高田エージ「HappyBirthday&45thAnniversary」Live

横浜サムズアップ 2024.3.3

 
 
 
 
 
横浜サムズアップ
粂ジュンヤ G.
アントン Dr.
武田”チャッピー”治 Dr.

第1部

いいことあるかもしれないよ

HappyNO.1

そのままでいいよ

月見てキミ想う(ブルー・ムーン)

ムーンボウ

太陽は空の笑顔

 

 

第2部

DUOデビュー曲(放課後)

Turn your lights down low

 

海の男のロックンロール

ネムネムしよう

ニューオーリンズ

BUDDY

永遠

 

なんて素晴らしき世界

じゃあまたね

ラジオデイズ

マルキドピエールの光と影

 

 

毎年恒例、エージさんのバースデーライブin横浜サムズアップ!

 

今年はお誕生日当日が日曜日にあたり、来やすい方も多かったのかも、と思います。昨年よりさらにパンパンの客席でした。 座るとこなくて探す人が続々。

毎年来て思うんですが、お客さんの顔ぶれが少しずつ違うんですよ。自分もここ数年のファンですけど、お話すると割と最近なんです、って人もいらして、45年のキャリアでまだファンが新陳代謝している、それだけエージさんの活動がパワフルであり、魅力的な証だよなぁと思って客席を眺めていました。

 

バンドでの第1部、第2部は頭にエージさんの来し方を振り返るトーク&弾き語り、そしてラストにSuperGoooooood!!。

トークタイムは新しい試み、でも全然時間が足りないみたいで、あやさんに出てきてもらう時間を伝えてなかったら4時間コースになっちゃったかも?(笑)

 

デビュー前後のいろんな苦い気持ち、経験を、誰かを責めるのではなく、そういう時代だし、そんなこともあったよね、でもそれは今となればあってよかったことなんだよ、と笑顔で振り返りながら話すエージさん。よかった、と言えるまでの道のりは私達には見せずに常に笑顔というタフネス。強さを感じました。

あやさんとのボブ・マーリーのカバー、「Turn your lights down low」がとてもとても素敵でした。

 

後半にはチャッピーさん、徹さんをゲストに迎えて、最後はもういつものとおり、イエーイエーイエーの大熱狂。

 

…だったんですけど、圧倒されたのはアンコールで。

2時間半やり終えてのアンコールじゃないですよ、普通、あれ。何たるエネルギー、何たる喉、何たるタフネス!

それも「ラジオデイズ」やりきった最後の最後に大曲「マルキドピエールの光と影」で終わらせるっていう。すごかったなあ。ジュンヤさんとあやさんの音がラスト近くにユニゾンになったとき、カッコよすぎて泣いた。

 

セトリも、いつものようでいていつもじゃない構成でしたし、トークタイムといい、「じゃあまたね」のバンドアレンジ(初だったそうです)といい、終盤の構成の新しさといい(アレンジを普段とは変えてあった曲もありました)、どこか「いつものこと」を求めがちなファンにジャブを噛ますような、62歳の高田エージ、まだまだやんぞおらぁ!みたいな、そんな心意気を感じるライブでした。

 

一眼レフを忘れたのでスマホで撮った写真はザリザリに荒れてますが、そのザリザリな感じが合ってるような、そんな音でもありました。

 

エージさん、お誕生日おめでとうございました。

60歳が洟垂れ小僧の世界(伝統芸能)もありますんで、まだまだ「若造」でいて、これからもエッヂきかせまくってください!

 

 

 

今回のライブはお誕生日+エージさんのデビュー45周年もお祝いするということで、店内には還暦の際の大漁旗、SuperGoooooood!!のフラッグのほかに、エージさんの懐かしいポスターがたくさん貼られてました。

渋谷クアトロこけら落としのポスターは還暦のクアトロライブの際にも貼ってありましたね。

 

開場から開演までゆったり、食事を楽しみながら待つのがサムズアップの楽しさ。

いつもはハンバーガーなんですが、今回はポークパテ。とってもおいしかったー!

 

開演が近づくにつれてどんどんとお客さんが増え、席がなかなか見つからないくらいの盛況に。

お酒も入って、客席の空気もあったまったところで、エージさん、登場です!

大歓声!!!

