CLUB Que 30th ANNIVERSARY ONEMAN SERIES ~エージ&テツのDELUXE NIGHT

エージ&テツ DELUXE SET -oneman-

2024.4.21 下北沢CLUB Que

 

 

 

 

エージ&テツ

高田エージ Vo. G.

杉原徹-TE'TSU- Vo.G.

 

DeluxeSet

寺岡信芳 Ba.

KenKen Dr.

たまきあや  Vln.

 

 

 

 

 

下北沢CLUBQue、30周年です。おめでとうございます!

そして、そのQueに週に2日も行くときが来るとは…toybeeスリーマンに続き、エージ&テツ。
やーもー、楽しかったー!

前半はエージ&テツ、アコースティックモードで。
後半、バイオリンであやさんが加わりました。

カメラマンの濁らない方の高田さん(エージさんが、俺は濁っちゃってるんだよねぇ〜って言ったのめちゃくちゃツボでした)が、おふたりの写真を使って団扇を試作されたとかで、「なんとかなるだろう」の首振りタイムに使って!と試しに振らされる最前列のお客様。
この団扇がずらーっと客席に並んでたらちょっと凄そうですよね。そしてこの団扇、受注生産で販売されるそうです。

徹さんの小道具達はめちゃくちゃバージョンアップしてました。
使いきれなかったみたいですよ(笑)

 

2部はバンドセット。この日のための特別編成、その名もDeluxeSet。
あやさんのバイオリンのほか、ベースに寺岡信芳さん、ドラムにKenKen! 

エージアンドテツ歴の浅い私、ドラムのKenKenは初体験でした。
いーやーこのセットが素晴らしくて。リズム隊がどっしりして存在感強くて、音が熱かったです。
 

またねえ、なによりもKenKenが、ふたりのことを大好きなのが音からも言葉からも表情からも伝わってきて、サイコーでした。
実は前半、KenKenのすぐそばで見ていたので、大きな声で笑ったり茶々を入れたり、歌ったり…あの場の誰よりも喜びいっぱいで見ている姿が素敵でした。「俺の一番古い音楽友達」とステージでも何度も言ってましたね。掛け値のない言葉。


前半60分以上、後半はアンコールまで含めて90分! ほぼ2本ライブやったような状態ですよ。

ほんとすごかった。たっぷりたっぷり。
最高のバンドセットだったのでまたぜひ聴きたい!
またやろうよ、というKenKenの言葉が早く実現しますように! 

 

 

第1部 エージ&テツ

 

 
 

 

東京ブギウギ

ふたりでやれば

同期の桜

神様のいない島

居場所

 

 withたまきあや

出たとこ勝負

なんとかなるだろう

ボラーレ

 

 
歌い出しはいつものように、東京ブギウギで軽やかに。
そこからかなり長く近況とか、Que30周年おめでとうとか、30歳の頃なにしてた?とか、ふたり、今は同い年(夏に徹さんが先にひとつ歳を重ねます)なので、62歳と62歳で124歳!と楽しそうにあれこれと。
 
気づけば「まだ1曲しかやってないよ?」と徹さんのそっとつぶやき。
これもまたいつものことか(笑)
 
そろそろ歌おうよ、ということで「ふたりでやれば」。
やさしいテンポとやさしいハーモニー。徹さんがカズーやスキャットで細かく遊んでいくのを、ニコニコと受け止めながら「ふたりでやればなんとかなるだろう?」に「そうだろー!?」と客席を強く煽るエージさん。
客席の反応が弱めだと「全員やるまで繰り返すから」とサビ前をもう一度。
もう一度、で済んでよかった!(笑)
 

 
鳴門海峡でしか買えないという、ピロピロ笛(吹き戻し)!
何本あるんだー(笑)
徹さん、絶好調です!
 

 
 
客席のみんなの当意即妙、ツーカーぶりに「エージ&テツ教」って感じだよね、軍隊みたい…なんて話から、唐突に「同期の桜」をしかもかなり長く歌ってしまうふたり(多分、予定してなかったと思います)。
最後に徹さん、「チーン」(笑)
 
ゆるい。このゆるさがいいなあ。
ふたりの、あっちこっち飛ぶトークも、軽やかな歌も、気負いがない(少なくとも私達には見せない、感じさせない)。
大人のステージ。
 

 

でもね、そうやってずっとげらげら笑わされてるのに、歌い出すとさあっと世界が変わっていく、その力のすごさも感じるのです。
 
「神様のいない島」、美しかったです。徹さんの声がとても柔らかくて、口笛がやさしくて、エージさんの声がからりと明るい。
命の終わりを見る淋しさと、諦観の穏やかさ。最後の最後に、ピーンとなるギターの音色の澄んだ音。
そして、そのまま続いた「居場所」のハーモニーの美しさときたら。
すうっと胸に差し込むような美しさでした。
 

 

 
 
ここで、話が弾みすぎるふたりを引き止めるかのように、あやさんが登場。
3月のエージさんのバースデーライブのときみたいでした。
素晴らしいタイムキーパーですね(笑)
 

 
ラメの衣装がとっても素敵だったんですが、徹さんが「スパンコール」って言って笑いを呼んでました。
あやさん的にはストリートファイターズの春麗のイメージらしいです。
 

 

新を、と「出たとこ勝負」を3人で軽やかに。

徹さんのウクレレのぽこぽこ明るい音と、あやさんのバイオリンの伸びやかな音と。

 

その後、スペシャルなものがあるんだ、と徹さんが取り出したのは、なんと、エージさんと徹さんそれぞれの写真がプリントされた推し団扇! わあ!!

