本人にしか幸せは作れない​

今年の春から

夫おりべの甥っ子が

高校生になった。


愛知県下第二位の公立校、

義父母が心配しまくって

そんな高校生のうちから

トップ高に入れてしまったら

孫っ子が途中で挫折してしまうんでないか


高校はそこそこなレベルのところに入れて

大学受験のときに本領発揮すれば

鶏口牛後で過ごせるやないか

という、

正しく夫おりべと弟のかりべを育てたやり方が

一番良いと思っているよう。


義弟のお嫁さんは

受験勉強をして来なかったタイプなので、

やらせれば出来ちゃう子供の扱いが

よくわかっていないってなことを言うんですが

うるさく教育方針について言いにいくのも

お嫁さんが腹を立てるといけないので

黙ってるんだとな?


それを聞いてるわたしも同じく

あなた方の嫁なのだが、

まあ子供がいないことから

私は気安い話し相手なのだろう。


ふんふんふんと聞いている。


とりあえず入学から半年たった今

甥っ子くんの様子はどうですか?

と聞いてみると

牛後にはならず

真ん中辺りの成績。


地元中学から

たった1人しか受からなかった高校への

通学が電車で1時間もあるので

友達ができるのだろうか

通学で疲れちゃうんじゃないだろうか

と祖父母として心配していたが

友達は出来たし

毎日満員電車に揺られて

通学しているとのこと。


ただ夏休みも正味2週間あっただけで

あとは補習授業。


宿題やるだけでもてんこ盛り

学校から渡されるので

勉強し続けている状態らしい。


試験期間中に一度熱を出して

公共交通機関で登校できそうになかったが

その時

専業主婦の嫁さんが

息子を車に乗せて登校したらしい。


この話を義母は自分の姉とその娘

(義母にとっては姪)が最近自宅に

揃ってきてくれたときに話したら

姪はようやく一人息子が

大学を出て就職したので

アドバイスらしきことをしようとしたらしい。


ちなみに姪御さんの息子さんは

愛知県下でNo. 1私学男子校を中高一貫。


大学は県内の大学の歯学部で

現在歯科医師なんですよね。


この結果に多いに不服な

姪御さんが導き出した答えは…


高校は本人の学力よりも

ワンランク下げていかせるべき!


何故なら最初から

詰め込み詰め込みで中高を過ごさせると

本人が大学受験時にパワー不足で

勉強しなくなる


わたしが偏差値No. 1にこだわったのは

あたしがバカなのを

嫁ぎ先で隠すためだったのよ!


隣に座っていた義母の姉が言った


また理由が馬鹿すぎるからに…

いっぱしにアドバイスしてみようと

するんじゃないよ、あんたは!



こんなことがあったから

余計に孫のことが心配になるのよ


と、義母はいってたけど

わたしはふと思った。


同級生に3人東大目指していた子達がいたが、

結果2人は東大、1人は阪大となり

この子達ってのは

見てるとただ勉強が好きであり

遊びのように勉強をする

別にガリガリやるタイプではなかった。


そして私の親戚にも

東大卒がいるが

共通するのはその人の

父親がかしこい人だったりする。


よく知性は母から遺伝するなんて

言われるけど

本当にトップクラスの学力は

父親からなんじゃないかなあと

思ったりするけども、

さてどうなんだろう。


んまぁ、

統計的にどうかの信憑性以前に

自分の夫より

爆上げ学力なんて

掴めるはずがないって

女の子持ちが思うことで

色々ストレスは消化できるんじゃないかな?

というのが

あたしの持論。


んでもって

一級どこの大学を卒業しても

これがまた妙なもので

本人の幸せとは

正比例していなかったりするから

人生って公平だなと思う。


健康で最良のパートナーと巡り会え

誰かに騙されたり騙したりせず

日々やりがいのある仕事につけたら

それだけで万々歳なんじゃねーの?


なので

義母の心配を緩めるために

あたしは言った。


まずは学校に潰されない

青春期を送ることが第一で

学力は本人のたどり着けるレベルでいい

と思っててくれる祖父母がいる

ってことが一つ甥っ子くんには財産なのだから

定期的に会って

安心させてあげることじゃないですか?


受験生の親は一緒に伴走してるから

どうしても白熱しすぎてしまうもの。


若い時の知力の鍛えは

結局人生転ばないように生きていくための

土台になることだから

励むべきかと思うけど

幸せは本人が作っていくものだから

学校だけが決めるわけでもないし

こちらから手出しはできないというのが

幸福なんでしょうね。



にやらふやらの実践的では全然ない話だけど

そんなことを言ってみたら

義母は嬉しそうに微笑んだ。



本日もおよみいただき

ありがとうございました



うのふ