2008/02/21
ブログネタ:子供の頃の夢 参加中あいつには負けたくない!!
俺は自分の中のライバル心が燃えたぎるのを感じていた…
あいつとは、同期入社だった
入社以来、常に営業成績は頭ひとつ私の方が上にいた筈だった…
そう、あの日 あいつが例の契約をまとめて来るまでは…
館山物産…確かにデカい相手、だからこそ課長は私に任せようとしたのだ
しかし、あいつが横から奪い取った
「課長、この契約、私に一任させてもらえないでしょうか?!」
あいつのあまりの迫力に課長も私も圧倒された
しかしそれから一月、二月経っても契約は まとまらないまま…
いよいよ私の出番かな?と思ったあの日…
あいつは急転直下で契約をまとめて来たのだ
そして今…私にもデカい仕事が回ってきた
それは、あいつが契約をまとめた「館山物産」に並ぶ業界最大手、「AGエージェンシー」とのビックプロジェクトだ
私は今、寝る間も惜しんで契約成立に奔走している
そろそろ二ヶ月が過ぎる…形勢は不利あいつには負けられない!!
「おい、清武君!」
ある日課長に声を掛けられた
「今度の契約は、なかなか厳しそうだねぇ…」
「はい…でも任せてください!近い内に必ず良い報告を…」
「うむ、ま…そこでだ、今日から武田君にも協力してもらおうとおもってな…」
「えっ…なっ…」
「ま、二人で協力して頼むわ♪
お前らは同期だし気心も知れてるだろう」
よりによって何故あいつと!?
私は目の前が一瞬暗くなった…
ショックだった…
あいつに尻を拭いてもらうみたいで、自らのプライドにかけて二人協力するなんて我慢出来なかったのだ…
しかし課長が、私一人に任せられなかったのも良く分かる
何せ、二人協力しても契約はまとまりそうになかったのだ…
ある時、私は彼に尋ねた…あの日どうやって難攻不落の館山物産を落としたのか
あいつは逆に、こう私に尋ねてきた
「清武、お前の子供の頃の夢何だった?」
「え?……そんなの忘れたさ」
「俺はさぁ、一生懸命ガンバって一番の野球選手になる…だったんだ…」
「はぁ?」
「もう野球選手にはなれないけどさぁ…俺、残りの夢“一生懸命ガンバって一番になる”ってのだけは叶えたいんだ…」
そう言って微笑んだ
「よし、お前の子供の頃の夢、俺も乗ったぜ!!」
俺はあいつの肩をポンと叩いた
俺の中でライバル心とは違う新たな炎が燃え始めるのを感じていた