CLUB CITTA A'TTIC 20TH ANNIVERSARY PARTY~ DAY1
2023.7.9 川崎クラブチッタ・アティック
 
 

 
 
 
川崎クラブチッタ・アティック
 
kurosawadaisuke
BRONCO♂
TOM
待良
河野圭佑
日々かりめろ
タマキング
松本耕平
 
 
川崎クラブチッタ・アティックの20周年を祝う、ダイビングレコード主催のライブイベントに行ってきました。
二日間のお祭りの一日目です。総勢8組。
17時半から22時半までほぼノンストップの5時間。
 
いやぁ、濃かったァ(笑)
けど、楽しかった〜!
 
ダイビングレコード所属…というか、黒澤さんがアルバムをコーディネイトした、タマキングと耕平くんをラストに置いて、そこまではゆかりのゲストアーティストのライブ。
 
日々かりめろまでは大人の音が並び、パワフルな中にも抑制があって、チッタアティックらしい洗練されたムードの中で大変に心地よかったのですが、最後の最後にそういうものをひっくり返されて終わる、という、強烈さ。
いろんな意味で「暑苦しい」ふたりで、暑苦しい面々をいかに暑苦しくなくするかがレーベルコンセプトなのかも…大介さんの趣味なのかも…って気がするほど、ラスト2組の暑苦しさに破壊されました。
 
悪い意味じゃないですよ、それがめちゃくちゃ面白かったのです。
なんというか、凄かったなあ。圧巻の2組でした。この順番にした、大介さんの勘、ナイスです。
 
2日目は諸事情で行くことができず、配信で拝見したのですが、1日目とまったくカラーが違ってこちらも楽しかった!(現場で聴きたかったなあ)
客席も大盛り上がり(1日目は満席でした!)、にぎやかに、よい音楽でいっぱいのまさにパーティでした。
 
 
kurosawadaisuke
最高列車
EZ Diver
断捨離
Answer
シャナナ
 
 
大介さんはトップバッター。その後はホストとしてお客さんを迎え、ゲストアーティストをもてなし、たまに野次り(笑)、配信をチェックし、と大忙しでした。
 
アティックに慣れている大介さんなので、実に軽やかなステージでした。
気負いが全然なくて。ホストとして、このあとうんと楽しんでね~!とみんなの気持ちを持ち上げるような「最高列車」から。
ま、いきなりみんな、らーららーー♪と歌わされたわけですけどね(笑)
 
その後は新曲2曲、特にダイビングレコードのテーマ、「EZ Diver」は先月のナカノステレオのワンマンで発表された曲ですが、これが素敵でした~かっこよかった。
(ヒーローもののアニメの主題歌みたいだなーと思ってた)
ちなみに、後ろのフラッグは新しく作ったそうで、ダイビングレコードの名前に合わせて泳ぐ大介さんです。チッタアティック20周年の看板とともに。
 
「断捨離」はさらに先々月の新曲ですが、いまだにタイトルに迷ってるそうです。こちらは、内省的な、過去からの不意の手紙に戸惑いながら自分を見つめる静かな歌。
 
 
「Answer」は古い曲で、ある意味で「断捨離」で見つめた以前の自分への思いとつながるところもあるのかもしれないなあ、と思いながら。
「これでいいのか、よかったのか、迷いながら探している、そんな思いを歌っている」と前置いて。
 

 

アティックは天井が高くて音が非常に響くんですが、その反響を楽しむかのように、いつもよりも長く、間奏のギターソロを聴かせてくれました。かっこよかったー。
 
最後はタオルをみんなで振っての「シャナナ」で客席のテンションをぐっと高めて、次につなげます。
 
 
 
BRONCO♂
I need to go
太陽がいっぱい
Shining Stone
A SINGING MAN
 
 
BRONCO♂のおふたりは、なんと山形のアーティスト。
大介さんに「来るよね!?」と迫られ… えへん、誘われての登場。
本来はスリーピースですが、今はアコセットで二人で回っていて、そのツアーの千穐楽だったとか。
 
このお二人がねぇ、ストレートなロケンロール!で、めちゃくちゃよかったんですよー!
山形で活動されてるので機会は難しいかもしれませんが、いつかバンドも聴いてみたい。
ボブ・ディランへの敬愛から生まれた「太陽がいっぱい」という曲が好きでした。
アルバムのタイトルソング「A SINGING MAN」も素敵。とっても心地よい音でした。
スチールギターとマンドリンのかたが、すごくうまかった!聴き惚れたー!
 
