再【連続TV小説】第71話「義母 安江さんの話」
☆
どれだけ
眠っていたのだろう・・・
目を開けた時に感じたのは
雨水に濡れ、カビたようなアスファルトの壁や床の匂い
アタシは 床に敷かれた段ボールの上で眠っていた
え??
何??
何なの????💦
周りは薄暗く
アタシの目は まだ周囲の様子を捉えることが出来なかった
「お目覚めかい?」
急に地の底から 響いてくるような声が
アタシの背後から聞こえ
アタシは飛び上がる💥
高く
高く 高く
高く 高く 高く 高く
飛び上がる
やがて
地上から ぐんぐんと離れた私の身体は
高層ビルも追い越し
雲を抜け
無限に広がる 宇宙空間にまで
飛び出していた・・・
遠く、遠く、
遥かに 遠くの方で
激しい音と 目映いばかりの光が爆発した!
今振り返ると
あれが
俗に言う
ビッグバン
だったんだと思う・・・
アタシは かじかんだ両の手を擦り合わせると
幼い頃から口ずさんでいた
おまじない を唱えた
チンチンチラミ...イヤ、ガンミ
チンチンチラミ...イヤ、ガンミ
チンチンチラミ...イヤ、ガンミ
え!?
その言葉って....
そうよ
貴方達の名前
恥拉美
と
雁美
それは
この おまじないから来てるのよ✨
アタシはね
貴方達がとっても大好きなの
だって
見も知らぬ 小汚ないオジさんから
みかん箱に入れられた状態で 譲り受けた
大切な子供達なんだもの・・
私には 当時
12歳を頭に
年子で12人
子供が居たけど
みかん箱に入れられた貴方達が
1番可愛かった
自分のお腹を痛めもしないで
はい、赤ちゃんですよ🎵
って
手渡されたんですもの
こんな楽な事はないわ♥️
いい?
恥拉美
雁美
貴方達に 最後に言っておきたい事があるの
「なぁに? 安江さん」
・・・・・・もう 二度と 家の敷居を跨がないでちょうだい。
~長い間の応援ありがとうございました。~


