DRIED  BONITO ✕ 石田洋介with東海林仁美

ツーマンライブ

音楽酒場サラスヴァティ弁天 2022.5.25

 

 
 
 
5月は3回、サラスヴァに来たあてくし。
そのうち2回は石田現場でした。石田さんも、こういうスケジュール、久しぶりでしたね。ちょーっとずつ、現場が戻ってきて、何より人が帰ってきてるのをどこにいっても如実に感じます。
「感染者数」は激減するでもなくじわじわ微減ですが、重症者数が増えない(いいことだ!)。そろそろ、ちょっとおっかないけど、併存してける病気になりつつあるのかなあ…などと思う5月でした。
 
そんな5月の終わり。
DRIED BONITO✕石田洋介with東海林仁美。2月の共演からすぐさまの2回目の共演! 前回が好評だつたとのことで、この面子でないと生まれないセッションがほんとに楽しくてまたやってほしいなーと思っていたのでめちゃくちゃ嬉しかった!
 
今回も、単なるツーマンライブを越えた、濃厚タッグマッチ!
それぞれのコーナーのあとでセッションタイムだったんですが、そのセッションがたっぷりたっぷりの嬉しさよ。
サラスヴァ出演陣って心の柔軟な方が多くて、ポンポンとコラボが生まれるのがほんと好きだなあ。
 
ひとちゃんとドラボニのセッション。
石田さんとヤスヨさんのセッション。
なんと!ウッシーさんとひとちゃんのデュエットー!からの、全員でのセッション。
たまりませんでした。
 
ヤスヨさんの強い歌声、ウッシーさんの美しいギター、石田さんの心地よいハーモニー(今日は意識的にボリュームはヤスヨさんに合わせて抑えめだったそうです)、ひとちゃんの歌声に寄り添う気持ちのいいピアノ。
中でも全員でのセッション、「見慣れた景色と物語」が素敵すぎました。サンクスムービーは「まだ汽車は走らない…」のセッションで、これも絶品!
 
久しぶりに宮さんが段取りにちょっとテンパるほどの入りで、その熱気というか、みんながワクワクしてる空気がまたとても心地よかったのでした。
 
アーカイブは閉じちゃいましたから、気になる方は次回、現場に是非!
 
 
石田洋介with東海林仁美
 
僕らのムード
おいしいものを食べよう
やっとあえたね
ソウルシンガー
アイタイ
 
 
前回同様、先に石田さんとひとちゃんから。
(なんかでも皆さん、前回の流れは忘れてたらしいです。同じになっちゃった!ってヤスヨさん、笑ってた)
 
いきなりの「僕らのムード」はちょっと驚いた。ひとちゃんとはこの曲、二度目かな…?
前よりひとちゃんのピアノの遊びが増えていて、なんだか音が弾んでキラキラしてた。石田さんのその場その場の入れごともシニカルさは薄めで(「カレーも美味しいよね!」「ヤダよヤダヤダー」の流れはちょっとどうなの…ってなって、ひとちゃんが、やじゃないよー!って合いの手入れてた)、おかげで、ヤダヤダな愚痴感よりも、ユーモアが立った感の強い日でした。
 
「やっとあえたね」のときに、この2年作ってきたいろんな「今の歌」(「マスク2枚」はTwitterとInstagramで披露した数秒の曲だから、知らなくても当然ですよ、ひとちゃん)もすっかり通じなくなってる、ニューノーマルなんてもう誰も言ってないもんな、と苦笑いの石田さん。
「やっとあえたね」も、こんな歌作ってたねえって早く笑えるようになるといいね、と。
 
「やっとあえたね」も「アイタイけどガマン」もいい曲だし、ラブソングとしての普遍性もあると思うけど、気持ちがもう我慢しないってなってたら歌うのは無理かもしれませんね。
「僕らのムード」も歌える時期は短いかもしれません。とりあえずもうしばらくは一緒に駄々こねさせてほしいです。
 
(ちなみに、最近、サントリーの天然水のCMで、ダダが駄々こねてんのを見るたびに「石田洋介がまたなんか引き寄せてる…」って思います・笑)
 

