高田エージ61th BirthdayLive 横浜サムズアップ

2023.3.3

 

 
高田エージ
 
横浜サムズアップ
 
高田エージ Vo. G.
鹿島達也 Ba.
武田チャッピー治 Dr.
粂ジュンヤ G.
たまきあや Violn.
加世田聡 Perc.
 
Gurst.
杉原徹
 
聞間拓
村越エースケ
晴志/Seizi
 
★アルバム 
 
いいことあるかもしれないよ
Happy NO.1
ムーンボウ
なんて素晴らしき世界
月見てキミ想う(ブルー・ムーン)
独占したい
大好きよりももっと大好き
 
夏への扉
Off set
ネムネムしよう
そのままでいいよ
100万ドルのガセネタ
BUDDY
ニューオーリンズ
海の男のロックンロール
マルキドピエールの光と影
 
じゃあ、またね
永遠
 
 
 
高田エージさんの61歳の誕生日を祝うバースデーライブ。横浜サムズアップで欠かすことなく23年目。19時開演、終演22時過ぎのたっぷりたっぷりな時間。
 
昨年はクアトロでバースデーライブ、サムズアップでアフターパーティーという変則でしたが、このサムズアップで過ごすバースデーも20年以上欠かさず続いているとのこと。深い、サムズアップと佐布さんとのご縁を感じます。
 
思えば、2年前のバースデーライブを配信で見たのが、エージさんの音楽にギュッと惹かれたきっかけでした。こうして現場でお祝いできるのも2回目。嬉しい限りです。
 
つくづく思っていたのは、現場はいいなぁ、みんなで声を出してお祝いできるっていいなぁ…と言うことでした。
自分の耳で聴き、目で見て、手を叩き、声が枯れる、あの感じを身体で味わえることのなんて幸せなことか! 翌日のシーッという耳鳴りまで含めてのライブ。
 
エージさんもおそらく、その、肌で感じる、肌で楽しむライブ感を楽しんでらしたんだと思います。しきりに「いいねー、帰ってきたねー! これだよねー!」と声を弾ませてらした。
そのエージさんの弾みが伝わってか、バンドの音も大いに弾み、高いところまで私達の心を引き上げてくれました。
 
エージさんが吼える、客席が応える。
エージさんが歌う、客席が踊る。
楽しむことに貪欲なエージさんと貪欲なバンドと貪欲な客席。
 
エネルギーの大いなる交感!
 
ステージの上も下も笑顔と笑顔と笑顔と、胸に染み渡る多幸感でいっぱいの素晴らしい時間でした。
エージさんの音楽に出逢えてほんとに幸せです。
「百万ドルのガセネタ」で無性に涙が出て困りました。素晴らしいサウンドでした。
 
終わったらもう終電間近!で、エージさんに直接は言えなかったけど、いっぱいエールは送ったからからきっと気持ちは届いてるはず。
 
お誕生日おめでとう、エージさん。
楽しくて幸せな時間をありがとうございました!
 
 
 
 
サムズアップは客席やステージのデコレートもいつも素敵なわけですが、この夜もエージさんを祝う気持ちに溢れたデコレート。
Super Goooooood!のフラッグに、昨年のクアトロでの還暦ライブの際に贈られた大漁旗。そしてこの素敵なロゴ!
 
入った瞬間からハイテンション!
 
 
 
 
 
 
前半はブラックを基調にした衣装で、比較的アコセットよりのセトリでした。
 
まずは、鹿島さん、あやさん、ジュンヤさん、加世田さんとともに「いいことあるかもしれないよ」。
 
あやさんのバイオリン、加世田さんのパーカッションの作る音がとてもやさしかったのです。バスに揺られてコトコトと、明るい陽射しのなか、ゆっくり旅路にいるエージさんの姿が浮かびました。
私達も急がなくていいんだよ、ゆっくり行こうよと、笑いかけてくれてる、そんな曲。
 
「いいことあるかもしれないよー!」「そうだろう?」とエージさんが明るく歌うと、客席がわあっと「いいぞ、エージ!」といつものように応える。
 
うーん、これだね、エージさんの現場はこうでなきゃ!
 
