続・聞間専科〜新春SP

音楽酒場サラスヴァティ弁天 2024.1.24

 

 
 
 
音楽酒場サラスヴァティ弁天 

 

 

 
聞間拓
 
 
ロールプレイングデイ
I.N.G.
オンユアマーク
眠り姫
君が生きてる間に
言葉一つだけの世界なら 
世界の中心で
OverTheRainbow
太陽の花束
チャイム
イメージは青空
シスター
誰かの、何かの日
 
サンクスムービー
歌ってる場合ですよ
 
 
聞間専科、2024年新春SP。
「人は忘却するものだからスペシャル」(笑)でもありましたが、歌の心根がしっかりあればそんなこともあるよね、で済むことでもあります。
 
冒頭、どんな正月でした?の話から、浜松の同級生達との夜の話、お父様との思い出を経て、しっとりめのナンバーが並んだ前半と、リクエストを中心に懐かしい曲を掘り起こした後半と。
 
始まる前に昨日飲みすぎたんだよね、なんて話もあり、お酒も飲む気がしないって言ってたくらいでちょっとエンジンのかかりが遅かった感があり、それもあって歌詞を掘り起こしきれなかった部分はありつつも(笑)明らかに後半から声が出て伸びてきていて、歌うことの楽しさがわっと聞間さんの身体を襲ったような瞬間がありました。それは歌い手の肉体の不思議さでもあり、とても面白かったです。
(そのあたりからばーっと汗をかいて、ついでに花粉のせいか鼻水もだいぶ出てきて、そろそろ辛い時期ですね、聞間さん)
 
ラストの「誰かの、何かの日」からサンクスムービーの「歌ってる場合ですよ」は完璧な流れでした。泣いた。
 
そうそう、ギターのピックアップを交換したんですって。響きがガラリと変わってダヴちゃん、めちゃんこいい響きに。
びぃん、と揺れた時のあの音の波動が素敵でした。
 
 
新年初、宮さんのご飯。
黒毛和牛のバター焼きそば、贅沢ぅー。
この日なぜか、猛烈におなかすいていて、グリルソーセージも追加してしまいました(平らげました)。
 
 
満ち足りた心でゆったり過ごす、聞間専科です。
 
この日は聞間さん、前の日に飲みすぎて歌う気持ちにならない、とずーーーっとボヤいていた(笑)
声もガサガサでごめんねーと。
普通ならこんなこと言ったら某アーティストのように炎上ですが、聞間専科はそれもあり、です。
過酷なツアーの日々の合間の羽休め、リセットのような場だと、みんなわかってるし、そうはいってもこの人、歌い出すとスイッチが入っちゃうのを知ってるからです。あるがままに。
 
 
もう下旬だったからあけおめーって感じでもないね、と言いつつも、おめでとーのかんぱーい!
飲みたくないって言ってたけど、緑茶ハイ。
(始まる前はずっと強炭酸水でした)
 
 
始まる前から年越しの話や正月の話をしていたので、必然的に、みんな正月はなにしてたの?なんてところから始まり、ゆっくりスロットル。
聞間さんは大晦日はリーフルームでタマタク紅白歌合戦で夜中まで(いや、夜明けまで?)、さらに1日はアートリオン、さらにさらに2日の河野圭佑さんの24時間配信に3時間ほど付き合い、やっと3日に浜松に帰れて、そこからやっと年始休みだったそうで。
その浜松で高校の同級生達と飲んだ時のこと(悲喜こもごも…)、お父様との焼肉のこと(笑)などひとしきり話したあと、まさに浜松の友のことを歌った「I.N.G.」へ。

俺は俺のライブをやるよ。
交差点は来る、信じてる。
俺は今日も歌っている。

ことさらに響く思いでした。

「ロールプレイングデイ」から続いてオリジナルが並ぶ冒頭。
カバーは楽しい、自分の歌は楽しいとかそういうんじゃないと言いつつも、この日は、オリジナルが多めになりそうな気配を最初から感じました。内省が強いときだったのかもしれませんね。
 
 