 
閑話休題。
 
サラスヴァ!な「おいしいものを食べよう」を陽気に決めたあとは、実感の強かった「やっとあえたね」。
この日のサラスヴァはほぼ満席!だったのです。
飛沫防止シートも少し取り除かれて客席も多少ゆったり。少しだけCOVID19禍前に戻った感じ。
これだけのみちっとしたサラスヴァで歌うの、石田さんはほんとに久しぶりだったと思う。
ドラボニのお客様も、石田さんとは久しぶりの人もいて、まさに「やっとあえたね」。
 
そんなことを感じながら聴いていたので、強く胸に染みました。
 
 
「ソウルシンガー」は、ひとちゃんいるので石田さんはギターを置いて。
でかかった…というか、ビブラート揺れまくってた。
 
初めて石田さんのライブを聴いた方が、すごいね、山下達郎みたいだ(多分、ビブラートのこと)と合間に話しかけてくださって、石田さんにぜひ伝えてくださいって答えたんですが、どうされたかしら(笑)
 
ひとちゃんのピアノに歌以外のことを全部まかせてるのもあってか、サラスヴァで歌うと隙間なく、石田洋介の声が満ちる。強すぎる、と感じるほどに。
その声に、思わず客席から歓声が上がりました。
痺れたー!
 
 
 
 
このコーナー、ラストは「アイタイ」で。
配信の向こうにはまだまだ逢えない人達も多かったし、まだまだこの曲が染みる時期は続きそう。
心の声で、アイタイ!と唱和しつつ、賑やかにドラボニへバトンタッチ!でした。
 
 
 
 
 
DRIED  BONITO
ヤスヨ Vo.
潮田和也 G.

 

 

 
羽が生えた日
幸せですね
こんがらがる
雨のリズム
Tの悲劇
 
昔のはなし with東海林仁美
見慣れた景色と物語
 
 
 
 
DRIED  BONITOのステージは配信とココフェスみたいな短時間のものばかりで、前回の石田さんとのツーマンでようやくちゃんと出会えた!という感じ。二度目も再び石田さんとのコラボで嬉しい限りです。
 
だいぶ石田さんのステージが二酸化炭素数値バリ上がり!だったし、三部制で最後も賑やかになるからと「おとなしめで」宣言からの「羽が生えた日」そして「幸せですね」。
ヤスヨさんの高音と、ピアニカの太い音とが耳と胸をキュッと締め付けて、そこにウッシーさんの美しいギターがからむ、エモーショナルな「羽が生えた日」。すごく好きでした…!
 
新曲(2度目のお披露目ですって!)「こんがらがる」と「雨のリズム」は難しくて面白い曲でした。 
「こんがらがる」で、ヤスヨさんの声が螺旋を描くようにクルクル登って行く感じがすごく好きでした。「雨のリズム」はジャングルビート! その隙間を縫うように石田さんがそっと、テーブルのマラカスを手に取ってリズム刻んでたの、実はさりげなく素敵なセッションでした。
 
時々わかんなくなっちゃうウッシーさんを、ヤスヨさんが面白がってふふふと笑う、そのふたりの見交わす感じがとてもよい。
 
ウッシーさん編集の面白MVが公開されたばかりの「Tの悲劇」はみんなでダンスしつつ!
この歌詞、なんか身につまされるところがあって(具体的には聴かないで・笑)好きなんですよね。悲しさは笑いで拭おう。
 
 

 
ドラボニコーナー、最後はセッション2曲。
前回も素晴らしかった、ひとちゃんを交えての「昔のはなし」。
ヤスヨさんも鍵盤を弾く人だから、ほんとはふたりで完結できるのかもしれないけれど、そこにひとちゃんを交えてくれるのが嬉しい。
ひとちゃんがヤスヨさんの歌に寄り添って、やさしく美しく鳴らすピアノに惚れ惚れする。
 

 
 
 
 
最後は石田さんも交えての「見慣れた景色と物語」。
これがとてもよかったのですよー。
「わかってる」人たち同士の呼吸で、自在に声がからんでいくの、ほんと気持ちよかった…また聴きたいです。
 
カメラに向けて思い切り手と声を伸ばして歌ってくれるふたり、素敵(笑)
 
 
 
 
 
 
 
 
セッション
ひとつだけ 石田洋介・ヤスヨ
3年目の浮気 潮田和也・東海林仁美
美女と野獣 石田洋介・ヤスヨ
PUZZLE
まだ汽車は走らない
 
 
本当はここでまた換気タイムのはずが、宮さんの判断でそのままやっちゃおう、となり、セッティングの時間だけ取ってそのままセッションタイムへ。
 
前回のデュエット「愛と青春の旅立ち」では、ウッシーさんの望んだふたりの「ねっとり」感が足りなかったらしく(笑)今回はさらに濃厚に。
 
濃い!
濃いよ!
サイコー!
 