これ、「なんとかなるだろう」の中に出てくる首振りダンスのときに、首を振れない人が振るために、と用意されたものだったそうで。あやさんのアイデアで、カメラマンの高田さんが写真を提供して作ってくださったんだとか。

 

好評なら受注生産しようか、なんて話してたんだけど、休憩時間にはもう受付開始してました(笑)

 

 
表と裏と写真が違うんだよ!と同じ顔をしてみせるふたり。
片方だけ買うのはなしだよ!だそうです。
 

 

じゃ、実際にやってもらおう、と客席の方に見本を渡しての「なんとかなるだろう」。

お見事に振ってらっしゃいました(笑)

 

 

 
ラストは、以前もエージさんが挑戦した「ボラーレ」。
エージさん、奮闘曲!!をにぎやかに、楽しく、熱く!
かっこよかったー!

 

 

休憩を挟んでいよいよデラックスセットの時間です。

 

 
 

第2部 エージ&テツ DELUXE SET

 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 

 

バンブージャングルロード

明日は変わろう

ゴロワーズを吸ったことがあるかい

トラブル

宇宙の鼻クソ

TOKYO TAKO BLUES

BUDDY

ラジオデイズ

 

産声をあげたとき この世はキミの思うままだった

私の青空

 

 

 
第1部の黒から、第2部は赤へ。
ロックンロールの赤!(KenKenは家の中、黒ばっかりでやっと見つけた赤が角のカチューシャだったそうです)
そして、スペシャルなメンバー達の音がほんっとにご機嫌でずっと気持ちよかったー!
KenKenのドラムは初でした。寺岡さんのベースは久しぶり。ボディにグッとくる、熱い音。最高!!
 
冒頭から、スケールの大きな「バンブージャングルロード」。
ジャングルビートの中、徹さんのケーナの音、KenKenのシンバルの音が強く響いて心地よかった。
大好きな曲なので、いきなり聴けて嬉しい。
 

 

感動的な音を鳴らした直後に、帽子を取って鳩オンザヘッドな徹さん。

シャイなのか、耽溺を嫌うのか、そういうかくっとはずすような、すかしかたが徹さんだよな、と思います。

 

メンバー紹介ののち、「明日は変わろう」。

徹さんのハープ、かっこよかった。

一転して、ビートの強い、シャープな音。間奏の、ビート隊のゆさゆさした音の上であやさんのバイオリンの音が踊ってるの、最高に好きでした。

ご機嫌な音すぎて、踊りたくなって困りました。いや、椅子の上で踊ってましたけどね!

 

 
 

 
その後は、このセットならではの曲が続いて「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」、「宇宙の鼻クソ」。
KenKenもボーカルに加わりました。
 

 

私はエージ&テツで「ゴロワーズ」を聴いたの、初めて…だと思います。

徹さんのボーカルが色気があって素敵だったなあ。

エージさんはシャープでかっこよくて。

KenKenは入れ事たくさん、熱のこもった歌でした。

 

一気に世界がダークになっていって、聴いていて音に痺れる心地。

 

 
 
 
 

 

「トラブル」はサビのあと、Oh yeah!のところでバーン!と音が広がるのが快感です。

エージさんの曲にはそういうグッと一度しゃがんでから高くジャンプするような曲が多いな、と思う。

「宇宙の鼻クソ」、久しぶりに聴きました。

寺岡さんのベースがうねるのが気持ちよすぎました。

 

 

「TOKYO TAKO BLUES」では、徹さんが歌えば歌うほどみんなが笑顔になっていくっていう。

ああ、面白かった…!

面白いだけじゃなくて、めっちゃジャジーで素敵な曲なんですけど、やっぱ笑っちゃった記憶が勝つんだなあ(笑)

 

 

 
大喜びのKenKenです(笑)
 

 

本編ラストは「待ってました!」の「BUDDY」そして「ラジオデイズ」!

「BUDDY」、めっちゃ踊ったー! 楽しかったー!

客席も一丸になって、コールし、踊り、歓声を上げる幸せを満喫。

 

 

 

「ラジオデイズ」の音のスケールの大きさに圧倒されて本編、終了。

 

 

 
 
アンコールは2曲。
 

 

「産声をあげたとき この世はキミの思うままだった」。

エージさんが終わって思わず「まだ口が回った~~!」って叫んでたけど(笑)めちゃんこな疾走感!

ブレイク後にばん!と音がよみがえってくるの、ほんっとに気持ちよかった!

この曲のあやさんのバイオリン、最高かっこよかったです。
 

 

 

最後の最後は、いつもの「私の青空」で明るく。

徹さんが使い切れなかった、あらゆる小道具を使いつくそうとするかのように、どんどん繰り出してきてずっと笑ってました。

 

 

シャボン玉マシーン、すごい。

 

 
新体操のリボン(笑)
KenKen、完全に笑ってますね。
 
最後はそう、みんなで笑顔だ!
 

 
いや~楽しかったですね~~!!
長丁場なんだけど、長丁場に感じさせない、ぎゅっと濃密な時間、濃密なライブでした。
エージ&テツ、そしてその仲間の皆さんが集まる場所で、楽しくなかったことなんてないんですけど。
その「間違いない」という信頼感は、現場を重ねるごとに強くなっていきます。