エージさんのファンの皆様はほんとにオープンマインドで、名前も知らない私にも一緒に踊ろう!といっぱい声をかけてくださいます。ホント素敵。
 
 
 
 
そのまま鹿島さんのあったかく、太いベースで心地よく始まる「Happy NO.1」へ。みんなでみーんなで歌う。この曲は歌いたくなる曲ですよね。
エージさんも、もっともっとと煽ってくれるし。
ジュンヤさんのギター・ソロ、軽やかで素敵。
 
ハッピーが一番いいよ、と、この頃哀しいしらせも多いけど、笑っていようよ、とそんな風にいつもより切なく、胸に耳に届きました。
 
 
続いて3曲はしっとり系で。
 
バンドは楽しい、長い付き合いのみんなと一緒で気が楽だよ、とニコニコなエージさんに「『ハッピー・バースデー、俺』ってのがいいよね」と笑う鹿島さん。その鹿島さんの長いベースラインが印象的なアレンジだった「ムーンボウ」。
ベースソロ、そして、あやさんのバイオリンソロ、弦楽器の揺れる音が素敵で、かっこよかったなー。
鹿島さんはこの春から始まるエージさんの旅、どこかで俺、出るよ、とカラリと約束してました。楽しみですねー!
 
「なんて素晴らしき世界」「月見てキミ想う(ブルー・ムーン)」はそんな鹿島さん、あやさんと3人で。しっとりと大人のサウンドでした。
特に「月見てキミ想う」でいつも以上に囁くようにやさしく、やさしく歌うエージさんが素敵でした。
 
 
 
あまりにスイートで、客席から歓声がいっぱい!エージさんの曲ってつくづく「鉄板」しかないよなあ。
 
 
ジュンヤさん、加世田さんが戻り、チャッピーさんが入っていよいよフルバンドでの「独占したい」「大好きよりももっと大好き」。
でっかいラブソング2曲で前半は終了。
 
 
 
 
「大好きよりももっと大好き」はバンドならではのベースとドラムが効いたアレンジでした。とっても好き。そして、ジュンヤさんの泣きのギターソロがめっちゃ素敵でしたー!
 
 
 
 
 
休憩挟んでいよいよ、ロック!な後半線。
真っ赤なレザージャケット(昨年のサムズアップで佐布さんが選んでプレゼントしてくれたもの)、赤い帽子で、大きく「イエー!」。
 
客席に小さなお子さんもいらしていて、ちょっと声を立てたときに「エージのほうが若いんだぜ、(還暦で年が戻って)1歳なんだから」と、赤ちゃんと張り合う「赤田エージ」爆誕(笑)
この日もたくさん飛び出すキーワードに「ちゃんとメモっといて、俺、すぐ忘れちゃうから」とカンラカラと笑うエージさんでした。
ご陽気だ!
 
バンドセットに入る前に、あやさんとふたりでカンペイさんを偲ぶ2曲、「夏への扉」「Off set」。
「夏への扉」のギターとバイオリンの掛け合いがとてもかわいかった!「Off set」は本当に美しい曲。大好き。またエージさんの歌で聴けて嬉しい。しっとりと素敵な時間。
 
 
 
人の曲もいいね〜と、続いてはバンドメンバーに入ってもらってチャッピーさんの「ネムネムしよう」をカバー。おおー!びっくり!
リハーサルでは喧嘩ばっかなんだよ、とおどけるエージさんに何も言わずに終始ニッコニコなチャッピーさん(ほんとはどうなのかな?・笑)。
 
ラストの「グッナイ…」だけチャッピーさんが茶目っ気たっぷりに歌って、喝采!
渋カッコよかったー!
 
 
 
ここからは「ザ・高田エージ」、「ザ・SUPER Gooooood!!」な時間。客席のボルテージも、私のボルテージも上がりっぱなし!
 
「そのままでいいよ」は加世田さんのパーカッションが強く響いてとっても気持ちよかったです。みんなで歌えて、コールアンドレスポンスできてさらに気持ちよかった!
 
「100万ドルのガセネタ」が…何がどうとは言えないんだけど、聴いていて無性に泣けてしまって困りました。
 
とにかくとても美しかった。
 
 
 
 
 
冒頭のギターのロングフレーズ。どんどんと音が増えていってスケールが上がっていってのサビ。ジュンヤさんの揺れるギター。美しいメロディ。美しいアレンジ。みんなの声。
 
俺たちのアメリカン・ドリーム。
この街のアメリカン・ドリーム。
100万ドルのガセネタ。
 
音と空気がキラキラ輝いて、目の中もキラキラして。
終わったあとの歓声がそりゃもう凄かった!ので、皆さん同じ気持ちだったんじゃないでしょうか。
 
 
 
そのテンションのまま明るく始まった「BUDDY」では、佐布さんもステージに登場〜!
客席も立ち上がり、踊って、こぶしを振って、応えていく。
 
あー、「いつもの風景」だー!
 
