kurosawadaisuke  ワンマンライブ 

旭川 音納屋 2024.3.30

 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
kurosawadaisuke
音納屋
まだ間に合うぜ
Easy DIVER
ミシンの下
GO GO サマー
手のひら
Let's spend the good times
ストーリー
シャナナ
YES
ハッピーバースデーソング〜またね


勝手にしやがれ
ナカマステレオ

 
北海道で大介さんのライブに行くのは、これで3度目です。
しかし、札幌でも小樽でも帯広でもなく、旭川なのは、日付のせいでして…。
そもそもは誕生日に誰かのライブに行きたいなぁ…というところから、大介さんに関東の予定がないか、ライブスケジュールを確認したら月末は北海道におられる、と。
帯広のライブが誕生日にはより近いスケジュールだったものの期末の平日に休むのはさすがに無理だなあ…と諦めかけたら、週末は旭川でワンマンだよ、と大介さん。

んんんんん!
悩みましたが、旭川には行ったことないし、どうしても誕生日前後に大介さんの歌が聴きたいし、自分へのプレゼントでこうなりゃ行っちゃうか!

…ってことでばびゅーんしたわけです。
結果として来てよかったです。いい旅でした。

音納屋さんはとても素敵なお店でした。
ウッディな内装に、ジャズを中心とした本、CD。楽器やミニカーや小物があちこちに散りばめられて、どっしりとした木のカウンターの中にマスターがにこやかに立っている。
マスターは、シャイな口調のとてもやさしい方でした。ライブのあとにいただいたコーヒーがすっごく美味しかった!

大介さんとの関係がそれぞれに濃厚なお客様達、お店の常連の皆様。「いつメン」でワイワイやるのと違う緊張感が現場にはあって、その緊張がフライパンに落としたバターのようにじんわりとじっくりと融けていく、そんな感じで、結果、とても温かい客席でした。

「GO GO サマー」、この客層でいきなりわっと踊ったら浮くな!と察したので(察知能力に長けています)ニコニコ踊らずに見てたら、いつも踊るのに踊ってない、とインストラクターに指名されてしまったのもいい思い出です、はい(笑)

マスターの誕生日&音納屋の5周年が3/31、私の誕生日が3/27、さらにお客様に3/24の誕生日の方がいて、都合4回、ハッピーバースデーソングを歌ってくれた大介さん。お祝いしすぎて、このあと歌うね、と予告した「絆」を歌い忘れて「またね」をやってしまうという、なんとも言えないハプニングもありつつ(代わりにアンコールで歌ってました・笑)、大介さんのやさしさに感謝なのでありました。

ライブはとても響きました…。
北海道で歌う大介さんは久しぶり(新さっぽろのワンマン以来、2年ぶり)でしたが、東京よりも空気が柔らかく感じます。
ギターのフレーズもいつもより長かったり、違うフレーズだったり、なにより、足が跳ね出したので、大介さん、楽しいんだな、と感じてこちらも楽しかったです。
とりわけ「手のひら」にこもっていた、その万感には涙を止められませんでした。

「手のひら」「絆」といったバラードももちろんよかったし、「ストーリー」のアウトロのギターも素晴らしかった。音納屋の音の響きも良かったんだと思います。大介さん、工場で歌ってるみたい、と言ってたのは反響のことかな、と思いますが、声の揺れ、ギターの低音の鳴り、コツコツと床を叩く足音、波が寄せるように耳と胸に届いていました。

来てよかったです。
すぐにまた来られる場所でない分、いつかまた来られるだろうかとその日が恋しいです。

大介さん、たくさんのお気遣いありがとうございました。
「またね!」とそう言えるのが嬉しいです。
 
お店のマスターが大介さんの音楽を愛してくださってるのがとてもとても伝わってきて、嬉しかった。
大介さんはよく、場所じゃなくて人だ、って言うんですが、そのとおりだなと思う、温かい時間でした。
 