1月は浜松から戻ったあとはすぐにツアーに出て、強烈だったのは半ばのラフハウスでの山口こうじさん、タマキングさんとの「新春 御三家カーニバル」のセトリ交換LIVEだったようです。
ということで、ふたりの曲のカバーを。専科ではふたりの曲をやるの、久しぶりかも。 「オンユアマーク」、「眠り姫」。
「オンユアマーク」はあんちゃんのまっすぐさに比して少し翳りが落ちるのは、聞間さんの常に淋しさを備えた声ならではかな、と思います。
「眠り姫」、やさしくていい曲だー。
 

本編ラストの 「君が生きてる間に」にぐっと来る。
はじめて聴いたときから大好きな曲だけれど、今年の、今のこのタイミングではよりことばが染みました。

ポケットにまぎれこんでいた500円玉でさえ
使い切れる保証なんてどこにもないのさ

いつもよりも強く噛み締めるような、そんな歌でした。

 
休憩を取って後半へ。
 

後半はチャット欄に寄せられたリクエストから、主に久しぶりの曲の「供養」と言うことでセレクト。
でも、聞間さんも言ってたんですけど、実は専科はいつも供養してるから、専科に来てる人にはそんなに久しぶりじゃなかったりするのですよね。
「世界の中心で」は確か先月も聴いたし、「OverTheRainbow」は夏には歌ってたはず。

ただまあ、聞間さんにとってはたくさんのツアーの中では確かに歌わない曲なので、ちょっと歌詞に自信が持てないものもありそう…ということで、いきなり「言葉一つだけの世界なら」ですぱこーーーん、と歌詞が飛んだ。おおぅ。いつもなんとかとんでも帰ってこられてセーフ、なんですが、この夜は戻ってこられないケース多々。

ほんとは自分の歌はカンペ見たくないんですって。それで頑張ってはみたものの「太陽の花束」では大崩壊。

思い出せずにこんな顔に(笑)
最終的にはスマホから歌詞を取り出してましたが。
 

私は前半の「I.N.G.」を聴いて聴きたくなった「チャイム」をリクエスト。歌い始めてから、ちょっと声が高かったことを思い出して恐縮しましたが、リペア後のダヴちゃんの弦の豊かに響く音も楽しめて嬉しかったです。

このあたりから、急に聞間さん、ばぁーっと汗をかきだして、専科では珍しかったんですが、「気持ちよくなってきた」と。このへんでやっと酔いが覚めたのかもしれないです(笑)

「イメージは青空」は古いアレンジ、ということで、ギターや最後の方のアレンジがいつもと違いました。おお。そして、ここでも派手に歌詞が消える(笑)
ちなみに「太陽の花束」も「イメージは青空」も去年なくしちゃった歌詞ファイルに入ってたらしい…さすがに、なくした分の歌詞を一度、全部起こさないとだめかもしれない…とボヤきつつ、あとで今日は供養失敗!って苦笑いしてました。

ま、そんな日もあります、はい(笑)

本編ラストは「誰かの、何かの日」。
そして、配信後のサンクスムービーは、専科ではほんとに珍しい「歌ってる場合ですよ」。宮さんからのリクエストに応えて。
北陸に送るエールであり、北陸に限らず生きるすべての人へのエールであり。
力強い歌に背中を押されるような気持ちになりながら、聴きました。ピックアップを替えて元気になったダヴちゃんが、その強い声に合わせて強いリズムを刻んでいく。

大丈夫さ、大丈夫さ、音楽がついてるよ。

歌詞が飛ぼうが、声が枯れていようが、そこに籠もった思いが届くことのほうがずっと大切なのです。

いい歌でした。
 


ということで、新春早々ハプニングというかなんというか(笑)いろいろあった聞間専科も丸10年、3月から11年目に入るそうです。毎月欠かさず、アスパラからサラスヴァに引き継いできた場所。一度も休んだことがないんだそうです。凄いことだ。

毎月、スペシャルと言いつつ、通常営業の専科ですが、3月はほんとにスペシャルになりそうです(笑) お見逃しなく!