 
 
エージさんもほんとに嬉しそうです。
どんどん上がっていくテンションに、あやさんも、ジュンヤさんもどんどん前に出てくる出てくる!
 
 
 
ジュンヤさん、エージさんにグッと近寄ってセッション…
 
 
…のはてに、ふたりでテーブルに乗っかった!
客席も大湧きに湧いたー!
 
 
ふたりともめちゃくちゃカッコよかったー! 
 
 
鹿島さん、加世田さん、チャッピーさん、それぞれのソロももちろんカッコよかったです。
(ちなみに、鹿島さんはほとんど前に来てくれなくてカメラマン泣かせでした!)
 
 
 
キング・オブ・イエー!
まるでこれがラストみたいに大盛り上がり! 
楽しいーー! 
 
そしてすでに最高潮の客席をもっともっと宇宙まで引き上げるように陽気なロケンロール、「ニューオーリンズ」。
さらに「ジュンヤに歌ってもらいます。ほんとは全部、俺が歌いたいんだけど、歌わせてあげよう」と混ぜっ返しつつボーカルを譲っての「海の男のロックンロール」。ジュンヤさんの真っ直ぐで爽やかな歌を乗せて、分厚く鳴るバンドサウンド。その音の隙間を縫うように伸びやかに泳いでいくあやさんのバイオリンにウットリ。
 
本編最後は「マルキドピエールの光と影」で。
溜息のような歓声をあげて「この曲、大好き!」と喜んだ方を見て、おっ、マルキド党の仲間がいる!とほくそ笑む私。 
 
エージさんの切ない歌をバンドが大きなスケールで支えて、どんどんと世界を膨らませていって、圧巻のエンディング! 最高でした。
 
 
 
 
 
最後に記念撮影。
客席に何度もポーズしてくれる皆さんの中、チャッピーさんが最後の方、もういいじゃーん、って感じになってたのが面白かったです(笑)
 
 
 
もちろんのアンコール!
 
 
ゲストの杉原徹さん、ジンジャーエール…コーラかな?を手に現れておめでとう、カンパーイ。
 
 
なんかもそもそと伊勢丹柄の風呂敷から取り出してるなーと思ったら、これも佐布さんプレゼントの赤い帽子!…と、鳩。
もう、鳩がいても何も誰も突っ込んだりしないのですね(笑)
 
 
いつものエージアンドテツです。
 
 
アンコール、まずは新曲「じゃあ、またね」。
先日急逝された、コロスケさんを偲んで。
ちゃんと、コロスケさん、いらっしゃいましたよ。
 
 
 
私自身はコロスケさんとは残念ながらほとんどご縁がないままのお別れになってしまったけれど、エージさんが描いた歌詞から浮かぶ、その素敵な人柄にこの曲を通していつでも出逢うことはできる。そう思います。
コロスケさんを偲ぶ、美しいメロディ、美しいハーモニー。
 
 
 
 
温かい拍手でいっぱいでした。
 
オーラスは、遊びに来ていたスパグメンバー、聞間拓さん、村越エースケさん、晴志(Seizi)さん(金沢から!)を呼び込んでの「永遠」。
 
 
コロスケさんがいつも歌っていたという「3番」はしっかりとエージさんが受け継いで、コロスケさんと一緒に歌ってました。
 
同じ女に恋しちゃったり。
 
 
この歌を聴くときは本当にいつも、ああこの時間がずっと続けばいいのに、と思う。
幸せな心地で思う。
続かないことを知ってるから、余計に思う。
 
 
 
 
 
みんなの胸にあったかいものを残して、ライブは終了。
 
最後に佐布さんとバースデーケーキ、登場!
上に乗ってるの、ろうそくじゃなくて線香花火でした。派手だー!エージさんだねー!(笑)
 
 
あとで徹さんに、線香花火吹き消そうとしてたね、あなた、とちょっとからかわれてたけど(笑)
 
 
おめでとうーー! 
 
 
  
 
 
 「楽しいことだけで集まりたいよね」
 
エージさん、サラリとおっしゃってましたが、つくづくの本音であろうと思います。
去る人があまりにも多すぎる。「おくりびとだから、エージは」と笑ってましたが、送る方の哀しみは増えるばかりですからね…。
 
この先は楽しいことだけが待っていますように。そうもなかなか行かないのはわかってるけれど、願わずにはいられません。
 
この先もずっと、ここでバースデーライブは続けていきたい、と語っていたエージさん。
その姿をできる限り、私も見届けられたら嬉しいです。