(余談ながら、二日目の出演予定だったkumajiroさんが前乗りしていて、来てるなら手伝えと大介さんが言ったらしくスタッフとして動いてたんですが、このBRONCO♂のギターの方がスタンバイしてるのを見て「くまさん、出るのかな?」と思ってたワタクシ。実際、皆さんの間でもそんな話があったのか、kumajiroさんじゃないですよ、とMCでも触れてました・笑)
 
 
 
 
TOM
人生は上々だ ほか5曲
 
 
このライブね、大きい休憩がなかったんですよ。
なので、なんとか転換時にトイレすませたりおかわりしたりするしかなかったんですが、TOMさんの前にトイレが混んじゃって、頭1~2曲?聴けなかったのが心残りです。
 
たくさん、噂ばかり聴いていたTOMさんのステージをやっと生で聴けました。
とっても肉厚な歌だなあ、と思いました。力強さと熱が、ストレートにこっちにぼんぼん投げられてくる。
まっすぐな、心、そのまんまの熱。
愛される人なんだろう、とわかる歌でした。
 
 
 
 
 
待良
PeopleGetReady
愛よりお金
大阪アレルギー
世界は誰かの正しさでできている
タイムマシーン
 
 
待良さんも、実はわたくしの行きつけの音楽酒場サラスヴァティ弁天でレギュラー出演されてる方で、お名前ばかりずっと見ていて、今回、はじめましてのステージ。
 
いやあ~~これがうまいんだ~~。
想像以上に面白い方でもありましたけど(笑)
 
スレンダーで軽やかな姿とややギャップのあるほんのり関西ノリが楽しかった。
歌詞にもシニカルさが覗きますね。
それでいてまあ、ギターのうまいこと…! 「PeopleGetReady」を短めに歌って始まったときから、この方、絶対にいい!って確信して、そしてその通りでした。
 
滋賀出身なんですが、ここ十数年ほどは川崎にお住まいだとか。
ナカノステレオのおおみきさん(この二日間、物販のお手伝いに来てくださってました)のつながりでのご出演だったようで、大介さん、はじめましてだったそうです。
これをきっかけにぜひ共演を聴いてみたいです。
 
 
 
「愛よりお金」はシニカルな歌詞が印象的でした。
大阪で歌った時の気持ちを唄にしたという「大阪アレルギー」(アレルギーと言いつつ、大阪すき!な歌だと思いました。でも前半の滋賀県民ならではの大阪へのギャップ感に大笑い)。
「世界は誰かの正しさでできている」、「タイムマシーン」とも歌詞の苦味を感じつつ、やさしい爽やかな声で中和され、その苦味が最後に残るような、そんな歌だなぁと思いました。
 
 
 
 
河野圭佑
皆さんほんとに素晴らしかったんですが、ダイビングレコードじゃない勢では、私には河野圭佑さんが圧巻でした。
なんじゃろ、めちゃソウルフル。
和製スティービー・ワンダー。
痺れた。
声が凄かったなあ…!
 
 
冒頭、愚痴から始まりまして。
なんでも「みんなずっと座ってて身体が凝ってるはずだから、ラジオ体操やれ」って大介さんに言われたんですって(笑)
無茶ぶりすぎる(笑)のに、律儀にちゃんとやってみせる、人の好さ!
 
 
 
いきなり笑わされて、合間合間のMCもずっと笑ってたんですが、曲が始まったらその声の力に思わずポカーン。すっごい。
アティックの空間の大きさを、その声の力でいっぱいに満たしてしまう。
パワフル!!!
「MyHomeTown」の弾むリズムの心地よさ。
「人間なんて」のパンチしかない、強い声。少し嗄れた声の哀愁と、ぐんと伸びる声。アティックは響くので、わー、ゴスペルみたーい!と痺れてました。
 
そして何より、ずーっと笑ってたんですよね。楽しそうに歌う人で、その朗らかさにとても惹かれました。
 
 
 
 
 
日々かりめろ
道の途中
勝ち鬨
今も歌っている
東京家族
  ほか
 
 
これまた、いろいろいろいろ聴いてきて、配信では何度も見てきた日々かりめろ。
やっと、生のステージに出逢えました。
鮮烈!でした。
安室奈美恵さん…ちゃう、こずえさん、かっこよすぎるー!
星野源さん…じゃなかった、菊Pさん、おもろかっこいーー!
 
