10.31まで突き抜けろ! タマキング夢の証明ツアー
〜モルタル応援企画 #2 河野圭佑ツーマン
2024.8.27 熊谷モルタルレコード
モルタルレコード
タマキング
河野圭佑
モルタルレコードの山さんはブッキングの天才だと思うんですけども。
この日は10/31に渋谷公会堂(LINE CUBE SHIBUYA)での弾き語りワンマンを控えたタマキングの応援企画として、盟友・河野圭佑さんをブッキングのツーマン。
この面子で来ないわけにはいかまい!
はなから楽しいのはわかってたけど、その予想の何倍も楽しかった!です!!!
あんちゃんの思ってること、考えてることとは違うかもしれないけど、回を重ねるごとに、あんちゃんは詩人だと言う思いが強くなるばかりです。
音楽の力を借りつつ、言葉を届けようとする。言葉が節からこぼれ落ちても構わない、言いたいことを優先するその思いの強さ。
河野さんはとにかく、あの声に恋してる。
たまらんのです、あのパワフルな声。ソウルだ。フリーダム。ギターの曲はフォークの味わいもあって、でもどちらにしてもすごく、自在。自在ができるって、素地がないと無理だから、すごく素地があるか、天才なんだと思う。あ、天才かな。
最後のセッションもすごく楽しかった!
サシ飲みツアー、復活したら行きたいなー。
◆
河野圭佑
蟻
男なんだろう
It's gonna be alright
愛をもってごらん
RainyBlues
ともしび
短編小説
僕の為に
Wanna do
河野さんが先鞭。
私はふたりともまだ現場歴が浅いので知らなかったのですが、COVID19禍前はいつもふたりでツアーに出てたそうで、その名も「サシ飲みツアー」。
COVID19禍をきっかけに少し途絶えているけれども、また回ろうよ、なんて話をしてました。ぜひ復活してほしいです。
あんちゃんへのエールを送る、強いステージ。
観客に声を出させてとにかく盛り上げる。
特にこの日はタマキングのために、にギュッと気持ちが集中していたな、と思います。
河野さんのステージを初めて生で聴いたときに心底、その声のソウルフルな力に痺れてしまった私ですが、この夜も力のみなぎった声とステージでした。
「蟻」はほんとにいい曲…このステージの直前に「短編小説」を買ったんですが、最初からこの曲のインパクト大ですね。
サビの前に一度、静かに音を潜めてから、サビに向かって強い声が震えて伸びていくときのあの快感!
ぐーーっと押していくあの声の力にそれこそぐーっと背中を押されて元気が出る心地。ザラリとした耳触りがいいんですよ。そのザラザラしたところに、空気に、色に、いろんな想いが載っていると思う。
女の立場からはなんとも言い難い歌詞ですが(笑)陽気な「男なんだろう」、ガラッとトーンをシリアスに変えての「It's gonna be alright」、スローな「愛をもってごらん」と緩急の強い展開。
強く洋楽の(特にゴスペルの)影響を感じるピアノアレンジなんですが、あとでちょっと伺ったら、ゴスペルは好きだけどフォークも下地にある、とのことで、そのフォークの素地はギターの曲に強く表れてるように思います。
と、ここでギターに持ち替えて「RainyBlues」、「ともしび」。
「ともしび」は10月にリリースされるアルバムのタイトルソングになるようですが、今年頭の能登地震をきっかけに書かれた曲で、細かく刻まれるギターのやさしい響きと、それに乗る滋味深い声に、耳と心が揺らされる。声をこの曲では強く張らないのが、目の前の「あなた」に語りかけるようで染みます。
「短編小説」まで、ギターで。
「僕の為に」はピアノで、美しいラブソング。間奏のピアノと、離れないで…の絞り出すようなビブラートの美しい響きが胸を絞りました。
10月に奇しくもワンマンを控えている河野さんですが、お互い頑張ろう、とあんちゃんに強い励ましを送るように、最後はみんなで賑やかに「Wanna do」。最高にソウルでファンクな曲で盛り上げて盛り上げて、あんちゃんのステージに繋ぎます。
ワンマンはこちら! 時間のある方はぜひ!
2024.10.18 河野圭佑レコ発ワンマンライブ
「ともしび〜体揺らして耳をすまして〜」
新宿SACT!
Open18:30/Start19:30
前売3500/当日4000
タマキング
https://tamaking-2.jimdosite.com/
あおいうた
なぁ、まだいけるよな?
クソっくらえ
FIGHTER
御守り
キラキラユラユラ
泣かないで恋人よ
リスペクト
Over Drive
小さな世界
俺がサンシャイン
夢の証明
※セトリカードのまんま書いてるんですけど、一曲、足りない気もしています…?
後半は応援される方のあんちゃん。
凄い曲数、つまりそれだけほぼMCをしてないということでもあります。歌いっぱなし。途中、水分補給してるけど、あれ、ほとんど量は飲んでないんだよな。
でっかい声とでっかいギターと、スックリと立つ姿。でかい姿。モルタルの天井はいつかやぶりそうな気がする。
珍しく短パンで、熊谷は暑いと思ってあえて短パン(ホットパンツ言うてました)にしたらしいんですけど、この日の熊谷はちょっと涼しくて、なんだよ!って感じだったみたいです(笑)
「がんばろう」とストレートな言葉が眩しい「あおいうた」から熱く始まり「なぁ、まだいけるよな?」といきなりドスドスと重いパンチ。
何度見ても、第一声の声のでかさにびっくりしちゃう。びっくりしなくなる日が来るんだろうか?
「安心してください、曲のタイトルです」といつもの惹句で「くそっくらえ!」。
そこまでの2曲から少しだけ、力の抜けた笑いもまぶしつつ、でも、強い声で「くそっくらえ!」と吠える。客席も声を立てる。
病と戦う友への想いを、あまりにまっすぐに書いた「FIGHTER」まで、ほぼノンストップ。
ふざけてベストヒットゴールデンなんとかバイセクシャルなんとかメドレーとか言ってましたが(意味はわかりません・笑)、あんちゃんがふざけるのって、歌に込められたものがまっすぐすぎるから、照れ隠しだったり緩急だったりするのかな、と思いつつ笑う。
「キラキラユラユラ」はかわいい、かわいいラブソング。「御守り」は辛い思いをしてるファンの方へのメッセージ、飾らない言葉だけで書かれた詞に、私のようなひねた人間はくすぐったくなるんだけれど、あまりにまっすぐなのでそのうち、受け止めるしかなくなるのが、あんちゃんの歌です。この言葉と歌に支えられる人がいるのは、しみじみとよくわかる。
カバーがこの日もあって、このバンドがなければ今の自分はない、と言うブルーハーツの「泣かないで恋人よ」。
そして、河野さんに捧げる「リスペクト」。
強いビートの上にこぼれ落ちそうな言葉達で、嫉妬と尊敬と意欲を隠さずそのまんま曝け出す。
すっごく久しぶりに「俺はサンシャイン」を聴けました。初めてあんちゃんのステージを見たときに、なかなかあんちゃんの言葉が自分の中に浸透してこなかったのに、この曲だけは最初からすごく好きだったのを思い出しました。
私は歌い手にストレートな言葉で励まされるのが苦手(天邪鬼なもんで…)なんだけど、あんちゃんのステージを重ねるごとにその「苦手だなァ」の鎧にパンチを繰り出されてだんだんひびが入ってきて、そのひびの隙間から次第に言葉が染み込んできてるように思います。
そういう力のある歌。
渋公でも鳴り響かせてください。楽しみにしてます。
◆
サシ飲みロックンロール
球根