「TheAnswer」~村越エースケ×小川徹 新曲合戦 幡ヶ谷36°5 2024.5.26

 






幡ヶ谷36°5 (ロクドゴブ)

 

小川徹

 

村越エースケ

 

Guest

尾上宗之 Gt.

 

先月ぶりのロクドゴブの5月は、16周年月間。この夜は周年企画の1つで、村越エースケ✕小川徹 新曲合戦「The Answer」。お互いの曲に対してそれぞれの思うアンサーソングを書いてくる、というマゾヒスティックな企画でした。

めちゃくちゃ面白かったー。


原曲→アンサーソングの順で交代に3曲ずつ、合計12曲。原曲順で、1部に絵本の少年、彗星、ボロアパート、はるかな未来。2部にノーカーボノーライフ、塞翁が馬。
このアイデアでやろうと言い出したのは徹ちゃんらしいんですが、いいね!と前向きだったエースケくんもともども、苦しみつつ生み出した新曲達。
アプローチの方法もそれぞれ違うし、炙り出すものも違うし。でもどれもいい曲で、それぞれへのリスペクトが籠もってて。せっかく生まれた曲達なので新たに育っていくといいな、と思いもしました。


その後、ゲストのギタリスト・尾上宗之さんを迎えてセッション、4曲。
憂愁インピーダンス、6.10、ゆらゆらキラキラ、いろは。これもいつもと違うアレンジでこちらもスリルの感じられる刺激的なセッションでした。


次回やろうってこれまた徹ちゃんから言い出したらしい(笑) 結局、楽しさが勝ったんだろうなあ。クリエイターってのはそういうもんなんだろうなー。
てことで、第二弾は11/17ですって。また行くぞー!

 


16周年の寄せ書きサイン、あんちゃんがど真ん中!
徹ちゃんとエースケくんも書いたのかな?

ガパオライスんまーー。

 
食っとけきゅうり、好き。酒のあて。ボリボリ。

 
ご飯も美味しい、ロクドゴブ。 
改めて、16周年おめでとう!


 

絵本の少年

 ~少年は歩き続ける

彗星

 ~ハレーのしっぽ

ボロアパート

 ~僕らはゆらめく影の中

はるかな未来

 ~長男(仮)

 

 

NoCarboNoLife

 ~N荻商店街

塞翁が馬

 ~塞翁が馬

 

セッション

憂愁インピーダンス

6.10

ゆらゆらキラキラ

いろは

 
 


最初に、ふたりでこの企画の趣旨とこの日の進め方の説明。
アンサーソングをどの曲で作るか、は事前にツイキャスで決定、公表してあり(2週間くらい前でしたっけ?)、お互い3曲ずつだからアンサーソングと合わせて全12曲、それだけでもうワンマン並!なので、2曲ずつの8曲を第一部に、残り4曲を第二部に、その後、ゲストの尾上さんを迎えてセッションになる、とのこと。ふむふむ。

じゃんけんで先攻後攻を決めて、原曲→アンサーソングの順に。
まずはエースケくんが勝って、先に聴くほうを選択。
徹ちゃん、緊張するーーーー!笑いながら、それをニヤニヤして見てたエースケくんも自分の番ではやばい!とにわかに緊張しだし。お互いに客目線で聴くんだ、と後ろで聴いてみる場面も。
そのたびにふたりのあたふたする様が微笑ましく、こちらは大笑いしてました。
 

 
 


聴いてると、アンサーソングと言っても作り方はそれぞれ違うし、曲によっても違うし。
どちらかというとテクニカルな作り方をしてるのが徹ちゃんで、感性で作ってるのがエースケくん、という印象でした。
物語として捉えて続編的に作ったり、モチーフとしてだけ使ってがらりと変えてみたり。いろんなアプローチがあるなーと思って聴きました。

全体に、エースケくんの原曲の爽快さに比して徹ちゃんのアンサーソングはどこか翳りをもたらすし、徹ちゃんの美しさにはエースケくんの泥臭さが対抗するし、お互いの曲作りの個性も浮き彫りになってましたね。

「絵本の少年」のサビをひっくり返してみた、という「少年は歩き続ける」。 テクニカルでしたねー。夏の照り返しと翳りを感じました。
「彗星」に対する「ハレーのしっぽ」は可愛らしく。これはハレー彗星を同時体験した同世代ならではの共感に満ちた曲でした。

大好きな「ボロアパート」(久しぶりに聴けて嬉しかったーファンクはエースケくんの持つ個性のひとつ)に対する「僕らはゆらめく影の中」は心情を汲み取った、陰りの強い仕上がりでこれは好きだったなー。

「はるかな未来」と「長男(仮)」はシンプルにとーちゃん同士の、子どもたちの未来がよいものであるように、という願いで繋がってた。どちらもやさしく、いい曲。タイトルは仮、って言ってたけど、そのまんまでもいいかも。

 

後半の「NoCarboNoLife」(ひとりでやるの久しぶりーー!ってギャーってなってた徹ちゃん、うん、これひとりは辛いね!)に対する「N荻商店街」がサイコーでした。徹ちゃんの歌に出てくる中華屋やイタリアンのお兄さんたち側の視点!!(笑)

でもこれが一番先にサクッとできたんですって。めっちゃ好き。


最後は祈りに満ちた「塞翁が馬」に、あえて同じタイトルの「塞翁が馬」。クラシックでスケールの大きい美しさ、流麗な曲になっていてびっくり、かつ聞き惚れました。


ほんといろんなアプローチがある!

ふたりとも、すごかったです。


 

 

 

最後は尾上さんを迎えてのセッションへ。

それぞれの曲を2曲ずつ。

いやーー、尾上さんのギターのドリーミーさにまいったー! めちゃくちゃ素敵でした。曲に煌めきと艶が加わってました。ひゃー、知らないギタリストがまだまだたくさんいらっしゃる!


ものすごく久しぶりの「6.10」、「ゆらゆらキラキラ」とウェットな美しさを堪能。

徹ちゃんとエースケくんのコーラスも久しぶりに聴いたなあ。そもそも、エースケくんと徹ちゃんを知ったのは、村越トリオであのときも「ゆらゆらキラキラ」を歌ってたなーと懐かしく思い出してました。

エースケくんはこの曲、ソウルフルに、スケールおっきく、歌うよね。



 

ラストは賑やかに「いろは」。

\おねーさーん!/ 

楽しかったねー!


 
楽しい企画でした。
聴き手は作り手の葛藤は知り得ないので、素直にいい曲を楽しむばかりですが、ふたりのMCを聴くかぎり、ほんとに七転八倒だった模様です。
おつかれさまでした!

結果、お互い3曲ずつ新曲ができて、しかも、この先、単独で歌っていってもよさそうな素敵な曲ばかりで、意外とこれはいい企画なのでは!?
できるまではしんどいみたいですが、11月もふたりの悶絶の果ての素敵なアンサーソング達、楽しみにしておりまーす!