宇都宮メディアアーツ専門学校
卒業制作公演コンサート「PRESENT」
平井小松川区民館 2024.1.21
1/21、平井の小松川区民館にて開催されたキャラクターコンサート「PRESENT」。こちら、清水孝宏さんが講師を勤める宇都宮メディアアーツ専門学校の生徒さんの卒業制作公演でした。わたしゃてっきり、3年生総掛かりなのかと思ったら、なんとおひとり!で、手伝いに一年生ふたりと先生がついていたものの、つまりは彼の卒制だったのでした。
卒制にしては規模がすごすぎん?
後輩や先生や、キャラクター関係の方々の手や力を借りつつ、彼自身は総合演出と音響を担当。彼のことは神ちゃんの現場でまだ中学の頃から知ってはいたから、いつものようにシャイにはにかみつつ、しかしまじめに取り組んでる姿を見るのはこそばゆい心地でした。
今回はそんなわけで、私達はコンサートを見に来た観客でありながら、彼が作る作品の一部にもなり、また、彼らの仕事が可視化された箱の中でその創作過程も含めて楽しむ、というかなりメタな構造で、普通とは違う楽しさがありました。
現場の観客は彼ら学生さんたちに温かい視線を送りつつ鷹揚に楽しんでましたが、まあ、目に見えるだけでもいろいろ起こっていて、裏ではもっといろいろ起こってたんだろうなーと思います。Takaさんも、リハでかなり怒鳴った、と最後のMCであえて明るく話してましたが、学生で怒ってもらえるうちに怒られまくれるのは幸せだと思うんですよね。これ、プロの現場なら怒られなかったら次がなくなるだけのことだから。
叱られたことも、失敗も成功も、観客からの温かい拍手も全部、彼にとっていい経験となりますように。
全体の構成は、Takaさんと神ちゃんによるリアルラジオ「食わず嫌わず」、神ちゃんのライブ、Takaさんのライブ、とシンプルな形。キャラさんたちは、ラジオコーナーではスタッフ体験、ライブコーナーではダンサーとして、場の潤滑油として存在してくれてました。
Takaさんのライブはほぼ1年ぶり、それこそ大田原以来…あのステージもメディアアーツの学生さん達でしたね。未来の音楽現場の担い手を育てるという、Takaさんの大きな命題が実りつつあるのをここ数年は強く感じます。
神ちゃんの新曲「PRESENT」はめちゃくちゃ無茶振りから出来上がったらしいんですが、視点がやさしい、素敵な曲でした。
こーたもゆめちゃんもイッちゃんも、おつかれさまでした!
栃木放送で、現在もTakaさんが、メディアアーツの1年生とともに作っている「食わず嫌わず」。
COVID19の途中くらいまでは、神ちゃんもレギュラー出演していたこの番組をステージで再現。実際に放送されるわけではないので、模擬公開放送という形でした。
そうか、卒制担当してたJ君もラジオに1年生のときに参加してたのかな(本名を知らないから名乗ってても気づかなかったかも)。
Takaさんと神ちゃんがステージの上のテーブル前に並んで座り、パーソナリティとして「こでらんねえトーク」など。こでらんねえ、とは「たまらん!」というニュアンスの栃木弁なんですって。
その後ろにスクリーンが下がり、CRT栃木放送のロゴがバーン! そして、袖のPA席でPAを担当する真剣なJ君の表情が時折、映ります。
なお、1年生のふたりは撮影記録・照明を分担。先生(Takaさんと同じ、放送・映像・音響科の有馬徹先生)は主に映像を中心に全体の補助をされていたようです。ステージが始まる前に、神ちゃんの陰ナレ(…をやれ、というのはJ君の指示・笑)で3人の紹介がありました。
また、キャラさんたちは、実際にメディアアーツの生徒達がやっていたラジオ制作を体験してもらおう、ということで、カンペを出したり進行を指示したりする(係と、カメラ(GoPro)で撮影する係を交代で担当していました。
カメラはWi-Fiで繋いで、スクリーンに映してたんですが、どうも回線が混雑してたのか、区民館のWi-Fiが弱かったのか、なかなか映像が飛ばず…残念。有馬先生、走り回ってました。
トークテーマは、カンペでキャラさんたちがTakaさんと神ちゃんに見せるんですが、こーたが出てきていきなり巻きのサインを出したり、ゆめちゃんが「ゆめちゃんのいいところ♥」を聞いたり、イッちゃんは台本と違う「初恋の人の名前」を聞いたり…と、なかなかに自由奔放でした(神ちゃんに忘れろ、と言われたので初恋の人の名前は忘れました・笑)
イッちゃんはすたすたと客席を歩いて、後方で撮影してた有馬先生にも聴いてましたね。完全なアドリブだったらしくて、先生の動揺が激しかったです(笑)
あとは、番組中なら本当は曲をかけるわけですが、ここでは、弾き語りで披露。
ということで、Takaさんはさらっと「Hey!Say!Yoichiくん」を一番だけ(久しぶりに聴いたーー!)、神ちゃんはこーたがディレクターでいたからか、Charatの「Dear My Friend!!」を弾き語りというレアなナンバーを聴かせてくれました。
◎神崎隆広ライブ
おしなりくんと散歩
gourmet
BlueDreamer!