 

 

第一部はブラックモードで。

イエー!のご機嫌、全方位に笑顔を振りまいての登場でした。

パワフルに場のテンションを上げてくれるエージさん。

 

お客さんから花束が贈られて、びっくりしつつもこの笑顔。

 
 
一部は、あやさん、鹿島さん、ジュンヤさんに、アントンさんをドラムに迎えてのグッドフェローズで6曲。
 
「いいことあるかもしれないよ」「HappyNO.1」「そのままでいいよ」と、人生にはつらいこと、しんどいこともあるけど、きっと未来には幸せが待ってるよ、とやさしく励ましてくれるような3曲で幕開け。
「熱狂」というよりは、やさしい温かさでした。あやさんのバイオリン、ジュンヤさんのギターのやさしい響き、エージさんの明るい声。アントンさんの軽やかなドラム、鹿島さんの温かく太いベースの音。コーラスも柔らかい。
「HappyNO.1」のパラパパ~~の歌に合わせて鳴る、ジュンヤさんのギターの旋律がとっても好き。
「そのままでいいよ」も、客席にたくさん歌わせて、どんどんと音が膨らんだところで、さあっと音が引いて、エージさんの声とギターだけになる。おちゃめににっこりとして「そのままでいい」と静かに終わる。素敵なアレンジでした。そりゃ、黄色い声も飛びますわ!
 
エージさんは一緒に歌おう!と客席にとにかく呼びかけて、客席もそれに応えていく。楽しむ気満々の客席が最高。
曲のたびに、サビのたびに、黄色い声援が(例年よりはるかに黄色かった!きゃぁ~~~!!って!)飛び、エージさん、ご機嫌。いいぞエージ!も、おめでとう!も、すごい!も「もっと食い気味に!」と陽気にさらなる声援を要求。もちろん応える客席。いいエネルギーが飛び交います。
 
「こんなによくしてくれてありがとう。まだこんなに人気あるんだねぇ、嬉しくなっちゃうな」なんておどけつつ「1年で一番幸せな日だね!」とニコニコのエージさんです。
 
 
 
 
前半のテンションを押さえて、やさしい「月見てキミ想う(ブルー・ムーン)」。ラブソングでムードを変えて、前半のこんな早い段階では珍しい気がする「ムーンボウ」を。ムーンつながりで、ですって。
この2曲は、ことさらにあやさんのバイオリンがとっても美しかった。おしゃれだったなあ~。
 
「ムーンボウ」のイントロ、しっとりと歌うバイオリンからのジャジーなエレキギター、そしてエージさんの歌い出しという流れが特に素敵。そこに乗ってくる鹿島さんのベースが丸くてやさしくて心地よくて聴き惚れてしまう。
ラストは、だんだんと小さくしていく、人力のフェイドアウト。楽しかった!

一部ラストは、大好きな「太陽は空の笑顔」で嬉しかった。
やさしい歌い出しから、二番に向けての間奏で一斉にバンドが音を鳴らす、わーん!と世界が広がる感じ、最高でした。エージさんの声がとってもとっても柔らかくてやさしかったです。
 
 
 

休憩時間には「DUO」時代の珍しい音源が流れてたんですが、客席の一部がすっごい盛り上がって踊りまくってました(笑)

 

 

休憩後の登場は、レッドモード!

佐布さんが還暦のときに選んでくれた赤い革ジャンに赤いハット。

よりエネルギッシュに。

 

最初は30分くらいの予定だったのかな? 初の試みという、エージさんひとりでトークタイム。

デビューからの45年を振り返る、ということで話し始めたんですが、エージさんをよく知ってる人ならきっとおわかり…話がぽんぽん、広がっていっちゃうんですよね。長くなりがち。

45年どころか最初の1年目で時間切れになってしまったという…ほっといたらたぶん、1時間でも2時間でも喋っちゃいそうなエージさんなんですが、あやさんに時間になったら出てきて、と頼んでいたのが功を奏して、本日はこれぎり、となりました。

 

デビューに至るまでの間に、すでに「なんか違うかも」という思いを抱きつつデビューして、すぐにやっぱ違う!とロックへの道を取り戻したエージさん。具体的には言えないけどさぁ、と言いながら、その過去があったから今があるんだよ、今ではよかったって言えるよ、と笑顔で話してらした。

 
 
途中、DUOのデビュー曲「放課後」を弾き語りで。拓郎さんの作詞作曲なんですね(そうなった顛末も語ってくれましたが、なんつーか、大人の事情ってやつはねぇー「エアロスミス」になりたかった少年にこれはないよなぁって、はい)。みんなでパンパパン!って手拍子、楽しかった。
さらに「40分に出てこいって言われたから」(笑)と出てきたあやさんとふたりで「Turn your lights down low」。これがもう、あやさんのバイオリンとデュエットするかのように呼応して、しっとりと素敵でした。
少年の曲と、大人の曲の対比。
 
