北京ダックからのあんかけ焼きそば​

夫が退院してから、

復職するまでの期間

(しかもそれがいつになるか今の所分からない)

自宅待機だといいのは

たっぷりと彼と接する時間があること。


彼の職場が新卒から働いている堅い職場なこと

そして障がい者雇用に対して前向きであること

これは今の状態にはありがたいことで

不安になることがないため

こんな呑気なことを言ってられるのだが、

結婚当初はそんな堅苦しい仕事の人と

結婚するよりは

旅芸人みたいな夫を持ちたかった私だった。

(若気の至りよ…)


んで、

そんな堅苦しい夫が

今日は駅前にある

ゲームの中古品屋さんに

自分の持っている

Switchのソフトを売りに行きたい

とかいうので

復職前の足腰トレーニングもかねて

ゲームショップの開店5分前に

散歩がてら付き添って行ったのです。



時代もあるのか

私がこのカテゴリーの文化をみると

すげーオタクな世界でついていけんわ…

とか思ってしまうんです。


既に開店待ちのお客さんが

私たち以外に二人もいて

髭がボーボーな私の歳くらいな店長が

11時5分前くらいにノロノロとした足取りで

やって来ると

客3名はざわざわして

店長さんがきたよ!

と、神降臨みたいな態度をしめす。


で、開店直前に夫は緊張感からか

トイレに行きたいとか言い出して

駅までもどって用を足す。


そして

またしてもゲームショップに戻ったわけですけど

顔見知りなのか

売りたいんですけど?

と夫が問えば

ささっと

店長さんは店頭に並べる

UFOキャッチャーとか

お値打ちのフィギュアが乗せられたワゴンを

運び出すのをやめて

夫の要望に答えるわけです。


それは、

禅問答、

そもさん

せっぱ

みたいなスピード感で。


で買い取り価格が出てきたときに

この取引成立書類に

個人情報と身分証明証の記入が必要になり

困った失語者の夫がわたしを

おいでおいでと

手をこまねいて

呼ぶわけ。


で、

書面を見たら一万弱の買い取り価格だったので

思わず

たっか!

とか言ってしまったんですけど

髭ボーボーの店長さんがにっこり笑って

夫となぜに高いのかを話していました。


その話がこれまたサッパリわからないのですが

二人はご満悦みたいな顔をしていたので

何か良きことが起きたのであろう。


夫はその売りの金額を手にして

駅の真ん前の中華店を指さして

私にこう言いました。


ランチはあそこの北京ダック食べようか?


いやさ、、、

すぐに手に入ったお金使うの

私嫌いだから

あんかけ焼きそばにしない?



そして

あんかけ焼きそばは美味しかったし

貧乏体質のあたしは未だ胃もたれ。



本日もおよみいただき

ありがとうございました。



うのふ