみに、皇室は『十六弁八重表菊紋』です。
◆本殿
【境内社】
◆水神社
御祭神:水波能売命、加茂別雷命、玉依姫命、加茂別建角身命
~お水取りが可能です。
◆人形流し(ひとかた)
~水神社の裏手。聖水の滝がある岩石。注連縄や御幣で丁重にお祀りされていました。
こちらは、人形流し(ひとがた流し)ができる場所です。
◆巽神社(たつみ)
御祭神:市杵嶋姫命
◆宮乃咩神社
御祭神:天鈿女命
◆東照宮
御祭神:徳川家康公
~神籬(ひもろぎ)越しに遠望しました。ちなみに、境内摂社は八社ありました。
◆神木
~大鳥居の両脇には欅でした。本殿の裏の神木は銀杏です。
【御朱印】
【参拝ルート】2017年5月18日
START=京王線「府中駅」~徒歩~ ①『大國魂神社』 ~徒歩~JR「府中本町駅」→JR・南武線→「谷保駅」~徒歩~②『谷保天満宮』~徒歩~JR「谷保駅」→JR・南武線→「分倍河原駅」=京王線「分倍河原駅」→京王線→「明大前」=井の頭線「明大前」→井の頭線「西永福駅」~徒歩~③『大宮八幡宮』~徒歩~井の頭線「西永福駅」=GOAL
【編集後記】
◆御真影
~「御供所」(休憩所)の壁面にに天皇・皇后 両陛下のお写真がありました。
◆東京五社
~当社は武蔵國の総社で、旧社格=官幣小社に格付けされた古社です。また、『東京五社』のひとつです。
(注)東京五社=①大國魂神社、②日枝神社、③明治神宮、④靖国神社、⑤東京大神宮
◆國府
~大化改新の後、この地に国府が置かれました。こちらの社に武蔵国で著名な六つの神社を集めました。六社を一挙に合祀したので「六所宮」とも呼ばれました。
◆忖度(そんたく)
~国司が幣帛(へいはく)する手間を省こうと、官吏が忖度(そんたく)したのか・・・。あるいは、お上の命令によるものか!?
◆拝殿の扁額
~「総社六所宮」と揮毫されています。
◆氷川神社との関係
~大國魂神社では、氷川神社(現・一宮)を三宮として位置づけています。この格付けを裏付けるかのように、祈年祭には、氷川神社から神職がやって来るそうです。 (了)