 
 
いよいよここからは、チャッピーさんも加わってのSuperGoooooood!!。
 
「海の男のロックンロール」ではジュンヤさんがメインボーカルで。チャッピーさんのカーンッ!と強く張ったスネアの音でピリッと空気が締まる。
一部以上に、さらに熱の高い演奏が続き、「エンヤートット、エンヤートット!」 客席からも声がたくさん飛び交います。
 
 
 
 

チャッピーさんの「ネムネムしよう」をエージさんボーカルでカバー。かわいい曲ですよね。最後の「グッナイ、ベイビー」のところだけチャッピーさんが言う流れかと思ったら「エージ、ハッピーバースデー」と囁いてニッカリ。お茶目だ!

 

 
 
 
エンディングへの怒涛のロック、ロック、ロック!
おなじみ「ニューオーリンズ」、ドコドコのリズムに客席もわっと立ち上がってノリノリ!
ジュンヤさんもテーブルに乗ってノリノリ!!
 

 

続いて、ゲストの徹さんを呼び込んでの「BUDDY」。

徹さんは、マジックを披露しながら(うん、いつもどおり)やってきて、ステージに上がって帽子を取って(うんうん、いつもどおり)…あれっ、みかんだ!(笑)鳩じゃなかった!!(いつもと違う!・笑)

 
 
 
エージさんの肩に小鳥みたいに乗っかる、みかん(笑)
 
 
笑顔の中で始まるよ、Hey,Buddy!
鹿島さんの弾むベースとシャープなチャッピーさんのドラム、ジュンヤさんのギターに煽られながら、みんなで踊りまくり、歌いまくりです。
 
 
 
熱狂!!
 

大盛りあがりー!

I'M KING OF YEAH!
 
 

ここで、佐布さんがケーキを持ってさっそうと客席を縫ってやってきたー!

花火がばりばりに火を噴いてた(笑)

 
 

 

 

ローソクを吹き消して、大拍手。

エージさん、おめでとう!!!

 

からの、最後は「永遠」へ。

大切な、大切な曲へ。

 

 

アントンさんも呼び込んで全員で。

 

 

エージさんが1番を切なく、やさしく。

2番は徹さんが、たっぷり、大きく、笑顔で。
あやさんのバイオリンに涙腺を刺激されながら聴く。
 
 
3番に入る前に、ブッチーさんも上がってきて、コロスケさんへの想いを込めて歌います。
 
 
熱い歌だった。一節ごとに、その気持ちに呼応するように客席から歓声が上がる。
 
 
永遠だったら いいな。
永遠だったら いいな。
 
先に旅に出た方々への惜別と、残された人達の日々への願いを込めて。
 
 
 
 
 
この大団円の、大きな胸いっぱいの感動のあとにまだでっかいアンコールが待っていた。ここでもうとっくに2時間越えてたんですよ。すごいよね。
 
まずはエージさんひとりで「なんて素晴らしき世界」を弾き語りで、スイートに。
 
バンドが戻ってきて(ドラムはアントンさんに代わって)、コロスケさんのために書いた「じゃあまたね」を初めてバンドの形で。エージさんのやさしい声に切ない、なにか懐かしい心地。
 
 
客席からラジオデイズ!の声が飛んで、じゃあ、やろうか?と徹さんを呼び出しての「ラジオデイズ」。
徹さんとの美しいハーモニー、スケールの大きな音に胸いっぱいに聴いて、てっきりこれが最後かと思ってたのに。
 
 

3時間以上経とうか、という最後の最後に「マルキドピエールの光と影」を持ってくるタフネス!感嘆!

これがまた、でっかいでっかい物語性の深いアレンジで、圧巻でした。

あやさんの音とジュンヤさんの音が重なってユニゾンで太い音を奏でて、それを背に強く歌うエージさんのかっこいいことと言ったら!


痺れまくりの興奮のまま、バースデーライブ、終了でした。最高でした。

 
 

いい音楽と、エージさんを大好きな人しかいない、温かく熱い現場の空気と。
熱狂と陶酔と。
エージさんをお祝いに来てるのに、逆にでっかいプレゼントをもらって帰ってしまう毎年の恒例なのでした。
繰り返し、繰り返し、「一番幸せな日だねえ」と。
 

改めて、エージさん、62歳のお誕生日おめでとうございました。

これからエージさんはまた旅に出ます。
来年また、たくさんのおめでとう!!を伝えられるよう、ご安全にお戻りくださいませ。良き旅を!