「ココロさま、起きてください。
ユキさまがお待ちになっておられます。」
「わ、わかった。」
そうして、起きて着替えてユキのもとに行った。
「ココちゃん大丈夫なの?起きて」
「うん、今日は気分がいいの。」
「そっか。今日は、庭を散策するか?」
「はい。キコよかったね。」
そして、ご飯を食べて
庭に出た。
キコが、はしゃいで走り回っていた。
「キコ。おいで」
というと私のもとに来て
足につかまった。
私は、キコを抱っこした。
「キコ、どこにいきたいですか?」
と聞くと
指をさした。
「ユキいこ。」
といってユキの手を握って引っ張った。
「ココちゃんもはしゃいだらだめだよ。
本調子じゃないんだから」
「わかってるよ。
いこユキ」
というと
「ココちゃん、ごめんね。」
といわれて
「何が?」
「ココちゃんとキコ置いて
仕事ばっかで」
「いいんだよ。
ユキは、みんなの役に立ってる。
そんなユキが私もキコも大好きなんだよ。
ユキのこと本当に大好きだよ。
応援してるよ。胸を張ってみんなの力になって」
というと
ユキは泣きながら
「ありがとココちゃん」
といった。
そんなユキに私は抱き着いた。
「ユキ、行ってらっしゃい。
ずっと待ってるから」
「うん、頑張ってくるね。」
そういって、次の日見送って
私たちは、村に戻った。


あれから2カ月が過ぎて
「ココロさま」
とオトハに起こしてもらう日々
私のお腹は、少しふっくらした。
キコも少しずつ大きくなっている。
「キコは?」
「お着替えさせて待っております。」
「そっか。いこっか?」
「かしこまりました。」
そうして、畑にいって水やりをした。
もうすぐ収穫できそうだ。
最近になってカイトさんが手伝いに来てくれるようになった。
「カイトさんいつもすみません。」
というと
「いいんですよ。
妊婦さんに畑仕事させたらいけませんので」
「ありがとな。カイト」
と珍しくオトハがお礼を言った。
「オトハに感謝されるの初めてだ。
それほどココロさんは愛されてるんですね。」
そう、カイトさんは、お腹の子供がオトハの子供だって思ってるんです。
「そうなんですかね?」
といっておく。
そっちのほうが都合がいいから
「ココロさまもう家に戻りましょう。
もうすぐ雨が降ります。」
といってキコを抱っこして私の手を握っていった。
よその人から見たら夫婦だね。
「カイトも帰ったほうがいいよ。」
といって歩き始めた。
「オトハ、もういいよ。」
「かしこまりました。」
といって手を離した。
「キコさまは?」
「そのまま抱っこして
私、抱っこできないから」
「かしこまりました。」
といってまた歩き出した。
こんな日々を送って
もうすぐユキが戻ってくる少し前に
赤ちゃんが生まれた。
元気な男の子つまり王子だ。
「ココロさまおめでとうございます。」
といって腕に乗せられた赤ちゃんに
「生まれてきてくれてありがとう。レン」
といった。
「レンさま。よい名ですね。」
「ありがと。キコ、レンだよ。」
「レン?」
「キコお姉ちゃんだね。」
というと喜んでいた。
「オトハ、疲れたから寝るね。
レンとキコのことお願い」
「かしこまりました。
キコさま行きましょう。」
とレンは、私の隣で眠っていて
キコは、すぐ近くにいた。
そんな中私は目をつむった。
「ココロさま」
と起こされるまでは
「ココロさま、ユキさまが、明後日戻られるそうにございますが…。」
「わかった。戻ろ。
もうバレてもいいけど」
「わかりました。お城に戻りましょう。」
といって
次の日お城に戻った。
戻ったらユキが玄関で立っていた。
「ココちゃん」
と抱き着いてきた。
この時よかったと思った。レンを抱っこしてなくて
「ココちゃんどこ行ってたの?心配してたんだよ。」
「あのですね。」
「私が、ココロさまがお城の中では、寂しくて何かキコさまと一緒にでいることはないかと
隣町で畑仕事をしておりました。」
と説明した。
「そうだったの?」
「うん。キコ楽しかったね。」
というと笑った。
「ユキ、会ってほしいの」
「誰に?」
といってオトハが抱えていた。レンを抱きあげてみせた。
「赤ちゃん?」
「ユキ、王子様だよ。ユキの子供」
そういうと玄関に座り込み
「ココちゃん、いつの間に?」
「半年前、私体調悪かったでしょ?
あれ、この子がいたからなんだ。
ごめんね。内緒にしってて」
「え、あの時から知ってたの?」
「うん。ユキには、ちゃんと王様になってほしかったから」
「ココちゃん」
と言って抱き着いた。
「レンがつぶれちゃうよ。
ユキ、抱っこしてあげて」
そういって、ユキに抱っこさせたら
「ちちゃいな。レン」
「うん。レンにしたよ。ユキ、レンのことも愛してくれる?」
「もちろん、ココちゃんもキコもレンもみんな愛してるよ。」
と泣きながらいった。
「キコおいで」
というと駆け寄ってきたので抱き上げた。

「4人で幸せになろうね。」

そうして、
お父様とお母さまに負けない
いい夫婦になるよ。


キコ、キコには、ツラい思いいっぱいさせたね。ごめんね。
でも、キコは私の支えだったよ。


レン、生まれてくれてありがとう。
これからの未来元気良く生きてね。


オトハ、本当は、ユキに使えたかったのに私でごめんね。
オトハは、私のずっと味方でいてくれたね。ありがとう。


ユキ、昔であったころには想像もしてなかった。
ユキが、王様で私が王妃って
でも、ユキに愛されて二人の子供を私にくれてありがと。
ユキ、愛してます。これからもずっと。


その日、この国には、季節に予想しなかった雪が空から会い降りたのだった。
そのことから「snow sky」雪空の国と呼ばれるようになった。
ココロとユキが出会うとき雪が降る世を心(み)雪(お)時代と人は呼ぶ。
       完