全日の土曜の曇天から一転して、青空も覗いた日曜日。
窓から柔らかい光が入ってふんわりした雰囲気に。

 
柱がいっぱい立ってる中で歌うというのも新鮮。
お店は二階で、階段を上がってすぐの窓際に椅子が6個ほど並んでいて、さらにこの写真の右手がマスターの立つカウンターで、その前にもソファやカウンター席があって、総勢10人強ってところでした。

で、私の席からはカウンター側がほぼ見えないという。新鮮(笑)

 
 

休みなく、通しで90分ほど。
終始、アコギの音がキラッと光って明るかった。なによりも大介さんの声がとっても伸びていて、ビブラートが深かったなーと思います。

この日は、はじめましての方もいらしたからか、かなりしっかりと曲の背景を話す場面も多く、ご自分でも「普段こんなこと言わないのにね」って笑ってました。

「最高列車」で明るく楽しく幕開け、「まだ間に合うぜ」でにこやかに。そばに座って語りかけるような「また間に合うぜ」のフレーズが温かい。
「Easy DIVER」「ミシンの下」と新譜から。新譜の話を結構してた割に歌ったのは2曲だけでしたね。

「ミシンの下」のときに、音がよく響く、と、コツコツと床を足で鳴らして、それがなんとも心地よくて、大介さんの声もとてもやさしくて。
旭川と帯広は近いわけではないですが、地続きの北海道という場でご両親や大介さんの子供の頃の話を聴くのは特別な響きがありました。

「GO GO サマー」では、踊れる人が多分、少なくて、さっき書いたとおりでカウンター側がまったく見えなかったので、踊らずにいたんですけど、ふと気づいたら、マスターがカウンターの中で踊ってた! わあ!
んで、なんで踊らないんだ、と大介校長先生からダメがあり、インストラクターをやることに。立ったら皆さんのお顔が見えて、踊ってくださってたのでほっといたしました(笑)

「手のひら」の前にはお母様の話をゆっくりと。
この日の「手のひら」はとりわけ歌がたっぷりとしていて、聴きながら胸がいっぱいに。明るい店内の光が、陽の光が、あたたかさを強めてくれたようにも思います。

小さな日々を、手のひらに救える分だけの日々を大切に、愛おしむ。それで充分だし、それが大切。

私達自身の日々にも通じる言葉で、そこからの「Let's spend the good times」にも繋がっていって、この2曲は染み入る時間でした。
そして歌うようなギターソロがめっちゃ痺れたんですよ…「ストーリー」でもアウトロのギターがいつもよりひと回しくらい長くて、大介さん、ごきげんだなあと嬉しくなっておりました。大介さんはごきげんだとギター弾きながら脚が跳ね出す。

「シャナナ」に「YES」と盛り上がりソングで賑やかにみんなを笑顔にさせたところで、「絆」という曲を次にやるんですがその前に…とまずマスターのお誕生日を祝い、私も祝っていただき、さらにもうひとりお客様をお祝いし、最後の最後に常連さんから「明日は音納屋、5周年だよ!」とあって、都合4回「ハッピーバースデーソング」を歌う大介さん。
そして「絆」のことをすっかり忘れる大介さん、「またね」に突入して、そのまんま「ありがとうございましたーーーーッ」!(笑)
そんなことあるー?(笑)めちゃくちゃみんなで大笑い。

というわけで、アンコールは、歌いそびれた(笑)「絆」を。大きく膨らんだサビからすーっと音の波が引いて、それでもあなたが好きなんだ、大切なんだ、と歌われる静かな言葉と、最後のギターソロの哀愁に胸がキュッと絞られました。

これでは終われないっ!と「勝手にしやがれ」(カウンター側のお姉様方に大ウケでした。次回も!のリクエストあり)で賑々しく、そして、最後は「ナカマステレオ」。ナカノステレオのための曲ですが、ナカノステレオに限らぬ、音楽のある場すべてに集う人々に通じる曲でもあり。

みんな仲間、みんな大丈夫。

旭川は内地に比べたら確かに寒いんですが、透き通った空気が気持ちよかった。冷たいけれど爽やかな風を受けつつ、気持ちはあったかく、初めての旭川が大介さんのライブでよかったなーと思う夕暮れでありました。

また来たいです。すぐには無理でも、またいつか。