でした。
 
最初はヤスヨさんピアノ&ボーカル、石田さんボーカルで、ふたりのセッション「ひとつだけ」。
矢野顕子さんの曲で、清志郎さんとサマソニでデュエットした曲なんですって(サビは知ってた!)。
 
ヤスヨさんがとってもアッコちゃんぽくてかわいかったー。石田さんも心なしか、キヨシロー節。
ギターソロ、がんばってた(笑)
 
 
 
見守るひとちゃんとウッシーさん。
 
 
石田さんもヤスヨさんも実に楽しそうでした。
石田さんは特に、スキャットがぽんぽん飛び出して、気持ちよさそうに高音を鳴らしてた。
聴いてるこちらも楽しかった!
 
 
 
続いては何かと思ったら、スックリと立ち上がる、ウッシーさん!
(びっくりしてるひとちゃんがかわゆい)
 
 
なんとー、ウッシー&ひとみ、「3年目の浮気」!  まじかー(笑)
 
イントロをウッシーさんの指弾きで聴けたの楽しかった。てれっててれれれん♪
ウッシーさんは歌声がやさしいのですよねー。原曲のどこか気障な感じは消えてました。
そして、思った以上にきっちり芝居しつつ、強めに歌うひとちゃんに、意外な一面を見た!
イヤダイヤダ(やだーよやだやだー?・笑)言ってましたが、これは次回も期待かしら?
(余興だってふたりとも照れてましたけど)
 
 
 
 
この日の目玉!「美女と野獣」を石田さんとヤスヨさんのデュエットで。
石田さん、山崎育三郎さんの動画見て研究したらしいんですが、笑っちゃってダメだったそうで…育三郎ラブなので、ちょっとオコな私でしたが、まあ、育三郎や井上芳雄さんは生まれながらにして王子様なボイスで声楽+帝劇ミュージカルイズムでの表現なので、石田さんの歌い方とは全然違いますよね、そりゃね。
でも、すごく頑張ったんだそうです!よ!
 
 
ヤスヨさん、自分は声がでかいと思ってたけど石田さんには到底かなわない!ということで、だいぶ、下げて、下げて!と調整してのデュエットだったとか。石田さんは石田さんで、下げるという新しいトライがあったと話してました。
 
おかげで、Wイケボな、濃厚でうるわしいデュエットでございました。
 
 
 
 
ラストはヤスヨさんが大好き!と言ってくれていたのが嬉しかった「PUZZLE」。
ハモれる人々が揃っていたので客席の声がなくてもぴっちりPUZZLEでした。特にヤスヨさんのハーモニーの置き方が素敵で、痺れてました…♥
客席は手拍子と心のハーモニーで! 
 
サンクスムービーはドラボニの名曲、「まだ汽車は走らない…」を。
これも石田さんのハーモニーが美しかったー!
 
歌の前にふとウッシーさんが、この曲のコードとPUZZLEのコードと同じとこがある、混ぜてみたらよかったねって話してていたら、最後にふっとヤスヨさんが♪君の大切な僕がいる♪って入れてきて、ウッシーさんもフレーズを入れてきて、それにまた石田さんも応えて…という、あーもーほんもこれぞセッションだー!っていう瞬間があって。
現場の醍醐味、ライブの醍醐味をうんと感じられてじーんと嬉しかったのでした。
 
 
 
 
 
 
相性いいんじゃないかと思うんですよね。
ヤスヨさんと石田さん、どちらもすごくソウルフルでパワフルで。お互いにポイントをわかってる!という、その、わかりあいがハーモニーになって届くのでとても心地よいです。
そこにウッシーさんの煌めきのギターと、ひとちゃんのやさしいピアノと。
耳のツボを押さえられまくってる感じ。
幸せでしたー♥
 
ココフェスでもなんかやろう!と盛り上がってましたし、たまたま一週ずれでお互い初めて訪れた御殿場Rincoloさんの話でも盛り上がりましたし、いろんな場所でこれからもドラボニ✕石田洋介with東海林仁美のコラボが聴けることを期待したいです!