9周年おめでとう〜続・帰ってきた聞間専科

2023.3.29 音楽酒場サラスヴァティ弁天

 

 
 
 
 

音楽酒場サラスヴァティ弁天

 

 

聞間拓

 

 

(前半・無料配信)

不器用なラブソング

旅人よ

言葉の瓦礫の山に座って

 

(後半・有料配信)

交差点

卒業

それから

Friends and Dream

なごり雪

サヨナラCOLOR 

自分-THE MOVIE-

南風

踊る花になる

 

聞間専科。9周年だそうで。すごいなあ。

長く続けるってそれだけでもうすごいこと。

 

ようやくいろんなことがフリーになりつつあるのも作用してか、客席も久しぶりに賑やかでした。やっぱりいろんな人が集まるからライブは面白いし、楽しいんだよな。

わーわー言う人(はい、私ー!)、静かに見守る人、楽しさを身体に出す人、うちに秘める人。それぞれがそれぞれに。

 

聞間さんは前の週にインフルエンザにかかってしまっていて、そのダメージから抜け出しつつある感じで高音ちょいとしんどそうだったりひっくり返ったりはしてたんですが、声そのものはザラつきはなくてホッとしました。インフルエンザって、解熱後の咳と喉へのダメージ大きいから、ちょっと心配してた。

 

病み上がりの旅帰り。疲れの中で気負わずに歌う時間。

月に一度の停泊の港のような聞間専科。

 

リクエストを拾いまくる日もあれば、好きな歌だけ歌う日もある、この夜は後者。

どんどんどんどん歌いたい曲が出てくるという感じで、自分の歌もカバーも久しぶりだったり、初めてだったり、非常にレアなセトリでした。

自分としては尾崎の「卒業」聴けたの嬉しかったです。あと「南風」(泣いた)。

 

そんな日に限って、無料配信はなしなのですよねえ。それぞれの事情があるのは百も承知で、やっぱり現場あってこそだ、と思った夜でした。

 

 
 
今回の専科はちょっとお試しで、
・前半のみ無料配信(30分ほど)
・後半は投げ銭した人のみアーカイブ視聴可
という変則でした。現場にできれば来てほしいということで無料で見られる時間を限定してみようという試み。
このあと、4月頭のドライドボニート・石田洋介ツーマンでも同じやり方だったんですが、かえって宮さんもアーティストさんも大変そうだった気がする。
普通ないタイミングでいったん切れるわけなので、セットリストの組み方も変わりますもんね。専科は曲をその場で決めることも多いフランクなスタイルなのでこのやり方でも成り立つのかな、とは思いましたが。
(んで、4月の専科は戻すそうです。もうちょっと試みが必要そうですね~)
 
インフルエンザで数日お休みしてそのままツアーに出ていて、体調が完全じゃないままの過酷ツアーだったのもあって最後のほうは声がっさがさになっちゃってたとか。
(この夜は声そのものは治ってました、ちょっと高音がしんどそうだったくらいで。)
存分に納得の行く歌を歌えた感じがしないツアーだったのかもしれないな~と、何度も「歌えてるねえ!」とにこにこ楽しそうにしてる聞間さんを見ていて思いました。
 
前半は自分のレパートリーから4曲。どれもロードのこと、歌うことについての歌ばかりでした。
四国を回ってきたので、と歌った「旅」。久しぶりでした。細かく刻むギターから、サビでぱっと音が開けるのがすごく好きなんです。「空よ、海よ」の歌詞にぴったりの広がりだと思う。ひたひたと歩いてきて、その先にさっと広がる景色。
大好きな「言葉の瓦礫の山に座って」で前半はやさしくおしまい。
 
 

後半、現場&アーカイブのみの時間では、ガラッと変わってカバーメイン。

この日は聞間専科9周年のスタートであり、春であり、卒業シーズンであり。

そういう曲を歌いたかったようで、そんなラインナップ。

リクエストは取らずに、自身の気持ちに従ってこれも歌いたい、あれも歌いたい、と思いつくままに歌っていく、そのスピード感がいつもの専科より速かった印象。

長渕、尾崎、チェッカーズなどなど。

歌う喜びでいっぱいの「前のめり」な専科でした。専科ではちょっと珍しくて面白かった。喋ってる時間もめっちゃ前のめりでした(笑)

 

尾崎の「卒業」を聴けたのが最高に嬉しかった!ベタでも嬉しかった!!

「窓ガラス磨いて回った…いいやつじゃん!」とかふざけてましたけど(笑)、聞間さんの声は尾崎の曲に合うよなあ、と改めて感じました。

 

ラスト3曲はオリジナルで。

「南風」は熱海のおばあさまのための曲、4月がご命日なのだそうです。

言葉を大切に、やさしく、笑顔で歌う聞間さん。
そのやさしさが胸にしみてほろりときました。
 
最後は「踊る花になる」。
専科、といえばこの曲なので、9周年をお祝いする気持ちで聴きました。
大好きなこの曲をみんなで歌えてうれしかったです。
 
 
聞間さん、この日は本当に楽しかったみたいで、MCのキレがすごくよくて、宮さんに何度も「今日、どうしたの、調子いいじゃん、インフルエンザのおかげ?」とからかわれてました(笑)
昨年末にお酒が残りすぎちゃってまったくキレなかった日があったばかりなので、余計にその差が顕著で、現場でほんと大うけしまくりでした。
 
そんな、MCのキレてるときもそうでないときも。
唄の調子のいい悪いも。オリジナルばかり歌う日も、カバーばかりになる日も。
そんな波の高い低いも、「あるがまんま」なのが聞間専科です。
 
こっちもあるがままに受け入れて、楽しむ。
そういう場かな、と思ってます。
 
 

ラストは9周年おめでとう!のキュー!なツーショ!

 

10周年は宮さんがなんか考えてるとか考えてないとか。

とはいえ、気負わないのが専科の良さでもあるので、でこちらも気負わずにその日まで楽しく過ごしたいと思います。

 

諸事情でレポートが遅くなっちゃって、なんと次の専科は明後日、4/17です(笑)

たぶんまだ大丈夫! みんなで一緒に笑いましょー!