 
 
そのステージングの大きさ、こずえさんの歌声の強さ、支える菊Pさんのカホンの力強さ。
何よりファンとともに作る空間の豊かなこと! 
完全に「日々かりワールド」でした。
 
「今も歌っている」の万感、素晴らしかったです。
 
 
 
 
 
タマキング 
あおいうた
クソッくらえ
旅はこれからだ
接吻イイ気分
Over Drive
ヒロイン
魔法のうた
 
 
ダイビングレコードのアーティスト陣は「後輩」のあんちゃん、こと、タマキングが先に。
短い持ち時間ということもあってか、ほぼ喋らずひたすら歌っていて「真摯」という言葉をまんま、形にしたみたいなステージでした。
(もしかしたら、いつものあんちゃんらしくはなかったんでしょうかね…?)
 
チッタアティックは天井が高いので音がよく響くんですが、最初、声がでかすぎて響きすぎてる感じを受けてたのが、PAさんがすぐに合わせて後半はピタッと収まってました。
さすがのPAさんだ。
 
 
 
「旅はここからだ」という曲がとても好きでした。「ヒロイン」もやさしくて素敵だった。
7曲とかなり曲数は多かったんですが、最後の「魔法のうた」はショートバージョンでした。
 
熱気とでかい声で空間を押し上げるステージ。
この振り上げた拳のように。
咆哮がアティックの奥の奥まで伸びていって、みんなの耳を震わせてました。
 
ちなみに、ほかの人のステージでもいっぱいガヤって楽しそうにしてた、気のいいあんちゃんでした。
 
 
 
松本耕平
最果てにて
金魚
生きてるだけでえらい
 ほか
 
 
そしてダイビングレコードの「先輩」 、松本耕平くんがオーラス。
大介さんが2日ともラストにやればいいのに…とブツブツ言いつつも(笑)熱い歌。
疲れ果ててて曲のメモを取る余裕がまったくなかったんですが、その中でも「最果てにて」「生きてるだけでえらい」が印象深かった。
ガラガラの声から飛び出す詩がキラキラと美しかったのです。詩人なんだなあ。
 
あんまり客席を見ないでわーーっ!と歌ってるのに、時々ものすごく破顔するのがすごくキュートでした。
 
 
ちょい押し(全体に押してたから耕平くんのせいじゃないのに謝ってました)の中でステージを終え、かかったアンコールに応えてすぐさまスパッと始めた曲は、kurosawadaisuke「スタートボタンとリセットボタン」のカバー。
これがまた素敵だった! 
彼自身の「スタートボタンとリセットボタン」でした。
 
 
(にしても、ダイビングレコード勢はふたりとも、ダイビングレコードから出したアルバムの曲をやってなかった気がするんですが…あれ?)
 
最後に大介さんが登場して、全員を呼び込み記念撮影で終了。
なんと、10分押しして22時半近く!
ばったばたと会場を失礼しちゃったのが心残りですが、またそれぞれの現場に足を運んで、改めて出逢いたいと思える、素敵なアーティストばかりでした。
 
 
 
皆様、ほんと長丁場、おつかれさまでした~。
記念撮影にはナカノステレオ・おおみきさんも参加。いつもいつもアーティストのために快く協力してらしていて、ほんとに頭が下がります。またナカノステレオ、行きます!
 
そして、大介さん、ホスト役おつかれさまでした!
大介さんのおかげでまた新しいアーティストに出逢えました。
アティックという非常に面白い現場に出逢えたのも、そもそも大介さん(と、裕太郎さん)の企画だったんですよねえ。しみじみ。
 
アティックがこの先もさらに長く続き、ここで大介さんをはじめとして、たくさんのいい音楽を聴くことができますように!
チッタアティック、20周年おめでとうございます!