Wonderline
ライブまでの転換では机を下げたり、マイクを入れ替えたりバタバタするわけですが、このイベントでは一切、幕を下ろさず、すべて見える可視化された状態でした。
真剣なJ君の表情!
準備できたところで、まずはスクリーンに映像が。
神崎隆広の音楽人生を神崎隆広自身のナレーションで、写真も交えながら紹介するというもの。J君の無茶ぶりだったらしいです(笑)
高校時代の野球青年・丸坊主な神ちゃんが、ゆずと出会いギターを始め、歌い始めた頃の話。その頃の自分に、いろいろあったけどまだ俺、歌ってるぞ!と呼びかけて「原点に戻ろうと思う」と弾き語りで客席後方から「おしなりくんと散歩」を歌いながら登場する、という演劇的な演出でした。
ステージに上がった神ちゃんの指示で、みんなで、♪らんらんららららー♪と一緒に歌って、懐かしい気持ちに。
2曲目からは年末の神ちゃんのライブに出てくれた、カホーンの小野寺里緒さんも登場して、ふたりで3曲。
「gourmet」も「Wonderline」もコーラスに観客巻き込み型で。こういうとこは変わらんのですよね。ギターは、これまでより複雑なコードを入れてたと思います、何度か耳がおっ?となってた。
イッちゃんとゆめちゃんも登場して、くるくると客席を回ってくれました。「BlueDreamer!」ではゆめちゃん先導で手拍子に、タオルぶんぶん! 楽しかったー!
一度、北千住で共演しただけの里緒ちゃんですが、「BlueDreamer!」のカホン、元気で楽しかったです。
そしてまた転換は丸見えに…(笑)
間にTakaさんが、あえて隠しません、これも勉強です!と説明して、準備ができたらこれから下がりますけど、見えない体でお願いします、出てきたら大きな拍手でよろしく!とすたすたと下手へ。起きる和やかな笑い。
この説明の「間」が、このときに限らず、いろいろ起きたトラブルの中でも、Takaさんがうまく繋いだり、笑いに替えたり、さすがなのでした。Takaさんがいればなんかトラブルがあってもどうにかなるな、という安心感がありましたね。
◎清水孝宏ライブ
もっと
ありがとうの想いを伝えよう
Hey!Say!Yoichiくん
神ちゃん同様、同じ展開の原稿(誰が考えたんだろ、神ちゃんっぽかったけど)を同じトーンで読み上げるTakaさんの声に大ウケしつつ。
Takaさん、実は中高時代のアルバムを友人に貸してる間に火事で燃えてしまったんだそうで、その頃の写真が全然ないんだとか。
おかげで、中学の頃からチャゲ&飛鳥や長渕剛の影響を受けてギターを始め、のちにメジャーデビューからの解散、そして現在に至るまでの道のりを語っているのに、スクリーンに映る写真は赤ちゃんとか子ども時代のまんまと言う、シュールさ加減。ツボでした。
そして、Takaさん登場。
その段階でおそらくちょっと押していて、もしかして一曲削ったのかなぁと思いもしますが…。
大好きな「もっと」を切なく歌い、そのあと、たくさんの大切な人への想いを籠めた(中でも、ゆるキャラグランプリに向けてのカパルと花子さんの姿への)「ありがとうの想いを伝えよう」をじっくりと。
胸があったかくなりつつ聴いていたんですが、昨年の大田原では感極まってしまって歌えなくなり、カパルに励まされつつも「あとでパンチだおッ」と叱られた思い出がありまして、やっと!ちゃんと!歌いきれましたね。ロビーでお見送りがあったんですが、その時もさんざんその話になりました(笑)
最後は「アイノウタ」にしようと思ってたんだけど、やっぱり今日はこっちにしよう!と、「Hey!Say!Yoichiくん」をフルコーラスで。
ゆめちゃん、振り付けバッチリでした!
客席をぐるぐるするイッちゃんに頭をポムポムされたり、こーたにファンサもらったり、ゆめちゃんとハイタッチしたり、楽しい時間でした。
こーたは客席のゆめちゃんファンの人の団扇を借りてエールを送ってファンサもらってましたね(笑)
アンコールがある、とは言わないけど、呼んでください、とTakaさんが一度引っ込み、アンコールが起きてすぐさま(時間の押し加減が悟られました・笑)3人登場。アンコールは2曲でした。
PRESENT
ひまわり
まずは、神ちゃん書き下ろしの、ほんとに出来立てほやほやすぎてTakaさんも「さっき聴いた」「覚えられない」とカンペ見つつの「PRESENT」。ボーカルはふたりで割って。
これがとてもいい歌詞で…スローないい曲で。J君への美しい餞でした。形になるといいな。
最後は名曲「ひまわり」。
みんなのペンライトと頭がひまわりみたいに揺れてました。