繁忙期の配達業者​

近所に行きつけの花屋さんがある。

どこか海外で学んできたフローリストさんが

数年前に開店したお店。


ちゃっといって

アレンジメント作ってください

と言えば

これから3時間かかりますんで

お待ちいただけますでしょうか?

とか言うプライドの高さではあるが

わたしはそのぐらいの気高さは

ものを作る人にはあった方が良いと思う方。


しかし

なぜに3時間なのか…

パリの恩師に相談してから作るのか?

そんなミステリアスな空想させるのも好きだ。



私が住んでいるところは

山中の地方であるが

友人や家族に花を送る時

ここのアレンジメントがこんな理由で好きであり、

よく利用するのだが、

皆さんから素敵だと好評。


前回母の誕生日に

たまたま他県から立ち寄った妹が

この花屋を発見して

ウノフちゃんの住んでる町は

オシャレな店が多いと絶賛。


その日に母の日に贈るフラワーアレンジメントも

注文してきたのを妹からLINEで聞いていたが、

母の日に実家に行ってみると

ボロボロのオアシスに前衛的すぎる花が枯れて刺さっているものを見て

なにこれ?と思う。



どうも配達が

母の日より早い8日の日に配達業者

が朝早く持ってきたらしく

癌のステージ4の父73歳と

飲食店の夜勤パートあけの母70歳は

その配達に対応できず

一回持ち帰りをされたらしい。


同日夕方に

その妹が頼んだフラワーアレンジメントが

再配達で届いたそうだが

余りの悲惨な状態の花が箱から出てきた。



母はお花をやっていたいた人。


何でこんなことになるのだろう?

と思ったらしく

かごから花盛りを引き出したら

花材を挿すオアシスから

つらら状の氷が垂れ下がっていたらしい。



配送業者のミス?

冷蔵品を冷凍品と勘違いして保管してたのか

それは花も枯れるよね…

なんて四日後の12日に

実物を見て母と話していたのだが

父が私の持ってきた花をあしらったスイーツと並べて、妹のフラワーアレンジを写真にとっている。


そんなこと

妹が傷つくから写メするのやめなよ🫸

と父に母と言っていたのだが

どうもこっそり本人に送ったらしい。



そしたら

たまたま自分の誕生日間近の妹は

夫と二人

私が母の日スイーツを

午前中取りに行った某ホテルで

お祝いをしていたらしく

その写真を見て驚愕。



その帰りに新しい花と

父母が好きなカニ寿司の太巻きをかって

実家に夜寄ったらしい。

父が彼女の持ってきたものを写真をとり

私に送ってきた。


それを見て


アフターフォロー力すっご!

しかし花の配送は踏んだり蹴ったりだったね?



と夜に妹にLINEすると


切花の配送はもう2度としない!

と怒っているので


わたしはよく利用するけど

そんなトラブルは一度だってないよ?

宅配便の送り状があったら

クレーム入れられると思うが?

と言うと

こんなことが起きると思ってなかったから

すでに送り状は捨ててしまったという。


わたしは

あゝ、これであの花屋さんは

妹の中で抹消されるのだな…

残念無念…

と思っただけで

それ以上何も言わずにいた。


そしたら、どうも何を思ったのか

その花屋さんに私から聞いた話

(再配達でオアシスからつららができてた等)

をしたらしく

それを悲しく思ったフローリストさん


今回、また作り直して

無料で贈らせていただきます!


と言ってくれたそう。


アフターフォロー力すっご!

と、2度唸った母の日界隈の出来事でした。




本日もお読みいただき

ありがとうございました


うのふ