今から15年前になる
平成21年夏、私達は入籍した
私 44才 旦那 33才
こうして文字にしてみるとお互い並びの年だったんだな
結婚となると互いの両親に報告をし、了承を得なければならない
再婚同士の年の差カップルの結婚でもそこらへんは一応筋を通した
私の母親はこの時すでにアルツハイマーが進んで施設入所をしていたから父親に結婚の報告をした
駅前のちょっとした料亭を父親が予約してくれた
旦那の両親への報告は・・・
こんなシチュエーションだった
再現フィルム
キャスト
・旦那父 ウト
・旦那 夫
・私 妻
・旦那兄弟 コウト
・旦那義妹 コトメ
実家からの帰り道
そんなんでいいものかと思えどとりあえずその言葉を飲み込んだ
その後、2人で夫実家を訪ねた時
「こんにちは」と挨拶しても何やらトメの様子がよそよそしい
夫と2人で実家に行った時もトメは私の存在は全く無視
視線すら合わせる事はなく、たまに夫と話す私を鬼の形相で睨んでいる
そんな事が数回続いた時、トメの私に対する態度、視線が耐えられないと夫に打ち明けた
ある日 趣味の草野球の帰りに1人で実家に寄った夫
トメに私に対する態度の事を問いただしたらトメがこう言った(らしい)
だそうです
多分結婚の報告の事を言っているんだろうと思う
こんな事を聞いていい気はしない
むしろ自分の事をそんな風に見ているトメと「会いたくない」とさえ思うようになる
会えば会ったで鬼とも般若とも言える形相で私を睨む
そんな思いから私もトメを遠ざけていた
夫の弟のお嫁ちゃんとは仲が良かったからトメの態度や視線が嫌である事を相談した
コトメちゃんからこんな返事が返ってきた
「えっコトメちゃんも同じだった」
言葉にはしなかったが私の頭の中にある事が浮かんだ
夫がマザコンかは別としてトメが夫をはじめ3人の息子を溺愛し過ぎている事は間違いないと思う
それからしばらくしてお盆休みがやってきた
ありがとう
とだけコトメちゃんに返して私達も帰路についた
帰りの車の中、私は一言も夫と話さなかった
夫は私がトメに挨拶をした事で安心していたようだった
「これでもう母さんは大丈夫」
そう思っているのだろう
かたや私はこんな事を思っていた
この人は一体誰と生活を共にして行くのだろう?
妻が自分の母親に嫌な思いをさせられている
いつの挨拶か知らんけど、そんな理由で息子の嫁に辛くあたるトメ
あなたはどちらが大事なの?
私に無理やり挨拶をさせるって
あなたは私よりトメの方が大事なんじゃない?
あなたにとって私って何?
母親以下じゃない?